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「自己責任論」が話題だけど、哲学的には超難問だよという話

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神経科学 自己責任論 科学 生物学 哲学 物理学 自由意志 現象学 社会学 心理学
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灰原とう☆デジゲー博 B-04b @haibaratou
G逆フーリエ変換。脳活動から意味や知覚の情報にデコードすることに成功。すごい。 pic.twitter.com/DdMkjTOXYB
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サンセット @Sunset_Yuhi
「自己責任」というワードを見て思い出したけど、よく考えるとまず「自由意志は存在するか」という命題の時点で、哲学的には難問だったりするのよな。 少なくとも実証主義・機能主義的に科学的研究を進める上では、「意識」や「こころ」の存在を認める必要がないはず。
サンセット @Sunset_Yuhi
哲学的難問になるのにはまず、一人称視点で見た時には自分の意識やこころが存在すると感じるのに、第三者視点で見た時にはその存在を確認する方法が無いということがある。 今ならfMRIとか使えば脳の働きは見られるけど、それは結局のところ化学反応やニューロンの発火現象を見ているに過ぎない。
サンセット @Sunset_Yuhi
とどのつまり、人間の意識やこころというものは、第三者視点から見る限り存在すると言い切る理由が無く、究極的には原子・分子を支配する物理法則に還元されるように見える。 そういう中での「自由意志は存在するか」という命題は、「無い」側に軍配が上がりつつあるのでは、というのが自分の印象。
サンセット @Sunset_Yuhi
「京(けい)」を使い10兆個の結合の神経回路のシミュレーションに成功 | 理化学研究所 riken.jp/pr/topics/2013… @RIKEN_JP ヒト脳の神経回路の研究は結構進んでいて、理研は2013年に脳の約1%の神経回路をシミュレーションしている。1%ができたなら、いずれ100%もできてしまう気がする。
サンセット @Sunset_Yuhi
ヒトの脳全体シミュレーションを可能にするアルゴリズム | 理化学研究所 riken.jp/pr/press/2018/… @RIKEN_JP 今調べなおしたら、理研は割と早くに「全脳シミュレーション」をやる気らしい。ひえ~。
サンセット @Sunset_Yuhi
@RIKEN_JP さて、じゃあ「自由意志は存在しない」ということでいいかと言うと、困ることになる。 例えば、人間の自由意志を認めないなら、殺人犯の責任能力だって無いことになるので、殺人犯を罪に問えなくなってしまう。けれども、日常的にはそういう風には考えない。
サンセット @Sunset_Yuhi
少なくとも一人称視点では、「意識」や「こころ」の存在を実感できる以上、問題なのは「自由意志はどういう形で存在するか」ということだ。 科学的にはどうも存在が否定されてしまいそうだが、認知のレベルで存在すると感じるものなのか。
サンセット @Sunset_Yuhi
「個人主義」というのも割と最近に生まれた信条のはずだが、交友関係が大規模で多種多様になる中で、個人は合理的で主体的に選択ができると見なされている。 法廷でも被告の有罪・無罪は、ある行為を意識的に行ったかどうかがしばしば争点になる。
サンセット @Sunset_Yuhi
かつて人々は、親族や目上の人に対して忠実であることを期待され、結婚相手や働く場所などを選ぶ自由もあまり無かった。法制も個人というものをほとんど考慮していない。 そのような、個人を拘束する社会的圧力が強かった時代には、個人の自我というのも限られた形でしか存在しなかったのではないか。
サンセット @Sunset_Yuhi
「人間は主体的な自我を持つ」というイメージは、単に世間に広まっているだけでなく、道徳的にもそれを持つことが理想とされているように思われる。 人々は個人であることを許されているだけでなく、個人であることを「期待されて」もいるということ。
サンセット @Sunset_Yuhi
今までに自分がしてきたこと。それは私がしたことなのか。私は自由なのか。 決定論自由論の論争はまだ当分、哲学における未解決の難問として残るだろう。哲学的には「限定的な自由論」が優勢な気がするけど。
サンセット @Sunset_Yuhi
心理学でも特に実験系の本を読んでると、条件付けとか動機づけの話は人間をすごく機械的に扱ってる印象を受けるよねえ。 タバコやギャンブルに依存してる人(快楽を学習した人)は、自分の意志でやってるとどこまで言えるだろうか。まあ自分の意志でやってると言えないと困るんだけども。
