燭へし同棲botログ：秋分の日

燭へし同棲bot @dousei_skhs

【秋分の日】 「長谷部くん、ちょっと休憩しない？」 「ああ……」 「コーヒー飲む？」 「ありがとう、ほしい」 「オッケー」 「……ごめんな、休みなのに」 「うん？」 「持ち帰りの仕事してて」 「いいよ。持ち帰りって言っても、それプレゼン資料だろ？」 「そうだけど……」

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「ちょっとじゃないか。それにもう終わるんでしょ」 「まあ、あと見直したら終わる」 「おー。頑張ったね」 「ん」 「あとさ、仕事に関してはお互い様だから気にしないの。でも無理だけはしないようにね」 「……わかった、ありがとう」 「よし。……あ、そうだ」 「？」

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「それ終わったら、ちょっと散歩に行かない？　気候もいいしさ」 「ああ、いいな。どの辺まで行く？」 「んー、土手の方に行ってみようよ。彼岸花が咲いてるんだ」 「もう咲いてるのか」 「咲いてるよ。お彼岸だもの」

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「きちんと彼岸に咲くんだな」 「不思議だよねえ。律儀というかなんというか」 「いよいよ秋って感じだな」 「そうだね。……あ！」 「なんだ」 「せっかくだから、帰ったらおはぎ作って食べようか」 「……おはぎ？」

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「散歩がてら材料も買ってさ」 「…………」 「……あれ？　長谷部くんおはぎ嫌いだったっけ」 「嫌いじゃないけど」 「よかった。頑張って作るね」 「……手伝う」 「お、ありがとう」 「小さいのにしてくれ」 「はは、わかったよ」 【了】