移民政策をめぐる一丁目一番地…終わらぬ労働搾取、うまくいかない社会統合

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masanorinaito @masanorinaito

政府答弁が海外に発信された時に、最大の問題を引き起こすのがこの部分。拙速を物語るものなのと、業界団体の意向を自民が聴くから上限を決められないのだが、殺到を招く原因はまさにこの点→入管法、2日に閣議決定 法相「外国人上限考えず」:政治:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/s/article/2018…

2018-11-04 08:59:25
masanorinaito @masanorinaito

さて出先でしか見ないが、NHKの日曜討論の外国人労働者のところ、見てみるか。 「人手不足」はその通りだが、これは過去にも深刻化した。1980年代後半、バブル期だ。その人手不足を補うために、ビザの要らなかったバングラデシュ、パキスタンなど国の人達をオーバーステイのまま働かせた。

2018-11-04 09:15:35
masanorinaito @masanorinaito

しかし法務省が譲らず「不法滞在は犯罪」キャンペーンを繰り返した。わずか数年でバブルは崩壊し、そこまで人手不足ではなくなった。今度は日系人と技能実習生を使い始めた。 景気は循環する。景気が悪化しても不採算な部門を低賃金で存続させるためにもっと低賃金労働になり日本人の賃金が低下する

2018-11-04 09:19:29
masanorinaito @masanorinaito

維新、外国人を日本社会に包摂するとか言ってるが、それは、外国人労働者だけでなく、その家族が定住した時に発生する。ドイツ、英国、フランス、オランダ、スウェーデンなど全ての西ヨーロッパ諸国は、この点で深刻な問題を抱えることになった。治安問題も、その結果として起きた。

2018-11-04 09:21:44
masanorinaito @masanorinaito

外国人労働者を有期で受け入れるから移民政策ではないという政府・自民党の主張だが、特定技能2は期限の定めを設けないし家族帯同を認めるから「移民政策」になる。

2018-11-04 09:23:51
masanorinaito @masanorinaito

政府が受け入れ分野としている14業種だが細目は政令で決めるという。問題はここ。業界団体が与党に陳情して、なし崩し的に拡大される。 従来あった在留資格の「技能」を見てみろ。 外国特有の建築物を作る職人 ペルシャ絨毯の修理 動物の調教師 外国料理の調理師 なんでこれが入ったかよく分からない

2018-11-04 09:28:44
masanorinaito @masanorinaito

外国料理の調理師については、当初、一般的な中国料理とかカレーじゃダメだということになり、湖南省料理だの珍しいものに限るとしていた。ネパール料理屋が急増したのも、ただ、カレーでは在留許可がおりないという話が広まり、ネパール料理ならということで増えたはず。

2018-11-04 09:30:49
masanorinaito @masanorinaito

一度受け入れた人を、景気後退で人余りになったら帰国させると政府は言っているが絶対に失敗する。 いろんな抜け道が出来てしまい、強制的に帰国させることは現実に不可能。第一、どんな不況業種でも経営者は、賃金を下げられるなら経営を続けたいと考えるに決まっているから、より低賃金で働き続ける

2018-11-04 09:35:02
masanorinaito @masanorinaito

今の世界で、他社の排除を主張しているのは「極右」だけじゃないですよ。 本来、押し付けがましい宗教の教義や共産主義イデオロギーを嫌ってきた「リベラル」が、移民・難民のほとんどがムスリムだったために「イスラムという押し付けがましい宗教」による侵略を毛嫌いして排外主義勢力に同調している

2018-11-04 09:46:02
masanorinaito @masanorinaito

トランプ現象のせいで、世界に不寛容な排外主義が蔓延しているのではない。あれは、結果として躍り出ただけ。しかしアメリカ大統領が、露骨に排外主義を叫び出すと、それはヨーロッパやラテンアメリカでも強烈な共振を引き起こし、世界の戦後秩序が一気に崩れる。『限界の現代史』集英社

2018-11-04 09:48:22
masanorinaito @masanorinaito

外国人が増えるとインテリは必ず「多文化共生」や「寛容」を説く。ヨーロッパのすべての国でそう。 だが、最初に外国人労働者との摩擦を経験したのは彼等と職場が競合する労働者たち。インテリや既成政党は彼等の声を汲み上げようとしなかった。 それを見事に掬い上げたのが今日のポピュリスト政党

2018-11-04 09:55:37
masanorinaito @masanorinaito

移民の社会統合のパターンと失敗の理由を140字でまとめ 1.英国-最初から旧植民地出身の二級市民扱い。 ホスト社会は彼等と交わりたいと思っていなかったから、移民の文化を尊重するようにみせて実は放置する文化多元主義 外国人街を作って閉じ篭って欲しかった。 結果、孤立していった。

2018-11-04 10:32:09
masanorinaito @masanorinaito

2.フランス-最も悪質なお為ごかし。旧植民地にフランス語を仕込んだから移民供給源には事欠かず。 自由・平等・博愛の国に来れば後進国の移民は「啓蒙」され、フランスに身も心も捧げると慢心 実際には不自由・不平等・嫌悪の国と悟った移民はホスト社会に背を向けた。 低所得層向け住宅に集中し孤立

2018-11-04 10:36:18
masanorinaito @masanorinaito

3.ドイツ-最初から一時滞在の労働者扱い(日本と似てる)。ガストアルバイターと呼んだが、ガスト=ゲスト=テレビのゲストと同じでレギュラーじゃないという意味。 だが、期間延長でずるずる定住。移民側だけでなく雇用主側が労働者がコロコロ変わるのを嫌ったため 居ても良いけど、居場所はないと思うよ

2018-11-04 10:39:12
masanorinaito @masanorinaito

(ドイツ、続き)移民の側はいつまでたっても社会の一員と認めないドイツに愛想を尽かしたけど、母国はより貧しくて帰れなかった。 移民集中地区に孤立。 生きる糧として「民族」ではなく「宗教」を選び出したため、キリスト教色の強いドイツは露骨な敵意を向けるようになった

2018-11-04 10:41:17
masanorinaito @masanorinaito

そうですね。予想屋じゃないので当たっても嬉しくありませんが、トランプといいプーチンといいエルドアンといい…おまけにメルケルは求心力を失ったし。 戦後の秩序は日本国内でも国際社会でも崩壊への道を歩み始めていることを書きました。 twitter.com/shueishashinsh…

2018-11-04 19:38:01
集英社新書編集部 @Shueishashinsho

刊行直後から怖いほど本書の分析通りに国際情勢が推移しています…。第二次世界大戦後の秩序はもはや限界に達し、「新帝国割拠時代」が到来しているという現実。この洞察なしに進むことはできない。内藤正典著【限界の現代史 イスラームが破壊する欺瞞の世界秩序】集英社新書 shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0954-a/

2018-11-04 19:31:52
masanorinaito @masanorinaito

カナダの多文化主義を待ち受ける困難について。あとで読まないと twitter.com/washingtonpost…

2018-11-04 21:46:43
The Washington Post @washingtonpost

Opinion: Canadian multiculturalism conceals a power struggle waiting to happen wapo.st/2Qhhjvp

2018-11-04 21:39:22