【番外編：宝塚変身写真】

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【番外編：宝塚変身写真】 このアカウントは海外旅行の日記だけを書いていこうと思ったんだけど、宝塚変身写真のことが気になるという方が結構多かったので、番外編として載せていきたいと思います。 宝塚興味あるけど詳しくないよな私の夢のような体験記……✨

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仕事の関係で京都に行くことになり、１日自由時間ができた。「京都や大阪観光はもうそれほど……でも面白いことがしたい。そういえば１回だけ宝塚大劇場行ったけど楽しかったよな。満足度間違いないしもう１回行ってもいいな」と調べているうちに変身写真のことを知る。

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結論から言うと、もうめっっちゃくちゃ最高だった✨残念ながら男子禁制なので、よろしければお連れ様のプレゼントにでも💦 詳しいことは公式サイトを見てください。 kageki.hankyu.co.jp/theater/takara…

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予約は２ヶ月前から。平日は余裕がありそうだったけど土曜日だったので、２ヶ月前の１０時から友人と待機。説明は丁寧で、ちゃんと「午前中公演を見るならこの時間でないと間に合いません」などアドバイスしてくれた。ちなみに会場の外にあるので公演を見なくても写真だけ撮ることもできる。

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コースは色々あるので、今回は男役と娘役の１種類ずつ撮ることに。一人３種類まで行けるんだけど値段がお高い。だけどこれを後々凄く後悔する。最初は「高い！」って思うんだけど、終わったあとの満足度からすると「安い！もう一種類撮りたい！！」ってなるんですこれが😄２人同時に撮ることもできる。

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ちなみに、衣装だけ貸してくれるのとフルメイクをしてくれるコースがあるんだけど、「絶対メイクはしてもらって」！衣装が豪華なのに顔だけ平たい顔族じゃ太刀打ちできない！徹底的なメイクをしてくれます。勿体なくないから！中途半端が一番もったいないから！！

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コースは豪華になるに連れて自分の写真を使った小物が増えていくのだけど、これはまあお好みで……私は写真さえあればよかったので基本コース（１着）に+もう１着+メイク替え（娘役から男役へのポイントメイク替え）＝23,400円で予約した。基本と言えど、送られてくる写真はすっごく豪華です。

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無事予約できたらあとは衣装を選ぶんだけど、もうこれが楽しすぎる時間。２ヶ月間友人とあーでもないこーでもないと検討する時間が楽しすぎた。当日現場で選べるけど、もし誰かが使っていたら着られないのでどうしてもこれって言うのがあれば予約のとき聞いてみてもいいのかも🤔 pic.twitter.com/GQVWwtIRMO

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そんなこんなで当日、まずは公演を楽しむ。一緒に会場にきた同僚は何人かいたしそのなかにヅカオタもいたんだけど、変身写真は未経験みたいで興味津々。舞台が終わりあの有名なサンドイッチで腹ごしらえをすると、いよいよ私たちのステージへ……✨ pic.twitter.com/m9GAMi6b0L

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こちらです！うぉおおお滾る！カウンターで予約を告げると、タッチパネルで早速衣装選び。私はやっぱり定番のアントワネット、それから「ファンシーガイ！」というちょっとよくわからないけど羽根を背負いたかったのでそれの男役にした。あと背景も。このあたりは相談しながら決められます。 pic.twitter.com/PhE852hOU0

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何度も言いたいけどスタッフさんたちが最高。若い方からお母さんのような安心感のある方まで皆優しくそしてプロフェッショナルだった。私と同時間にいたのは８０代と６０代の親子っぽい女性と、中学生くらいの姉妹。皆最初はめちゃくちゃ緊張してたけど、最後は笑顔で溢れていた。素敵な仕事だと思う。

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まず自分のメイクを落として、娘役のメイクをしてもらう。髪をネットで包まれて顔中真っ白のスケキヨさん状態。「えっこれ本当に大丈夫です？」 更にノーズシャドーの入れ方がえげつなく、「えっこれシシガミ様だよね？」って勢いだしそれをぼかしもせずそのままシシガミ状態。プロを信じるしかない。

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いよいよ衣装。まずは二人がかりでマリーアントワネットにしてもらう。スタッフの方たちが凄くて、「素敵」「綺麗よ」「本当に似合ってる」「スタイルが凄いわ！」などもうこれでもかと褒めてくれるから、最後にはもう「ケーキを食べればいいじゃない✨」ってな気分になる。環境が人を作ると実感した。

