介護、観光、コンパクトシティ ――日本再生のため、産業構造の変化を見すえた政策は何か?
togetter.com/li/1286652 医療不安、年金不安、老後不安…… 少子高齢化の社会問題を解決するための「コンパクトシティ」
2018-11-12 20:23:15togetter.com/li/1286927 エネルギー、交通、環境、農業、商業…… あらゆる政策が「コンパクトシティ」に通じる!
2018-11-12 20:23:37「コンパクトシティ」はまずもって、少子高齢化で人口減少する日本社会を財政破綻から救済するための、集住による公共インフラのコスト削減、という重大な任務がある。
2018-11-12 20:29:22コンパクトシティへの反対者は、この代案を示せていない。「代案なき批判」である。「イオンがあるからいいじゃん」で今は良くても、ドライバーが高齢化する将来には破綻する。
2018-11-12 20:30:49だから、コンパクトシティは基本的に撤退戦になる。それを隠蔽すると、偽善になる。今まで何回も言ってきたように、「弱者切り捨て」は話が逆で、多くの弱者を救うためには、集住しないと救えないのだ。
2018-11-12 20:34:04ところが、コンパクトシティ論を知っている人の中にも、「コンパクトシティは、郊外化の防止であって、限界集落は関係ない」という人が一部いる。これはあまりに現実を見ていない。
2018-11-12 20:35:33すごく大ざっぱに言うと、限界集落が1万以上、過疎集落は6万以上ある。これがコンパクト化にまったく関係ないというのは、ちょっと考えればありえないと分かる。
2018-11-12 20:36:30こういう人は、郊外の外に限界集落が広がっているイメージで言っているのだろうが、実際は郊外と範囲が重なっているし、中心街の近郊まで迫っていることもある。
2018-11-12 20:38:03郊外化と限界集落の問題は、別々ではなく重なっている。なぜなら、自動車が出てきてから、あちこちに散らばって住むことが可能になったからだ。車のない江戸時代以前に、現在と同じように散らばれるはずがない。
2018-11-12 20:40:35それはシャッター街が下げていて、イオンなどの大規模SCができて上がっているでしょ? と思うかもしれないが、そうではない。一貫して下がっているのだ。
2018-11-12 20:42:34車社会で郊外化して、人口密度が下がったから、商業施設の売上効率も落ちて、結果的に、非正規に頼るような産業構造を生み出してしまった。もちろん、それだけがすべてではないが、重要な要因である。
2018-11-12 20:43:53だから、コンパクトシティは「社会的公正」を実現するが、今の日本でそのように考えられる人は非常に少ないので、必然的に海外の事例を見ることになる。イギリス、ドイツなどのヨーロッパだ。
2018-11-12 20:45:21ドイツのコンパクトシティは成功しており、実際にデータが出ている。フライブルク市と青森市を比較したとき、フライ市が22万人で青森市が29万人なのに、フライ市の方が域内総売上高が千億円くらい大きい。
2018-11-12 20:50:47フライ市は土地利用面積が、ざっくり青森市の五分の一で、だから人口密度が大きい。フライ市は人口増で、青森市は人口減。もちろん、国家環境の条件が異なるから単純に比較できないが、コンパクトシティの効果は大きい。
2018-11-12 20:54:15さて、あまりコンパクトシティの撤退戦の側面を強調してしまうと、「広がりません、(人口が)増えるまでは」みたいな、禁欲を強いるイメージがあるかもしれない。楽しいジャスコ/イオンの方が好きだと。
2018-11-12 20:56:52コンパクトシティはインフラのコスト削減だけでなく、産業の発展に寄与する。人口密度が上がれば全産業に影響を及ぼすのは当然だが、ここではとくに、「介護」と「観光」を取り上げよう。
2018-11-12 20:59:38高齢化社会の一方、工場が海外移転したので、医療福祉が小売業や製造業に並ぶ、日本の主要産業になっている。農業など一次産業は、もはや3%しかない。
2018-11-12 21:06:15介護業の待遇が社会問題になっているが、しかし一方、待遇改善は税金や保険料の負担増につながる。つまり、「給料を上げろ」と「税金を上げるな」という要求が衝突する。
2018-11-12 21:13:06