『LGBTが圧力団体と化していくことに、強烈な違和感を覚えるようになった僕は、LGBT人権運動への疑問を表明していこうと決めた。』

元「月刊G-men」編集長でゲイ当事者の冨田格さんによるツイートを中心にまとめました。
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冨田格(いたる) @itaru1964

この数ヶ月、色々な人と話すことで整理がついたことをまとめておく。 「保毛尾田保毛男」問題も「新潮45」問題も、傷ついた人が怒ることを諌めようとは考えていない。 どちらも自分は傷つきもしないから、怒ることもなかったのだが。 ただ、組織的な抗議行動と化してしまったことに違和感を覚えた。

2018-11-13 11:07:00
冨田格(いたる) @itaru1964

「保毛尾田保毛男」問題の時は、傷つき怒った人はフジテレビにその旨を記したメールを送ればいいと考えた。 フジテレビはダイバーシティを推進している会社であると知っていたので、視聴者からの抗議の声が続々と届けば必ずや社内で問題化して、反省し再発防止案を練るという自浄作用が働くと考えた。

2018-11-13 11:07:43
冨田格(いたる) @itaru1964

ところがあっと言う間に、多くの活動家やアライと呼ばれる著名人の名前を列挙した抗議文を送りつけるという行動に発展した。しかも、社長の定例会見前に合わせて、抗議文を公開するという作戦で。 当然、会見でこの件に関する質問がなされ、社長が謝罪するという事態を引き起こした。

2018-11-13 11:08:37
冨田格(いたる) @itaru1964

バラエティ番組の一部分に対していきなり社長に謝罪させるという展開に、驚くよりも怒りを覚えるしかなかった。 「これじゃあ、LGBTは圧力団体じゃないか」と。 抗議文をまとめた代表は松中権氏。元電通の松中氏が定例の社長会見の時期を把握していないはずもなく、これは偶然の動きとは思えない。

2018-11-13 11:09:23
冨田格(いたる) @itaru1964

「新潮45」の時は、党本部前抗議に東京レインボープライドが参加を表明し、呼びかけを行ったことに対して違和感を覚えた。 抗議で怒りを表明したい個人の行動を止めようとは思わないが「言論には言論で」という対応もできると考える自分にとって、自民党の政調とパイプを持つTRPの動きには失望した。

2018-11-13 11:10:23
冨田格(いたる) @itaru1964

「デモも言論だ」 「一般人に言論で対抗する場がないではないか!」 と僕に怒る当事者もいたが、個人の行動を批判しているのではない。 党本部前で声をあげることとは異なる方法で対応できるはずの、唯一の当事者団体が「言論には言論で」対抗する手段を放棄したことを批判しているのだ。

2018-11-13 11:11:00
冨田格(いたる) @itaru1964

多くの協賛企業から莫大な協賛金を集め、ほとんどの政党の議員も参加することで耳目を集め、年々規模を拡大してきた東京レインボープライド。 中の人たちの意識がどうなのかは知らないが、はたから見れば日本最大の当事者団体であることに異論を持つ人は多くないだろう。

2018-11-13 11:11:27
冨田格(いたる) @itaru1964

当事者にも多様性があり、様々なイデオロギーを持つ人がいる。「新潮45」に関しても全ての当事者が怒りを覚えたわけでもない。その状況を少しだけ客観的に見る目をTRPの中の人が持っていたら、党本部前抗議とは異なる手段で杉田議員なり、自民党なりとの対話を求めることができたのではないか。

2018-11-13 11:11:47
冨田格(いたる) @itaru1964

あの抗議行動の日に、党本部前にたなびくレインボーフラッグと東京レインボープライドの旗を見ながら、 「TRPもこうやって圧力団体と化していくのか」 と、なんとも言い切れない複雑な思いと、大きな失望感を覚えた。 pic.twitter.com/k7gP9vVWD3

2018-11-13 11:14:25
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冨田格(いたる) @itaru1964

視聴率が低迷していた「とんねるず」の番組は長年の歴史に幕を閉じ、部数が低迷していた「新潮45」は休刊となった。 いずれもお荷物的存在になっていたのは事実であり、幕引きの機会を伺っていたの間違いない。LGBTにまつわる騒動がきっかけの一端となったと考えるのは、邪推とも言えないだろう。

2018-11-13 11:14:58
冨田格(いたる) @itaru1964

こうしてLGBTが圧力団体と化していくことに、強烈な違和感を覚えるようになった僕は、LGBT人権運動への疑問を表明していこうと決めた。 圧力団体的なことを繰り返せば、大きな反発が生じることは必至である。 性的少数者全員が圧力団体の構成員のごとく捉えられたはたまったものではない。

2018-11-13 11:16:19
冨田格(いたる) @itaru1964

「LGBTは関わると面倒そうだ」と誤解をしてしまった人たちに対して 「多様性を求める性的少数者も、また多様性を持つ」そんな自明なことを伝えていきたい。 考えをきちんと伝えることにTwitterは向いていないとつくづく実感する。 だからこそ、直に会って話すことにこそ意味があると考えるのだ。

