日本画の挑戦者たち @山種美術館 館長・山崎による作品紹介
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山種美術館では、「#日本画の挑戦者たち —大観・春草・古径・御舟—」展の展示作業が全て終了。明治、大正、昭和、平成と続く日本美術院の流れを、院展を代表する画家たちの作品でたどる展覧会。いよいよ明日からです!(山崎) #横山大観 #菱田春草 #小林古径 #速水御舟 pic.twitter.com/c8wk3pAIY9
2018-09-14 19:48:36今日は #敬老の日 。《不老門・長生殿》(山種美術館)は橋本雅邦が亡くなる前年、72歳の作。不老門は中国・洛陽の城門、長生殿は唐の太宗が驪山に設けた離宮でどちらも長寿の意味をもっています。古くから描かれた吉祥の画題。(山崎) pic.twitter.com/RQ1FTBJ7KU
2018-09-17 12:00:06速水御舟《昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯》(山種美術館)。昼と夜、「静」の蜘蛛と「動」の蛾というように、対比的なモティーフを取り入れた作品。よく見ると蜘蛛の糸は銀色に、渦巻く光は金色で表現されているんですよ。(山崎) pic.twitter.com/7sryBRQCgF
2018-09-18 12:00:11速水御舟《牡丹花(墨牡丹)》(山種美術館)。御舟は昭和5年の渡欧の後、水墨に淡彩を加えた花卉(かき)図を多く描きました。墨のにじみによる花弁の濃淡や質感の卓越した表現にご注目。技法的な円熟を象徴するような作品です。(山崎) pic.twitter.com/HGpno08pCJ
2018-09-20 12:08:16小林古径《清姫》は私の祖父・山﨑種二の美術館創立に際し、「美術館をつくられるのならば」と古径から購入を許された作品。本展では修復を終えたばかりの全8点を一挙公開!お見逃しなく!(山崎)@山種美術館 #日本画の挑戦者たち pic.twitter.com/KPXagesbzi
2018-09-21 12:01:47明日は #秋分の日 。本展で展示中の富取風堂《もみぢづくし》(山種美術館)は、「狸々」や「大明錦」「大鏡」「野村」など、赤や黄色に色づく様々な種の紅葉を取り合わせた作品。それぞれ葉の形状が巧みに描き分けられています。(山崎) pic.twitter.com/s3NkQfDi5I
2018-09-22 12:00:08月を描いた作品をもう一つ。下村観山《朧月》(山種美術館)は、二本の竹とその背後にうっすらと姿を見せる朧月が幻想的な作品。竹が春の湿潤な空気を含み、柔らかな風になびく様子が、墨の濃淡で表されている点にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/H1JRTrJtVs
2018-09-25 12:00:15《不二霊峯》(山種美術館)は、当館が所蔵する横山大観の5点の富士図のうちの一つ。生涯にわたって2000点にも達するほどの富士山を描いた大観ですが、実は大観は実際に富士山には登ったことはなかったそうですよ。(山崎) #横山大観 #めいこい pic.twitter.com/DQxCGJr71n
2018-09-26 12:00:13速水御舟《山科秋》(山種美術館、10/14まで展示)。御舟が大正6年、京都に移り住んだ際に描かれた作品。のちに御舟が当時の自分は「黄土中毒」、「群青中毒」にかかっていたと語ったとおり、色彩へのこだわりが感じられますね。(山崎) pic.twitter.com/r7EO5bdvsi
2018-09-27 12:00:07当館所蔵の速水御舟の2冊の写生帖から《写生帖1》「バラ」(山種美術館)。別の頁には蝦夷菊、ハヤトウリ、オオバコ、陀梨亜、山茶花、菊、蘭などのスケッチも。御舟が身近な草木を熱心に写生した様子がしのばれる作品です。(山崎) pic.twitter.com/ol8H85RMZo
2018-09-30 12:04:16速水御舟《春昼》(山種美術館)。農家の漆喰(しっくい)壁や茅葺屋根などの質感表現にご注目。静謐で幻想的な空気の中、軒下の巣箱から顔をのぞかせる鳩が緻密に描かれている点にもご注目。(山崎)(10/14まで展示) pic.twitter.com/xkrJss1OwQ
2018-10-01 12:00:09犬や猫などの身近な動物をよく描いた古径。《猫》(山種美術館)は、姿勢や表情に気高さが漂う作品です。古径が渡欧中の写生に、エジプトのバステト神と思われる猫のスケッチがあり、ぴんと立った耳や姿勢が本作品と共通しています。(山崎) pic.twitter.com/8i58yQOMAi
2018-10-02 12:00:07《楚水の巻》《燕山の巻》(山種美術館)は、中国旅行の体験をもとに、大観が初めて手掛けた水墨画巻。本展出品中の《燕山の巻》は、北京周辺の風景が約17mの巻物に描かれています。(山崎)※10/16以降は展示場面が変わります。 pic.twitter.com/N6PBY6g2Ns