サンセット @Sunset_Yuhi
食べたい、寝たい、みたいな生物学的メカニズムによる動機は「生物学的動機」と言う。一方、褒められたい、偉くなりたい、みたいな社会生活に由来する動機は「社会的動機」と言う。 生物学的動機は薬とかで制御できそうだけど、社会的動機は薬物治療だけだと不十分な印象。あくまで印象だけど。
サンセット @Sunset_Yuhi
「自己責任論」に戻ると、まあ自由意志の存在は虚構っぽいけど、自分の行為に対する責任は自分で取るべきだろうという、理解はできても少し悲しい結論が暫定的な回答かと思う。 でも現代でも、例えば未成年の犯罪は割と緩い辺り、「何歳から責任を追えるのか」というデリケートな線引き問題があるな。
サンセット @Sunset_Yuhi
画像解析で神経細胞の発火パターンが明らかに youtu.be/SALBAZ9dQUU @YouTube ちなみに、神経細胞の発火現象はリアルタイムで観察できるようになっている。リンク先はOISTの2012年の動画。
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サンセット @Sunset_Yuhi
@YouTube 自分の中では「自分の意志で行動した」と思っても、科学的には「ただ特定個所の神経細胞が発火しただけ」と捉えられるんでしょうか? そんな時代の、これからの自己責任論とは? 哲学の問題は意外と身近にある
サンセット @Sunset_Yuhi
@YouTube 『実験心理学 心理学の基礎知識』の冒頭の文章はかなり潔い。 > そもそも「心」という臓器は私たちの体内には存在しないのである。「心」という臓器が存在しないのであるから、「心」を研究することは本当はできないのである。
サンセット @Sunset_Yuhi
> 心理学は(中略)、調査や実験という場面を用意して、その枠組みの中で人や動物の行動を観察する。そして、観察された行動の変化から人や動物の心理状態を推測し、さらには「心」の法則というものを見つけていく。 これは所謂、行動主義的な考え方。臨床心理とかやってる人からは異論がありそう。
サンセット @Sunset_Yuhi
一方、現象学と呼ばれる哲学の分野では、「経験的事実」を重視して哲学の問題に取り組む。 科学的探究をする限りは「自己」の類に客観性を持たせることは難しそうだが、それでも物を見たり触れたりすることは日常的な経験のはず。そうした「主観的な経験」を拠り所にして議論を進めるのが現象学
サンセット @Sunset_Yuhi
『WM現代現象学』での指摘。 > 物理主義は、世界のあらゆるものは物質であるという想定から出発して、あらゆる対象を物理学によって説明しようとすることがある。 > しかし、「経験という観点」は、理論の上で採用することを決定して、場合によっては撤回するような出発点なのではない。→
サンセット @Sunset_Yuhi
経験はすでに事実上私たちの誰もが手にしており、(中略)取り除くことのできないものである。 > 物理主義が論証に成功する場合にも、さしあたり「心として経験されているものを考察する」かぎりで、心の経験が出発点になっていたのであり、その事実を打ち消すことはできない。 鋭い指摘だと思う。
サンセット @Sunset_Yuhi
「科学的探究にしても、探求の出発点となるのは、私たちの経験なのでは?」という視点から、意識経験について論証を進めていくスタイル。 物事の価値とか道徳についても、一人称視点から記述的分析を行っていて、個性的で面白いと思った。
サンセット @Sunset_Yuhi
「哲学なんて役に立たねえ」という意見もまあ分かるけど、「刑事責任を問える条件」というのは刑法学とかでよく論点になるらしい。調べたら1949年の論考が出てきた。 J-STAGE Articles - 刑事責任と自由意思 doi.org/10.11205/jalp1…
サンセット @Sunset_Yuhi
J-STAGE Articles - 自由意志信念に関する実証研究のこれまでとこれから doi.org/10.14966/jssp.… こちらは2015年の研究。自由意志や決定論の仮説を概観しながら、道徳的責任の位置づけについて考えている。実験哲学とか聞きなれないワードが出てくるけど、割と読みやすいと思う。
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コメント

ぼーる @maruyama02688 13日前
なんちゃってジャーナリストウマルさんが政府批判、自己責任論唱えつつシリアで捕まって日本政府に命乞い、んで監禁生活の内容はコロコロ変わるわ内容と実態に矛盾するわで非難されてるんだろ。哲学的にどうと言う問題じゃないわ
Hoehoe @baisetusai 13日前
ニーチェの超人以外に自己責任、刑事責任は認めない!全ては国家が管理する!箸を上げ下ろししたければ政府の許可を取れ!
