ペルシアンナイトとかいう京都1600で孤軍奮闘するハービンジャー産駒

杉田悠 @sugita_u

昨日のニシノデイジーに気を良くしてハービンジャーネタのお蔵出し。ハービンジャーは京都が得意みたいな言説があるが実際にはコースによって得意不得意が当然あって、そして不得意コースの筆頭は1600である。と言うとえーじゃあ去年のペルシアンナイトのは？と思うだろうがあれはレア中のレアである。

杉田悠 @sugita_u

どのくらいレアなのかというとこれまでハービンジャー産駒は京都1600で7勝しているが、うち6勝は新馬戦と未勝利戦である。この二条件は内回りコースなので、つまり外回りの京都1600を勝ったハービンジャー産駒はペルシアンナイト一頭だけなのだ。

杉田悠 @sugita_u

そして中長距離向きの産駒傾向がはっきりしてくるにつれてマイルを使う調教師も減ったのか、最近ではその新馬未勝利ですらろくに来ていない。今年の成績はなんと衝撃の連対率0％である。昨年もペルシアンナイト以外はたった1頭しか2着以内に来ていない。過去2年で連対率4％だ。ひどい。

杉田悠 @sugita_u

ただペルシアンナイトはハービンジャー産駒で初めてマイル重賞を勝ち、初めてG1で好走した馬なので、そもそもが例外的な馬である。なので自分も京都マイルと相性最悪！のデータを知りつつ買ってはいた。でも正直頭まで突き抜けるとは思っていなかった。

杉田悠 @sugita_u

さっき京都マイル全然勝ってない！連対率最悪！とか書いたけど実は複勝率はそれほど悪くなかったりする。連対率が4％しかない最悪の過去2年成績でも複勝率だと25パーセントある。要は勝ち切るだけのスピードが足りないという事ですな。

杉田悠 @sugita_u

つまり何故去年ペルシアンナイトはマイルCSを勝てたのか？というとこれはシンプルに馬場。上位に中距離質が強い馬が来ている事からもわかるように、足りないスピードを時計のかかる馬場が補ってくれた。勝ち時計の1:33.8は、過去20年で2番目に遅い時計だった。

杉田悠 @sugita_u

ちやみに過去20年で一番遅かったのは2011年のエイシンアポロン。勝ったのがアメリカ型ノーザンダンサー系で、2着キンカメというのは去年と同じですね。

杉田悠 @sugita_u

で、今年は普通に良馬場で32秒台前半の決着になると思うのでハービンジャーではスピードが足りない。昨年エリ女を勝ったモズカッチャンが今年はなんとか3着という結果だったように、ペルシアンナイトもなんとか3着が限界やろ、というのがハービンジャー研究家の見解。

杉田悠 @sugita_u

ジャイアンツコーズウェイもハービンジャーも欧州馬だからアメリカ型ノーザンダンサー系ってのは誤解を招くな。ストームキャット系とダンチヒがアメリカ型って事でね。でもダンチヒ系はもうアメリカより欧州で発展してるもんな。

杉田悠 @sugita_u

2着に来てしまった！

杉田悠 @sugita_u

ハービンジャーが2着に届いてしまった言い訳をするとスローだから中距離向きのキレが生きるレースになった。時計も想定より1秒おそい。アエロリットはあんなゆるいペースでダラダラ走らせたら駄目ですよ。

杉田悠 @sugita_u

前半5F58.8は過去20年で2番目に遅いペースだった模様、と言い訳に余念がないマンだ。ちなみに最遅はモーリスの年。