コンパクトシティのまとめと、日本と欧州の社会認識の違い

筆者がツイートしてきた「コンパクトシティ」の過去四回のまとめ、 中心市街地の活性化などそれまで残してきた論点の補足、 そして、都市計画に関連して、日本と欧州の社会認識の違いの考察です。
コンパクトシティ 都市計画 公共交通 文化論
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しろうと @sirouto
togetter.com/li/1286652 医療不安、年金不安、老後不安……少子高齢化の社会問題を解決するための「コンパクトシティ」
しろうと @sirouto
togetter.com/li/1286927 エネルギー、交通、環境、農業、商業……あらゆる政策が「コンパクトシティ」に通じる!
しろうと @sirouto
togetter.com/li/1287324 格差社会と郊外化、それを直すコンパクトシティ  ~日本に欠けている意識とは何か?
しろうと @sirouto
togetter.com/li/1287776 介護、観光、コンパクトシティ ――日本再生のため、産業構造の変化を見すえた政策は何か?
しろうと @sirouto
今日は、まず上記「コンパクトシティ」四回の総まとめと、そこに収められなかった細かい論点を拾います。今回の連載五回でいったんの区切り、とさせて頂きたいと思います。
しろうと @sirouto
ではまず、今までの話のまとめから。そもそも、「コンパクトシティ」とは何か?
しろうと @sirouto
「コンパクトシティ」とは、住人が集まって住むことで、人口密度を高め、公共インフラの維持費を削減する手法。徒歩圏と公共交通を再建するための交通政策などを含めた、総合的で長期的な都市計画。
しろうと @sirouto
コンパクトシティに対する代表的な誤解が、一極集中だというもの。そうではなく、地方都市に多極集積する。国土交通省によると、30万人くらいの粒度で集住することを想定している。
しろうと @sirouto
富山市は約40万人で、さらに「団子と串」のネットワーク型コンパクトシティを目指している。コンパクト化といっても、中心市街地だけに、ギュウギュウ詰めにする、というわけではない。
しろうと @sirouto
だから、ハザードマップでリスクの高い土地を避けることで、コンパクトシティは、災害対策も想定している。東京への一極集中の人口過密を解消する点で、伝染病対策も可能だと考える。
しろうと @sirouto
前回までの流れをおさらいしよう。まず初回では、医療不安、福祉不安、老後不安と、その社会的解決策としてコンパクトシティを紹介した。
しろうと @sirouto
日本の少子高齢化によって、社会保障が破綻する可能性が高まっている。そこで、コンパクトシティ化して集まって住むことで、公共インフラやサービスの維持費を削減し、持続可能な都市と福祉の実現を目指すべきだ。
しろうと @sirouto
二回目では、エネルギー、交通、環境などを取り上げた。コンパクトシティ計画では、徒歩圏と公共交通の再建を目指す。車社会から脱却することで、エネルギーや環境対策にもなる。
しろうと @sirouto
後からの補足になるが、ひとりあたりの二酸化炭素排出量は、自家用自動車よりバスが少なく、鉄道はさらに少ない。だから、徒歩圏と公共交通を再建することで、低炭素社会を目指せる。
しろうと @sirouto
三回目は、格差社会と郊外化、それを直すコンパクトシティ。郊外化することで、小売の売り場面積あたりの売上効率は、90年代から落ち続けてきた。大規模SCができても落ちている。
しろうと @sirouto
また、格差是正に何をするにしても、結局は財源の問題になる。「(税金で)支援しろ」と「税金上げるな」は対立する。集住してインフラ効率を上げて、両方解決できるのが、コンパクトシティ。
しろうと @sirouto
四回目では、介護と観光、それとコンパクトシティの関係を説明した。日本の産業構造は変わり、製造業は海外移転して、高齢化社会になったので、介護は三大産業のひとつになった。だから、介護施設と被介護者の近接によるコンパクト化の効果も大きい。