2018-10-03 12:00:13小林古径の代表作《清姫》(山種美術館)。私の祖父・山﨑種二が古径から「美術館を作るなら」という条件で譲り受けた作品です。現在、5年ぶりに旅立、寝所、熊野、清姫、川岸、日高川、鐘巻、入相桜の全8面を一挙公開中。(山崎) pic.twitter.com/nFi5huiufZ
2018-10-04 12:15:13【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:旅立】 時は平安時代。若き僧、安珍が老僧と連れ立って奥州から熊野詣の旅に出る場面。この作品だけが白描(線描のみ)で描かれています。古径の完璧なまでの線描をじっくりとご覧ください。(山崎) pic.twitter.com/scQvQmOqDY
2018-10-04 12:15:53【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:寝所】 安珍は紀伊国で一夜の宿を借ります。その家の女主人、清姫は美麗な安珍に愛情を抱き、夜半に安珍の寝所 に忍び込みます。安珍・清姫の二人が一緒に描かれている唯一の場面です。(山崎) pic.twitter.com/l5x5T4IfLM
2018-11-09 18:28:27【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:熊野】 安珍は清姫の求愛を拒み、熊野詣を果たしたら戻ると約束して出発。描かれるのは安珍が目指した熊野の本宮です。熊野の風景を宮曼荼羅風に描いている点にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/m76kf2cIQd
2018-10-06 12:10:05【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:清姫】 安珍が約束を破り、参詣後に戻ることなく帰途に就いたことを知った清姫。山を越え、疾風のごとく安珍の後を追います。今も昔も女性を本気で怒らせると怖いですね。(笑)(山崎) pic.twitter.com/I04tS6FwDs
2018-10-07 12:06:06【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:川岸】 必死で逃げる安珍が日高川にたどり着く。安珍は舟で川を渡り、船頭には後から来る清姫を乗せないよう頼むという場面。安珍のつれなさが、清姫の怒りを更に募らせてしまいます。(山崎) pic.twitter.com/mKDZX7dUy6
2018-10-07 12:10:26【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:日高川】 日高川に着いた清姫が川に向かって手を伸ばす場面。この後、清姫は着物を脱ぎ捨てて大蛇と化し、日高川を渡ることとなります。本作品の中で、最もよく知られる場面です。(山崎) pic.twitter.com/nPDrrBNeXu
2018-10-08 12:00:07【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:鐘巻】 道成寺に逃げ込んだ安珍は鐘の中に隠れますが、安珍を追って来た大蛇(清姫)が鐘に巻きつき、安珍を焼き殺してしまいます。この後日談が歌舞伎などで知られていますね。(山崎) pic.twitter.com/UpygrrReAF
2018-10-08 12:10:04【小林古径《清姫》(山種美術館)場面紹介:入相桜】 安珍と清姫は道成寺の僧によって供養されます。古径は、二人を埋葬した比翼塚に育ったと伝えられる道成寺の入相桜で連作を締めくくっています。胡粉の白の美しい色にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/gda7dhUhbY
2018-10-09 12:00:15日本美術院草創期に活躍した #横山大観 #下村観山 #菱田春草 。春草《雨後》(山種美術館)は「 #朦朧体 」を象徴する作品で、ぼかしの効果によって、滝のしぶき、水面、光、しめった大気が巧みに表現されています。(山崎) pic.twitter.com/YuI7UNw6jt
2018-10-10 17:40:51下村観山《不動明王》(山種美術館)。イギリスに留学中に描かれた作品と考えられ、たくましい体つきの不動明王の肉体の表現には、西洋絵画の影響が感じられます。「Kanzan」とローマ字でかきこまれた画家のサインにもご注目。(山崎) pic.twitter.com/FHyOjeBKuM
2018-10-11 12:00:06日本美術院草創期に活躍した #横山大観 #下村観山 #菱田春草 。春草《雨後》(山種美術館)は「 #朦朧体 」を象徴する作品で、ぼかしの効果によって、滝のしぶき、水面、光、しめった大気が巧みに表現されています。(山崎) #日本画の挑戦者たち #めいこい pic.twitter.com/2G3u2PxkQy
2018-10-11 17:56:05