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衣装は結構ぼろぼろだった。でも写真ではそんなこと全然わからない。「私太っているから無理」って思う人もいるだろうけど、背後のホックの段数が半端なかった。もうどんな人達でも絶対最高にする！っていう気概が感じられた。本当に絶対、誰でも着られます。

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衣装はめちゃくちゃ重い。これは実際演者さんたちが着ているものと違ってあっちはもう少し軽いらしい。とはいえそれほど差があるとは思えないから、こんなものを着て歌って踊るなんてと尊敬の念が１００くらい上がる。だって座るのも歩くのも一人じゃ無理なんだよ。本当のお姫様みたいに。

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写真が全然ないのはメイクした顔以外は自分で撮ってはいけないという決まりがあるから。著作権とか色々あるんだろうけど、「こんなバケモノ状態でセルフィーなんて撮ったら悲惨なことになる。我らがちゃんと綺麗にしてやるから大人しくしろ」という半端なものを世に出したくない彼らのプライドを感じた

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最後にマリーの扇子を渡されて、「前で構えるのと上で構えるのどちらがいい？」と聞かれ、華やかなほうがいいから「上で構えます」というと、「じゃあ頑張りますね？」と言われ、「頑張る？」と思っていたのだが……これがあんなに大変なことになるとは知る由もなかった。

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写真撮影というと、カメラを向けられてパシャパシャポージングをすることを想像していた。でも違った。全然違った。５分間ほど、ほぼ同じポーズ。二人がかりでポーズを決められ、少しでもそこから動くとシャッターは切られない。「重心が下がってます」「左腕落ちてます」「指先ずれてます」

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「肩の向き」「顎の角度」「顔の向き」「また重心（服が重くてとにかく後ろに下がる）」これを何度も何度も直されてやっとシャッターを切ってくれる。上で構えた扇子の二の腕が吊りそう。つらい。笑顔つらい。なにこれ凄い。彼女たちは本気で、どうにか私を綺麗にしようとしてくれている。感動した。

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ようやく娘役の撮影が終わり、ポイントメイク直し。男役は更に凄かった。更につけまつげを重ねて角度を下げ、リップの色を抑え、目頭のラインを深く切開し、パープルのアイシャドウが更に増えた。これだけで私の平たい顔が愛らしさから凛々しさに変わるのだから凄い。本当に凄いからこれ追加して！

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男役も、「私足短いから……身長が低いから……」って思うだろうけど、そんなのタカラジェンヌ以外みんな一緒！どうにかしてくれる。本当に彼女たちがなんとかしてくれるんだ！羽根めっちゃ重い！後ろにぶっ倒れそう！手で支えてくれる！シャンシャンの角度に全然OKが出ずシャッター切られない！

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終わるころにはヘトヘト感と、もう終わっちゃうの感と、スタッフさんたちへの感謝でめちゃくちゃテンションが上がっている。そして５枚の中から１枚選ぶ。正直どれも良くて１枚選ぶなんてできないんだけど、このときも「これが宝塚っぽい。こっちのほうが凛々しい」などアドバイスをくれます。

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同じ回にいた中学生姉妹はエリザベートとトートを一緒に撮っていて大はしゃぎだった。彼女たちなら、これで興味を持って本当に宝塚に入る未来があるかもしれない。今度はダブルキャストのように２人で衣装違いのトートを着て撮るのもいいね、とオスカルな友人もすっかりハマったようだった。

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最後は自分でメイクを落とすんだけど、落としたあとは「えっなにこの顔……平たい……」と絶句するしかない。「顔が寂しい……」 写真はその場ではもらえず、１週間ほどで家に郵送されてくる。見合い写真家ってくらい豪華な台紙で。こんなに自分の顔いらないんですけど！ってくらい送ってきてくれる。 pic.twitter.com/3w35xcLFPj

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そして完成品✨背景は合成ではなく、撮るとき後ろにスクリーンになっている。 正直顔載せても絶対私ってわからないレベルなんですけど一応ね……💦 今思い出しても最高に楽しかった。これができるのは日本のここしか無いんだよ！行くしかない！ pic.twitter.com/SKCHpAD4PE

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