2018-11-13 11:17:17
#нетвойне🌻戦争反対💙💛改憲反対、インボイス反対@ふんどしカープ @CFundoshi

連続ツイート読みました。 ザワつく。 やはり、意図が読めない。 勿論、意見の表明や 議論はおおいにした方が いいと思うのは、先にもツイートしました。 一言だけ。 多様性の中に多様性があるとおっしゃっていらっしゃると感じますが、 他方、それを批判されてる様にも感じる。 twitter.com/itaru1964/stat…

2018-11-13 12:34:11
冨田格(いたる) @itaru1964

@CFundoshi どう受け取られるかはご自由ですが、僕は、本来、多様性を求める人たちのはずが、外から見ると多様性がないように見えてしまいかねないという状況を懸念しています。

2018-11-13 12:38:09
冨田格(いたる) @itaru1964

@CFundoshi あと、もっとはっきり言わないと真意が伝わらないだろうと分かっている部分もありますが、今は言及する時期ではないと控えています。 いつか言及するかもしれないし、しないかもしれないし。 そんな感じです。

2018-11-13 12:40:09
t@kumi🌈 @t_k_m_o105

@itaru1964 連続ツイート読みました。 どちらにも傷つかなかったゲイ人生が羨ましいです。 自分は保毛男の様な口調で「ホモオカマ」とイジメられた幼少期や、自己の性向自認で結婚や子供の居ない人生を送ると気付いた時の絶望感がフラッシュバックする感じでした。克服したと思ってたものに塩を塗られる感じ。

2018-11-13 14:22:35
冨田格(いたる) @itaru1964

@takumio105 年齢の違いもあるのでしょうね。 小学生の頃ノンケ男子と遊ぶのが嫌いで(ドッジボールも野球も大嫌いだったので)近所の女子とばかり遊んでいましたが、当時は「おかま」「ホモ」という言葉を田舎の小学生は知らなかったので、「冨田はスケベ、女好き」と言われていました。ありがたい勘違いです。

2018-11-13 15:48:21
るーく @ayaandmontora

@itaru1964 私は当事者じゃありませんが、なんか一人で悩んだり傷ついたり怒ったりしてました。 でもアホらしくなりました。 権利を勝ち取りたきゃ当事者が頑張ればいいんですよね。 もう気にしないことにします。

2018-11-13 15:41:17
冨田格(いたる) @itaru1964

@ayaandmontora 権利を勝ち取りたいと考える当事者が頑張ればいい まさにおっしゃる通りだと思います。 でも、るーくさんに気にしていただいたことが励みになった当事者もいると思います。 色々とご配慮いただいたことは感謝いたします。 ありがとうございます。

2018-11-13 15:45:46
冨田格(いたる) @itaru1964

@takumio105 中学以降も、クラスの女子と普通に口をきくのは僕くらいで、周囲の男子に羨ましがられるという始末。むしろ僕は気になる男子とつるみたかったのですが。 保毛尾田保毛男がTVで流れていた頃は大学に入って東京に出てきた後のこと。ゲイバーのママの家でゲイ友と笑いながら見ていました。

2018-11-13 15:53:24
冨田格(いたる) @itaru1964

@takumio105 でも、もし自分が高校生以下で実家にいた時に保毛尾田保毛男が流れたら、結構気まずい思いになっただろうなあ、とは思います。 「新潮45」に関しては、全く傷つく要素が見当たりませんでした。あくまで個人的にですが。

2018-11-13 15:55:36
t@kumi🌈 @t_k_m_o105

@itaru1964 ご返信ありがとうございます。 そう言う小中学生時代を送った方も多いのですかね?自分の場合、この窮地をなんとかしなければ感が強かったので。大学で地方を脱出してからも保毛男の様な悪意を感じる表現には、ケラケラと

2018-11-13 18:06:03
t@kumi🌈 @t_k_m_o105

@itaru1964 笑っては居られませんでした。

2018-11-13 18:07:56
冨田格(いたる) @itaru1964

@takumio105 家族や周囲の環境とか、個性とか、いろいろな要因があって感じ方も異なるんでしょうね。ホモ、おかま、とは言われませんでしたが、僕は周囲の同級生とは異質な存在だったので、孤独感は常に抱えていたかもしれません。ただ、僕の中では地元に一生いる気はサラサラなかったので →

2018-11-13 19:09:05
冨田格(いたる) @itaru1964

@takumio105 大学入って東京に行くんだから、周囲の同級生と一生付き合うわけじゃないし、と割り切っていたと思います。だから周囲から浮いていても、自分ではあんまり気にならないというか、自分なりの居場所は常に見つける努力はしていました。それにゲイとして活動し始めてからは楽しいことばかりですから。

2018-11-13 19:10:53