石光真清の手記第2巻「曠野の花」読了。

軍の諜報活動をする石光が命懸けで辿り着く街々に、かならず既に日本人女郎がいる明治。というか日本。
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加藤郁美 @katoikumi

日露戦争前後シベリアで諜報活動を行った石光真清の手記第2巻「曠野の花」読了。とにかく驚かされるのは、軍人の真清が命がけで潜入する街のすべてに日本人女郎が既にいること。ロシア人に「日本は女が多すぎて輸出してるそうだな」と言われるほど。日本=性奴隷の国というイメージは根深そう…😳 pic.twitter.com/2HxMEK8Xg1

2018-11-11 13:03:22
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加藤郁美 @katoikumi

石光真清の手記2「曠野の花」p.198「ウラジオストックにこの種の女性が現れたのは明治16年頃」「明治30年頃にはバイカル湖以東の都市で彼女らの影を見ない所はない」「新しい需要があると<至急白米幾袋何処何処に送れと打電して呼び寄せる」「人間としてみなされていないようであった」…明治って。 pic.twitter.com/kGwWyHPMgi

2018-11-11 13:13:40
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加藤郁美 @katoikumi

日本=ゲイシャのイメージって、パリ万博の日本茶屋や、貞奴の演劇のような、多少でも芸妓の由来かと思っていたけど、諜報軍人・石光真清がロシア兵から聞く「日本は女が余っているのでどんどん女郎として輸出する」というイメージは、性奴隷そのものだ。ゲイシャもそういうイメージだったか…。

2018-11-11 13:17:54
加藤郁美 @katoikumi

石光真清の手記「曠野の花」ラストに二葉亭四迷が出てきたのにも驚いた。真清が諜報活動の拠点として経営する菊池写真館にいりびたる二葉亭四迷。ひょうひょうとしてるくせに軍事ぽいものを訳すように頼むと「こんなつまらんもんは嫌だよ」と。二葉亭四迷はウラジオストックで客死。 pic.twitter.com/mbdF4F4ZUE

2018-11-11 13:25:16
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