素直に聞くより、でかい態度で間違ったことを言う方が、情報が集まるの。 これは、ミリタリー趣味界隈だけなのか、他もそうなのか。
2018-11-22 12:27:08これに従って 「F-3の国内開発は可能」 「F-2だって、仕様に則った機体は国内開発できた」 と叫ぶ。
2018-11-22 12:28:59F-3は、国内開発可能ってお話。 本気で、出来る技術があると考えている人はいる。 私もその一人なの。
2018-11-22 20:20:38ただし条件があるのよ。 ① 明確な仕様が決まっていること。 ② 仕様内容に、優先順位が振られいること。 ③ トレードオフ(仕様調整)の余地のあること。 ④ 予算と開発期間に余裕があること。 ⑤ 発注側の意見が統一されていること。 つまり、技術以外の条件なのね。
2018-11-22 20:25:46① 明確な仕様が決まっていること。 2030年から半世紀使う戦闘機。 これの仕様を決めるのは、とても大変です。 これは単純なエアフレームのお話ではなく、「航空自衛隊」という戦闘システムにハメ込む、歯車の図面を決める話なのです。 官の中で意見の一致をみるのすら困難と思います。
2018-11-22 20:30:45どの程度のステルスを求めるのか。 UAVは積むのか。積むとしたらどのようなUAVか。 僚機との通信の情報量、秘匿レベル、使用周波数帯、低探知性etc 火器管制システムは、どこまでの自動化を見込むのか。 武器は既存の物か。 手たる敵は何か? 敵戦闘機か? 船か? 的地上部隊か? etc
2018-11-22 20:34:09F-3の開発は、根元からつまずくのですよ。 なにせ、作りたいものの明確化が、非常に高いハードルなのですから… 他の開発品のように、「TBD」の多いの仕様書で、何とかなるものではないのです。
2018-11-22 20:36:38F-3の国内開発 この点、海外製だと枠(ベース機)が決まっています。 だから、この辺の仕様を策定するのが、比較的容易です。 出来も確かです。何せ現物があるんだから。 こういう(一応まっとうな)理由で、雲を掴むような国内開発は敬遠され、 共同開発(日本=財布)を押す派閥がいるのです。
2018-11-22 20:39:43では、奇跡的に ①明確な仕様策定 に成功したとしましょう。 次に待っているのはこの二つです。 ② 仕様内容に、優先順位が振られいること。 ③ トレードオフ(仕様調整)の余地のあること。
2018-11-22 20:42:36@yukikazemaru ですよね~ 戦闘機ほど高度じゃなくても、ここまでそろうのが困難なのですから・・…
2018-11-22 20:43:29メーカー側で、すべての仕様を満たせない場合、というのは往々にして存在します。また、仕様に不備がある場合があります。 こういった時に、優先順位を決め、トレードオフが出来ないと、開発が進みません。
2018-11-22 20:45:59クルマを買うときに、 「車内容積が大きくて、人がいっぱい乗れて、馬力があって、車体は小さくて、燃費は良くて、ナビとバックモニターが付いた車を、安く売ってくれ」 と言われても、無理なのと同じなのです。 F-3開発において、そういう要素が山ほど出てくるであろうことは、想像に難くないのです
2018-11-22 20:50:58少し条件を緩和しますと、最悪、優先順位が最初は決まっていなくても構いません。 メーカは発注元に相談をしたとしましょう。 「相反する要素が出てまいりました、どうしましょうか?」と。 そこで、歩み寄ったうえで、妥当な着地点を見つけられる。 官側にそういう、柔軟さが備わっているのなら。
2018-11-22 20:53:43「官側の柔軟さ」 これは、極めて難しいのです。 官が悪いという話ではなく、親方日の丸の運営や、予算執行の点においては、こういう柔軟さは、極めてネガティブなイメージを持って迎えられるからです。 最近、締め付けは厳しいです。 そのやり玉にあがるのは、誰であれ避けたいのが本音です。
2018-11-22 20:57:34そして、さらにF-3開発で問題になるのが、 「相反する要素が出てまいりました、どうしましょうか?」 とメーカが言ったとして、 「そら見たことか! 国内では無理なのだ! 開発中止して輸入にするのだ!」 と国外派が息を吹き返すことです。またモメますよ、絶対。
2018-11-22 21:00:30イヤほんと。 (丸棒に限らず)官の中の内輪もめをなめちゃいけないです。 DRの場で、メーカそっちのけで、仕様解釈をめぐって、口げんかが始まるんだもん。 人前でああなんだとすると、身内しかいないところでは、どうなるの? というのは、ちょっと興味があるのです。
2018-11-22 21:02:35まぁ、とりあえず、F-3開発に奇跡が起きたとします。 要求の優先順位が決まり、トレードオフ(仕様調整)も、官が一体で親身になって、着地点を探してくれたとしましょう。 次待っているのがこの二つです。 ④ 予算と開発期間に余裕があること。 ⑤ 発注側の意見が統一されていること。
2018-11-22 21:05:31F-3の国内開発。 「⑤発注側の意見の統一」は、今まで述べたものに含まれているので良いとして。 問題は、予算と開発期間です。 ……何で日本のF-Xって、いつも「もう全然時間がないけどどうするの?」ってなってから始まるのでしょうかね?
2018-11-22 21:07:18開発期間が5年あったとすると、たいてい 「仕様調整で3年食われて、1年で図面を引いて開発、半年で製造。半年でテストして、納期を一か月遅れて出荷。」 みたいなのが多すぎるのです。 8月25日に夏休みの宿題を始めるような話は、勘弁してほしいのです。
2018-11-22 21:09:44そもそも、日本の防衛技術者は、そんなに数はいません。 F-3戦闘機開発なんて大きい仕事は、各社から人を集めて(あるいは各社に仕事を配分して)じゃないと、とても回せないのです。 そして普段はそんな大きい仕事はないのに、そこに戦闘機開発なんてでかい仕事を突っ込むと…
2018-11-22 21:13:44確実に破綻します。 便器は血尿に染まり、ふとんは抜けた髪の毛でいっぱいになります。 4F以上ではトイレの窓は、ハメ殺しにする措置が取られるでしょう。 ……技術者割り振りのためにも、前々から「いつ仕事が行くからね」という情報は、必須なの。早い時期の発注なら、もっといいのですが。
2018-11-22 21:16:54