しろうと @sirouto
観光も大きな市場に成長している。自家用車を持たない観光客の視点から見て、移動しやすい街にするために、やはり徒歩圏と公共交通の再建が必要になる。大規模SCだけで不足するのはこういう視点だ。
しろうと @sirouto
と、今までの流れを紹介した上で、紙幅の都合で省略してきた議論を、再度取り上げたい。たとえば、「中心市街地の活性化」との関係だ。
しろうと @sirouto
国家百年の計の長期計画である「コンパクトシティ」から見ると、中心市街地の活性化は手段のひとつでしかない。コンパクトシティは、交通政策や住宅政策も含んだ都市計画なので、イコールではない。
しろうと @sirouto
青森の商業施設「アウガ」の一例をもって、コンパクトシティが失敗したかのようにアンチは言うが、それは「木を見て森を見ず」だ。コンパクトシティ計画は、日本全国の空間、今後何十年という時間、その大きいスケールで巨視的に判断する必要がある。
しろうと @sirouto
コンパクトシティの流れは、80年代からすでにヨーロッパで起こった。日本でも、90年代末期から2000年代にかけて、その流れに追随しようとしたが、「中心市街地の活性化」だけが目的にすり替わってしまった。
しろうと @sirouto
「中心市街地の活性化」は、コンパクトシティ抜きにしても、本一冊になるくらい多くの論点を含んでいる。ただ、コンパクトシティと並べて語られることが多いので、簡潔に説明しておく。
しろうと @sirouto
「中心市街地の活性化」は、要するに駅前商店街が「シャッター街」化して困ったね、だから活性化しようという話だ。
しろうと @sirouto
政府や行政側も「まちづくり三法」をつくるなどの動きがあったが、結論から言ってしまえば、20年間多くの街で失敗し続けている。現に多くの街がシャッター街のままなのだから、論より証拠だ。
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コメント

やまだ @sakusakutoux 11月14日
なぜかコンパクトシティは格差是正とか言ってるが実体は格差の固定化だろ 何故かと言えば税金投入して旧市街の地価下落を止めようって話だから 結局旧市街地に土地を持ってる連中に税金をバラ撒いて更には郊外から強制移住させる人間に賃料まで支払わせる 言わば旧市街地住民の経済的優位性を行政が強制するって話だろ
緑川だむ @Dam_midorikawa 11月14日
相変わらず「実行可能性ゼロの空理空論」だが、もう一つ言っておくと「地政学」というのは地球規模の国際的な軍事政治状況を論じる分野であってミクロな都市政策を議論する学問とちゃうで
さどはらめぐる @M__Sadohara 11月14日
欧州でも脱コンパクトシティ化が進んでおりましてね。ウィーンは城壁を壊してリンク通りを造り、戦後の社会主義的政策で都心部に住宅を建てたものも、今は郊外へどんどん住宅を移し、観光客が延々と電車を占領しないようリンク通り周回コースは廃止された。今は世界遺産登録を抹消されても、高層マンションを建てる地元住民主導で計画が進んでいる。ウィーンもそのうち、「君の名は」の新宿御苑同様、高層マンションが宮殿や大聖堂を取り囲むようになるよ。
緑川だむ @Dam_midorikawa 11月15日
現在の技術だけを前提にして過疎地抹殺ホロコースト論に飛びついたあげく何一つ実施できずに終わるくらいなら、「分散化しても成立するインフラの技術開発」のほうがよほど前向きだな
空き家の活用で社会的課題を解決するブログ @cbwinwin 11月15日
人口減少や高齢化という未来を見据えた実効性ある都市計画が必要
緑川だむ @Dam_midorikawa 11月15日
cbwinwin 線引きみたいな「開発抑制」と言う手法は全く意味がなくなった。都市部の空き地やら空き家やらをなんとかしたいのなら、積極的に建築物に公共投資をぶっ込んでいく以外の方法はない
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