パスファインダー物理学チーム講義録:長沼伸一郎 先生2006年10月15日

長沼伸一郎 先生の講義記録です。12年前のものですが、今読むと、益々この分析の凄さがわかります。
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建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

パスファインダー物理学チーム講義録:長沼伸一郎 先生2006年10月15日 エルサレムを中心とした世界交通網と日本  それではまず、前回もこれをやったんですけれども。現代の日本の状況を見るのに実は「エルサレムというものが何であったか?」という事が意外な関連を持っているという話です。

2018-11-12 21:44:56
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

現代の日本を見るためには実はこのエルサレムという存在が意外に重要で、これを理解していないと本当の所は理解できないんではないかという面白い話なんです。そもそも現代の日本が遭遇している状況は何かというと、それは日本史上三度目の商業文明という物の本格的流入の姿を今、我々は見ているのです

2018-11-12 21:45:39
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

その時に起こった混乱と同じような事が実は繰り返し繰り返し起こっていて、その三回目を我々は見ていると。そこに実は我々が今まで知らなかった、エルサレムを中心とする世界の、世界というか地球の動きですよね、それが、物凄く強く影響しているという話なんです。

2018-11-12 21:46:16
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

エルサレムといえば、ちょっと厳しい地形に見えますけれども、実はあそこは高台で、非常に気候がいいと。それからもう一つ水の補給ができるという、ちょっと特殊な条件があったので、非常に古くから商業の拠点として、栄えていたんだそうです。

2018-11-12 21:46:54
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

ご存知のようにエルサレムというのは世界の一神教が集まっている場所で、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教と三つが、此処は俺の所の聖地だと言ってるわけですから、それで宗教的な流血が耐えないわけですよね。

2018-11-12 21:47:32
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

それを見て、日本の知識人というのは、ああいうなんか一神教という深いものは、悪い精神がやっているのであって、日本みたいに多神教の寛容の精神を持っていればあんなことは起こんないんだと、言っているんですけど、これはちょっと、非常に甘いというか、

2018-11-12 21:48:00
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

あのエルサレムというものがそもそも何であったかという事を理解していないからこういう話が、出てきてしまうという話なんですよ。そもそもエルサレムとは何であったかという事は、実は地球儀を見ると一目両全で分かるんですよ。何故かというと、これはいくつかの大陸を要のように集めて、

2018-11-12 21:48:48
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

縁を鋲で止めたみたいな、そんな格好になっているわけですよね。つまりアフリカとヨーロッパとアジアとアラビア半島とそこいらへんを端っこだけを鋲でとめたような、いわば大陸のへそみたいな異常な地形になっていまして、世界中これだけ巨大なへそみたいなものってのは探してもあまり無い位なんですよ

2018-11-12 21:49:32
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

それが何故重要かというとですね。実は交通路の中心になっていたという事が何よりも重要なことなんですね。交通路の中心になるとはどういうことかと。すなわち世界中の商業がそこに流れ込んで来ちゃうということがですね、文明史の点から見ると一番重要なことだったわけです。

2018-11-12 21:54:01
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

で、商業というものは退廃と縮退を持って来ちゃうもので、退廃と縮退の集積度もまた、世界に類を見ないものになってしまったと。それがあの地域に丁度、漏斗やじょうごの底みたいに縮退と退廃が集まってくる場所で、それに対するワクチンをどうにかしなきゃと、そこに悩んできた文明であり地域である、

2018-11-12 21:54:43
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

ということが、我々の一番重要な視点なんですよ。 そもそも一神教という宗教はですね、必ずしも信仰だけの問題ではないと。律法という問題が非常に大事で、むしろ社会秩序を維持するための非常に重要な柱にするということがですね、一神教のものすごい大きい特徴なわけですよね。

2018-11-12 21:55:12
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

それが証拠にユダヤの宗教家というのは、ラビ、つまり律法家といいまして、お祈りする人ではないわけですよ。 また、イスラムの場合にもそれは法学者であって、お祈りをする人ではないんですよね。そこらへんがそもそも一神教というものに対する日本人の大きな誤解の場所であって、

2018-11-12 21:55:48
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

これは「イスラム文明論」の所でも少し書きましたけれども、商業ってものの集積度がある程度以上に大きくなってくると、もう軍隊の秩序ですらそれを支えることができないというくらい大きくなっちゃうと。商業の持ってくる力がね、要するに軍隊の力が金の力に依存するということになっちゃいますと、

2018-11-12 21:56:19
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

軍の秩序を世の中全体に広げてそれを社会秩序とするということが効かなくなっちゃうんですよ。軍隊には大きくできる上限というものがありますが、富には集める上限というのは無いですからね。だからある文明というのは自分の持っている軍隊の大きさに大体適正な富のレベルがあるわけで、

2018-11-12 21:56:51
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

それを超えて富が集まってきちゃうと軍隊の力をもってしても秩序が維持できないという限界を超えちゃうわけです。まさにエルサレム周辺の地形というのはそれを可能にしてしまう場所であったということで、宗教の力による以外、社会の秩序を治める方法が無い、物凄い切実な状況があったわけですよね。

2018-11-12 21:57:37