【クリップ歪みやS/N比を考慮していないDJって多いよね】 各chにあるトリムとかゲインと呼ばれるツマミ。 厳密に言うとトリムとゲインはその機能を実現する仕組み・方法が異なるんだけれど、メーカーでもその区別が出来ていないなんてこともママあり。 pic.twitter.com/HVbzxnqxUI
2018-11-24 13:53:57ただ「コレで何をしたいのか」との存在目的は同じである。 ゲイン:増幅度を変化させて入力をコントロールしやすいレベル(≒ラインレベル)に調整する。 素からラインレベルの入力信号に対しては増幅度を0db(=1倍)にできれば理想のゲインコントロールである。
2018-11-24 13:53:58トリム:入力信号を可変抵抗で削ってコントロールしやすいレベル(≒ラインレベル)に調整する。可変抵抗の前もしくは後に20db程度から40db程度の増幅度を持つアンプ回路を配置して、トリムで削ったレベル分も考慮してほぼほぼラインレベルを実現することを目的としている。
2018-11-24 13:53:58素からラインレベルの入力信号に対しては、 可変抵抗で-40dbしてから+40dbしたり(後増幅タイプ)、 或いは+40dbしてから可変抵抗で-40dbしたり(前増幅タイプ)、 S/N比的に不利なことをやっている感を持つ。
2018-11-24 13:53:59可変抵抗が前段、アンプが後段の方が設計思想としては順当。なぜならば、ある程度大きなの信号が入力きされた場合で説明すると、その信号を40db増幅した時点でクリップする可能性があるから。
2018-11-24 13:53:59実はゲインコントロールなのにトリムと表示されていたり、またその逆にトリムなのにもかかわらずゲインと表示されることもままあるツマミ。
2018-11-24 13:53:59音源・ソースはその全てが同じ定常状態で平均レベルでやってくるわけではなく。静かなソースもあればうるさいソースもある。 で、「フェーダーをコントロールしやすい位置に置いたときに丁度良い音量になるようにサウンドレベルを調整する。」のがトリム・ゲインの役目である。
2018-11-24 13:54:00フェーダーの位置は人によって「コントロールしやすい位置」は異なる。 フルテン=MAX=10、の位置がコントロールしやすいという人もいよう。 8分目付近の位置がコントロールしやすいという人もいよう。 50%の位置がコントロールしやすいという人もいよう。 それは人それぞれだ。
2018-11-24 13:54:008分目や50%の位置にフェーダーツマミを置く人は「サウンドレベルを上げる余裕を確保する」ことも考慮しているんだろう。
2018-11-24 13:54:00もし「トップまで上げることも考慮している」のなら、フルテン=MAX=10の位置にフェーダーを持っていったときにも「サウンドレベルはレットゾーンに突入しない=歪まない」音量に調整するであろう。
2018-11-24 13:54:01となると、意図的に各chのインプット、ヘッドルームで音を歪ませる、なんてことを考えていない限り、フェーダーのトップ(=10)位置で、レベルメーターがレッドゾーンに突入しないギリギリ手前になるようにトリム(もしくはゲイン)を調整すべきではないのかな?
2018-11-24 13:54:01だけれど、フェーダー位置がフルテンに達していて、まだ音量が欲しいからなのか、このゲイン(トリム)つまみを上げて「chのレベルメーターがレッドゾーンを指していて張り付いたように動かない」状態で鳴らしいる人って案外多いね。当然に音はクリップしていて耳に痛い歪みを発生させているんだけれど
2018-11-24 13:54:01或いは逆方向に各chのレベルメーターの指示値が-20dbとかにとどまっていてS/N比悪く鳴らしている人もママいる。 21日に例のアルバイトをしたときにもそんなDJさん二人とお会いした。
2018-11-24 13:54:02トリム/ゲインツマミを入力される信号で調整するのではなく見た目で「ほぼ真ん中でいいんじゃない」なんて言い合いながら12時にあわせていた。chフェーダの位置はフルテン。 そのときのレベルメーター指示値は-10db付近。 そしてマスターのレベルメーターは-15db以下の指示値。
2018-11-24 13:54:02「それだとchでのS/N比も全体でのS/N比もよくないですけれど、」 と伝えた。そしてこの投稿で今まで述べた理屈を説明。 彼らから「chフェーダー位置をフルテンにしておくのがコントロールしやすい」との意思確認後、 「それならば、レッドゾーン手前までレベルメーターを振らせても良いでしょう」。
2018-11-24 13:54:03会場のメインミキサーの「DJミキサーから来ているchのゲインを最小、フェーダーを最小」にしてから、DJミキサーのマスターアウトのレベルメーターの指示値を0db付近になる様にマスターアウトを調整した。
2018-11-24 13:54:03その後、会場のフロアスピーカーからの音量をちょいとうるさい程度にし、 「全体の音量がうるさかったらマスターで下げ、足りなかったらマスターで上げ」 と説明した。
2018-11-24 13:54:03暫くして「あれれれ?なんか歪んでいないかい?」と感じたのでDJミキサーを見に行くと、 全体マスターのツマミを下げて、トリム/ゲインを上げて、chレベルメーターをレッドゾーンにしていた。
2018-11-24 13:54:03「音が歪んでいますけれどそれは意図的に?」 「いいえ…」 「レッドゾーンに突入しているとそのch内でクリップ歪みを発生させますよ。で今歪んでいますよ」。 「・・・」 「全体音量を大きくするのならこの場合はマスターを上げるのが正解。」 「・・・」
2018-11-24 13:54:04「マスターとゲインツマミを一度合わせたら固定していじりたくない、というのならソースによってchフェーダーの位置が変わるのは当然、どんなソースでもカット操作以外はchフェーダー位置をフルテンにしたいのなら、ソースに合わせてゲインツマミを調整しないと」。 「ハイ。」
2018-11-24 13:54:04ゲイン/トリムツマミの位置を、なんとなく12時に合わせる、その根拠・確たる理由なくあわせている人は多い。一度合わせたらいじらないなんて固定にするのならその日にかける一番うるさい楽曲ソースのピークレベルを考慮して固定すべき。
2018-11-24 13:54:04また、ときどき、「これ以上の位置にしないで!」注意書きを貼り付けたDJミキサーを見かけるけれど、フェーダー位置やマスターボリュームの位置でのバミリは意味がない。楽曲ソースごとにサウンドレベルが異なるのは当たり前なのだから。
2018-11-24 13:54:05マスターのレベルメーターの指示値で「これ以上は出さない!」を表示しないと意味がない。 また各chのレベルメーターで表示するのならば「レッドゾーンを光らせない」であるべき。 ※意図してクリップ歪みを出す場合を除く。
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