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↑の続きです

KUMI_Kaoru @KaoruKumi
マーク・ピーターセンが出世作『日本人の英語』のなかで「a」の大切さを具体的な逸話を引いて語っていました。アメリカ留学した教え子から「I ate a chicken.」と便りをもらって困惑した、こういうときは「I ate chicken.」にしないと「鶏を一匹むしゃぶって食べた」としか読めなくなるから、と。
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ただピーターセンは「a」の機能について「数えられるもの/数えられないもの」の区分を象徴したものと説明しているのですが、これは英語ネイティヴのおごりですね。たとえば「I caught a cold.」(風邪ひいちゃった)の「a cold」(風邪)は数えられるものではないし。 pic.twitter.com/q3HOurU9EJ
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こんな例もあります。「I have hay fever.」(私は花粉症やねん) この場合は「a」を使わない。 風邪のときは「a」が要るけれど花粉症では「a」を使わない…どうしてかわかるかな?(過去に数回このクイズだしてますけどね) pic.twitter.com/VdfGMuNok5
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もしこの子が「I have a hay fever.」と発声したら「花粉症をうつされた」のニュアンスになるからです。 花粉症はうつる/うつされるものではないですよね。
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「俺は家主でお前は住み込み家政婦だから、お前を守ってやらねばならぬ」とクサいことを堂々と言い放つ若き時代小説家・暁。「I have a responsibility to protect you.」つまり「a」を使うはずです英語で話しかけるとしたら。 pic.twitter.com/inb6aB3ZKM
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右の女の子は、訳あって住み込み家政婦として独身男(といっても時代小説の世界ではかなり名声があって金もあったりする)の一軒家に転がり込んできた娘です。そして彼にすれば(女子高生が来るとは想定外だったけれど)この子の身を守ってやるという責務もいっしょに転がりこんできたわけです。
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先に述べた、〈外部〉から何か転がり込んできたイメージ。
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I have a dream ~」(こんな日がきっとやってくる) 市民権運動のリーダーによる、伝説のスピーチ。ここで彼は「a dream」(ある夢を抱いている)と述べていますね。 pic.twitter.com/QsiTsLxsbG
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夢はひとの脳内に浮かび上がるものしかしそれはまわりの人間に語ることができる。 つまり〈内部〉から〈外部〉に切り出すことができる。ゆえに「I have a dream ~」と彼は「a」を使う。
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I have hay fever.」は違う。花粉症はひとにうつすものではなく、うつるものでもない。〈内部〉にとどまり続ける。ゆえに「a」は使われない。 pic.twitter.com/ezm2xFEpNw
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こういう風に考えていけば、ピーターセンのいう「数えられるもの/数えられないもの」理論では舌足らずなんだと、わかると思います。 結果的に「a」が「数えられるもの」を指し示すことが多くなるという、それ以上ではないのです。
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彼の『日本人の英語』は今もロングセラーを続けています。私も青春時代に手に取ってとても感銘を受けた口ですが、今読み返すと、いろいろ言いたくなってしまうのです。 amazon.co.jp/dp/4004300185
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