【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第190話「渡河作戦」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」01】 第190話です。渡河と書いて(とか)と読みます。 曹軍と西涼軍が直接対決をしていますが、前哨戦はどうやら西涼軍が押しています。曹操は陣の立て直しを命じ、渭水(いすい)を挟んで対陣しています。しかし、これで両軍とも迂闊には動けなくなりました。

2018-11-27 12:54:34
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」02】 対岸からお互いに悪口を言い合うだけの戦となりました。より悪態をついてるのは西涼軍の方と思われます。曹軍では、よくあれだけ悪口が考えられるものだ、と呆れ気味。曹軍の将たちは曹操に、いつまで睨み合っているのかと問いただす始末です。

2018-11-27 12:56:08
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」03】 前回、失態を許された曹洪も、あの悪口は聞きあきたと訴えます。 曹操は、西涼軍を甘く見るな、馬を手足のごとく使いこなす相手、うかつに進軍すれば、再び痛い目に遭う、と自重を促します。とはいえ、膠着状態に打つ手なしの曹操。

2018-11-27 12:58:02
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」04】 それとも、と何か良い知恵のある者がいるか、と周りに尋ねます。曹仁なんかは、そう言われましても、ととりたてて策はないという将達。その中にあって、徐晃が何やら作戦を進言しようと前に出ます。

2018-11-27 12:59:34
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」05】 このまま敵のにらみ合っていては、一年たっても勝敗は決まらないので、ここは積極的に行動すべき、と徐晃。威勢がいいのはいいですが、ただの突進では味方に被害がでます。曹操は、どう積極的に動くのか、具体的に説明するように求めます。

2018-11-27 13:01:12
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」06】 徐晃は、渭水の上流や下流は敵も手薄だと考えられるので、一手を西から蒲津(ほしん)に渡り、また丞相は河の北から越え、敵の前後から攻めればいかがなものでしょう、と進言。迂回ルートによる敵の挟撃作戦というわけです。

2018-11-27 13:03:29
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」07】 うむ、と曹操はそれもひとつの手であろうと腕を組んで答えます。この案を採用し、徐晃に四千の兵を与え、朱霊を大将にして先に西の河を渡り、対岸にひそんで、自分の合図を待てと指示します。残りは北から河を渡るとし、すぐ渡河の準備をしろと命じます。

2018-11-27 13:06:34
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」08】 渡河の準備ということで、すぐに筏を作るようにと全軍に命じられます。兵士たちは丸太を集め、船筏を作り始めます。 この動きは西涼軍の方も察知して、すぐに馬超に報告がいきます。馬超の盟友、韓遂は、敵は自ら絶好の機会を作ってきたぞ、と言います。

2018-11-27 13:19:27
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」09】 多少兵法に明るいと見える韓遂。「兵半(へいなかば)を渡らば撃つべし」と兵法にあると韓遂がいえば、馬超はさようでございますな、と答え、曹操がどこから河を渡るかよく監視を続けろと諸将に命じます。

2018-11-27 13:21:28
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」10】 筏ですから、作るのにそんなに時間はかかりません。許褚が、いつでも渡河はできると言うと、おう、と曹操。まず一隊が渡れと命じます。一隊が渡河に成功したら二隊が渡れと命じます。はっ、と答えたのは李典。実際の渡河作戦を仕切ってるようです。

2018-11-27 13:29:09
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」11】 第一大隊から渡れと、李典が命ずると、兵士たちは次々と筏に乗り込みます。ひとつの筏に漕ぎ手は2人、武装した兵士は4人。筏を安定させるためか、片膝をついて重心を低くしています。曹操たちが見守る中、無事に第一隊は渡河に成功します。

2018-11-27 13:31:33
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」12】 次は第二隊だ、と曹操が言うと、今度は曹仁が第二大隊渡れと号令。こちらも速やかな渡河が始まります。とそこに曹操へ注進が入ります。南から、敵とも味方ともわからぬ一隊がこちらに向かっているとの報告。

2018-11-27 13:33:20
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」13】 敵か味方かわからぬのなら、どうしようもないと、よく調べろと部下に命じる曹操。確認のため、2人の兵士が駆け出します。とりあえず曹操は渡河を急がせます。筏はどんどん出発していきますが、そこに確認に行った兵士たちが戻ってきます。

2018-11-27 13:35:52
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」14】 報告では、馬超の旗印を掲げている一隊だと。すると、西涼軍はすでに河を渡っていたようです。すぐにドドドと軍勢が現れます。味方は渡河しているため曹操の周りは手薄です。ボディーガード役の許褚は、ここは危険だと、すぐに船に乗るように促します。

2018-11-27 13:37:53
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」15】 曹操は、奴らめ、どこから河を渡った、と拳を握りしめますが、やってくる軍勢の先頭はあの馬超。許褚は、何をぐずぐずしてるか、ここには味方はほとんどおりませぬ、と言って、ごめんと曹操をおんぶします。いきなりおんぶでびっくりした顔の曹操。

2018-11-27 13:39:39
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」16】 曹操をおぶさったまま船がある川岸へと走る許褚。おんぶするのと、曹操が自力で走るのと、どっちが早いのか微妙なところですが、許褚としては、曹操が腰を抜かして動けないとか、躊躇して避難が遅れるくらいなら、こっちの方が早いと判断したのでしょう。

2018-11-27 13:42:25
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」17】 馬超は手薄な曹軍に突っ込み、兵士たちを次々と槍でつきながらも、曹操の姿を探します。見ると、曹操は許褚が操る小舟に乗っています。馬超は、あの船だ、射て!射て!と言うと、西涼兵は次々と矢を放ちます。

2018-11-27 13:44:51
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」18】 許褚は、曹操を伏せさせ、そのへんにあったものを掴んで盾とし、必死に矢の攻撃を防ぎます。馬超は、矢の続く限り射てと命じます。そこに、ドドドと地響きが鳴ります。自分たちの軍勢とは違う様子に、?マークの馬超。

2018-11-27 13:46:29
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」19】 地響きの正体は、なんと馬の集団です。鞍もついてない馬が多数走ってきます。それを見た西涼兵。こりゃ見事な馬だ、こんな戦利品見逃す手はないと捕まえ始めます。鞍も紐もついていない裸馬ですが、西涼兵は器用に飛び乗り、馬たちを落ち着かせます。

2018-11-27 13:50:51
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」20】 馬の扱いに慣れた西涼兵ですが、肝心の曹操への攻撃はそっちのけになってしまいました。この様子を見た許褚と曹操。どうやら誰かが牧場の馬や牛を放ったようだと言います。渡河は兵士だけなので、馬は牧場の中に入れておいたようですが、それを放ったと。

2018-11-27 13:52:38
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【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」21】 西涼兵は馬に目がない、よくぞ気づいた、と誰だかわからないが、機転のきいた行動を褒める曹操。そして、許褚に対しても、傷は大丈夫かと気遣います。許褚は、なアに、これしきの傷、と言いながら、味方の軍がいる対岸を目指して漕ぎ進めます。

2018-11-27 13:54:12
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座190「渡河作戦」22】 渡河作戦を逆手に取られ、再びのピンチに見舞われた曹操ですが、なんとか危機を脱しました。未だ決着しない曹軍と西涼軍との戦い、果たしてどのような帰趨を迎えるのか…、続きはまた次回です。 今回はここまで。

2018-11-27 13:56:22