「悪いこと」　「A3」読後感想、一年間の総括など。

pon @__pon_

「A3」いまさらながら読了。

pon @__pon_

一昨日から同じようなこと言ってるかもしれない。私って「悪いこと」に興味が有るんですよ。

pon @__pon_

例えば子どもがいたずらをしたとします。大人に怒られながらなぜそんなことをしたと問われ、子どもが口にしたことはその時点で悪いことではないわけですね。本人の中では筋が通っているから口に出せるわけです。

pon @__pon_

内容とか言い方によっては、大人もその筋の正しさを認めるかもしれない。口に出さなくても意識の中で言語化できれば本人にとっては筋が通ってるわけです。論理的に整合性のないことは言語化出来ませんから。口に出すか出さないかは打算によるものでしかないわけです。

pon @__pon_

本当に悪いこととは、本人ですら認めざるをえない悪とは、意識の中ですら言葉に出来ないと思うんですよ。子供の頃悪いことをして大人に怒られ、自分でもなぜそんなことをしたかわからない、っていう経験みんなもあると思いますが。

pon @__pon_

例えば、大方の人は自分が住んでいる国が法治国家で、みんな法治国家の住人として、「法手続きはいかなる例外もなく尊重されるべきである」っていう正義を備えてますよね？これに反するような論理、例えば「麻原彰晃に限っては法手続きは二の次にするべきである」みたいな主張はできないと思います。

pon @__pon_

江川紹子さんも例外じゃありません。名の売れたジャーナリストが、それ以前に真っ当な社会人が「法手続きくそくらえ」みたいな主張できませんから。

pon @__pon_

なので、江川紹子さん視点では、麻原彰晃の審判は全て法手続きが公正に遵守されていなければいけないし、裁判所は不当な判断をしていないし、麻原には訴訟係属能力（≠犯行時の責任能力）が欠けているなどという現実は絶対に認められない。認めることが出来ない。

pon @__pon_

麻原彰晃の死刑判決前に6人の精神科医が麻原の精神鑑定をして、内五人が訴訟係属能力なしと判断、審判を停止するべきとの意見を出してます。裁判所は残る一人、西山医師の訴訟能力ありとの意見を採用して判決を出してます。

pon @__pon_

私は5人の医師の意見を正しいと思うし、西山医師の意見を批判することは出来ます。江川さんはどうでしょうか？西山医師の意見を支持することは出来ても、相反する5人の医師の意見を批判することは出来ないでしょう。

pon @__pon_

「娘の目の前で自慰を行うような人間に訴訟能力があるわけがない」という当たり前の主張を、批判できるわけがない。江川さん多分ここで黙りこんじゃうと思うんですよね。

pon @__pon_

「この国の裁判ではいかなる例外もなく法手続きが公正に遵守されていなければいけない」「麻原彰晃に限っては法手続きは二の次で、いかなる遅滞もなく死刑判決がでなければいけない」両方は同時に成立しませんから、絶対に何処かに齟齬が出ます。

pon @__pon_

これこそが本当の「悪いこと」であって、口や行動に現れたものって利害調整の道具でしか無いと思うんですよね。

pon @__pon_

私が興味を惹かれるのはこういう類の悪なんですね。東国原知事（当時）の口蹄疫に関する情報の取り扱い、要するに嘘を付いたこととか。一色正晴の情報流出の動機とか。福島県民の絶対にどこかに居るはずの原発誘致に関わった人の沈黙とか。

pon @__pon_

もうすぐツイッター初めて一周年立ちますが、これまでの軌跡を振り返りってみました。これからも人の言ったことよりも言わなかったことに注視し、その人が触れられたくないことを全力でえぐって嫌な思いをさせてあげようと思いました。今後とも宜しく。