たけ @Eo554IijYfHOQqw 13日前
そう・・・(無関心)
九銀@半bot @kuginnya 13日前
maruyama02688 そもそもその話してないよ、このまとめ
九銀@半bot @kuginnya 13日前
私もまとめみたいな事はたまに考えるけど、大体同じくらいでそれ以上の内容がなくてちょっと残念。
uniuni @wander__wagen 13日前
哲学なんて過去の不幸を癒やすことしかできないよ。現在進行してる不幸や問題を解決する力はない
(餖) @ta_1ame 13日前
脳の働きが素粒子の運動の結果だという、唯物論的解釈を重視したとしても、他の個体にリスクを及ぼす(迷惑をかける)個体になんらかの処置や対策が講じられるのは、不思議ではないでしょう。 社会じたいを機械の集合体として捉えた場合、そこに生じたエラーも、機械的に処断・修復されそうですし。 社会の反応は、むしろ自然なことのように思えます。
田中 @suckminesuck 13日前
自由意志ないなら機械的に裁けばいいし楽になりそう
ヘルヴォルト @hervort 13日前
まず心や意識の普遍的定義からしてくれ
ると。 @nec0lt 13日前
「私のゴーストが、そう囁いているのよ」みたいな話だなあ。
アシェラ@NOVEL DAYS @lovejpnmyths 13日前
哲学的には全てが難問だね。
小川靖浩 @olfey0506 13日前
というか、この手の「自己責任論」ってのはイラク3馬鹿と扱き下ろされたイラク拉致事件での被害者家族の言動が背景にありましたからねぇ…。あの時に被害者家族が「妹が捕まったのはお前ら政府のせいだ」とか扱き下ろされたことが背景にあったわけなんだし。
Chariot @BLACK_RX_24 13日前
え?哲学ってとるに足らない事をやたらと小難しく考える学問じゃなかったのか
ると。 @nec0lt 13日前
人ゲノムの解析が終わって、あとはそれを載せる機械を作れるかみたいな所まで来てるけど。それで人間の思考を完全に解析運用出来る様になったとして、それを人間と同じサイズに縮小し収める事が出来るようになるのは、いつになるんだろう。その時になるまで、機械が人間と同等の心を持つかどうかまでは分からないだろうと思う。それを確かめる術があるのかどうかも、それも分からない事だし。大量の情報を基に機械学習させて攻殻機動隊の劇場版みたいな「人形使い」が生まれるかどうか、それも分からない事だしなあ。
ると。 @nec0lt 13日前
「自由意志は存在するのか否か」で言えば、「自分に割り当てられた枠内で収まってる事においてのみ自由」なのだろうと思う。個人的な感覚として「自己責任論は、他人の自己責任を軽率に騙る事」だろうと思うから、自身に問い掛け続ける類いの自己責任とは違うだろうと思うよ。
dag @digital_dag 13日前
「自意識はない」みたいな事言われても人間は自分の存在を確固たるものだと自認して生きてるわけで、腹が減れば食うし綺麗なもの見たら美しいと思う。情緒のない木石のように自分を知覚して生きていけないし出来てもつまらんだろ。哲学者や宗教家でもないのにくだらん事考えて時間を浪費する暇あったら、一生懸命仕事を覚えて納税し、周囲と楽しい時間を過ごし、家庭を持て。幸せに生きろ。
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 13日前
「ただ特定個所の神経細胞が発火しただけ」が基点の行動が自意識で無いとは言えない。人間は化学反応の連鎖で動く機械だけれども、経験によってその連鎖の動きは変わっていきそれが個性なわけで。
TBT1102 @TBT1102 13日前
そもそも昨日の自己と今日の自己の同一性は非自明なので過去の行動の責任が現在の私に帰属すべきかも非自明(クソリプ)
kartis56 @kartis56 13日前
超自我に指示されたんだとか言い出すとしたら、病院行けとしか
ぎりぎりエコ袋 @ecobukuro_free 13日前
哲学を語るには140文字では足りないということは分かりました
rainy season @jkgkikllh 13日前
自由意志がない場合の理屈。危険だから隔離。直るまで矯正。治る見込みがない場合廃棄。犬でも車でも変わらない。
ビンゴ @Tyatya_pudding 13日前
『「自由意志は存在しない」ということでいいかと言うと、困ることになる。』困らないと理論立てて提唱しつづけてきた人もいるんですけどね。
無声化したv。人間には発音不能。 @fp0 13日前
なるほど、自由意志を仮定しなくても現在と大差ない常識的な善悪や法体系を作れるのか。コメントの皆さん、さえてるね。実用上不要な概念はどんどんオッカムって行こう。
@mouth0717 13日前
1コメのまとめ読まないで適当にコメントしました感は異常。
@mouth0717 13日前
自由意志がなかったとしても(受動意識仮説が正しかったとしても)、法学の目的が治安維持であるならば再犯可能性やら社会へ与える影響やらで量刑の根拠を定義できるのでさして困ることはないと思うのだが。
@mouth0717 13日前
現象学も受動意識仮説と矛盾しないのでは。決定論的世界でも未来の予測不可能性によって個々の主体には目隠しがかけられてるようなもんだから、たとえ決定論のシナリオ通りの劇を再演することになるだけだとしても、個々の演者であるわれわれは経験敵事実に基づいた自由意志で行動している(もしくは自由意志による行動と区別がつかない)と言えるんじゃないか?
d5p287br @d5p287br 13日前
犯罪は、脳の「病気」だと思う。刑務所は「病院」で、懲役2年は「全治2年」ってこと。それなら、責任を問えなくても、「病院」に入ってもらうことはできるような。
NTB006 @NTB006 13日前
心神喪失とかが絡んで更にややこしくなるやつですね。
the loyaltouch @theloyaltouch 12日前
この手の話ぐるぐる考えたことあったんだけど、自由意思が否定されて犯罪が当人の責任に帰すことができないことが論理的に導かれたとしても、人が犯罪者を罰したいと思う心も否定できない、つまり罰したい心も自由意思でなく機械的反応なので現状維持が望ましいって結論になってる
the loyaltouch @theloyaltouch 12日前
ただ本当に人の機械的反応のままに刑罰を与えると、人が多くなるにつれオーバーキルになるんで国家がその暴力装置を独占した、という理解。多数の人間がオーバーキルを起こす様はTwitterでお馴染みですね
the loyaltouch @theloyaltouch 12日前
つまり刑罰の本質は目的ではなく応報。ただし応報の根拠は刑罰論の主流である自由意思に基づくものではなく人々の応報したい本能。ややこしいね!
信太さん @shino_da 12日前
問題意識とか考察の意義という事を共有できないと、このように勘違いコメントが頻発するというわかりがあります。
kartis56 @kartis56 12日前
shino_da 定義がないんだから仕方ない
omusubikun295 @omusubikun295 12日前
社会学的には「自由意志」というのは、社会が処理不能な複雑な問題を、特定の誰かの責任へと単純化し、「解決済」として処理するための一種の制度であるということになるな。どんな複雑な問題も、誰かの責任へと帰属されれば、あとはそいつを叩けば(少なくとも社会のレベルでは)「解決」するわけだ。それ故に我々は、自分が自立した行為主体であると周りに対して演技し続けねばならないわけだ。
omusubikun295 @omusubikun295 12日前
哲学的には、むしろ素朴な決定論が今は否定されつつあるような。決定論は線形的な因果関係を想定しているが、実在世界にはそんな線形的な因果関係など存在しない。決定論と自由意志論の中間の、非決定性の世界が、心とか意識のメカニズムを解く手がかりになるのだろうなあ。複雑性とかシステム理論とか。ルーマン以降のシステム理論でなんか進展はないのかね。
まとめサイト評論家 @maidscarlet 9日前
あらかじめ取るに足らないことを厳密に考えて類似の事象が起こったらその成果を当てはめて処理できるようにしとくというのが哲学だから、こういうのは後の祭りって言うんですな…。
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