科学論文にこんな用語を使っていいの? - 生態学における「性的嫌がらせ」

"Journal of Ecology"に掲載された生態学に関する論文タイトル、 "Sexual harassment sustains biodiversity via producing negative density-dependent population growth 繁殖行動上の「性的嫌がらせ」が自然界の生物多様性を維持する" …科学論文が「性的嫌がらせ」なる日常語や人文用語を用いることの妥当性について議論する https://univ-journal.jp/23643/
生態学 自然科学 terminology 人文科学 性的嫌がらせ セクシャルハラスメント
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リンク 大学ジャーナルオンライン 95 users 98 繁殖行動上の「性的嫌がらせ」が自然界の生物多様性を維持する 京都大学 | 大学ジャーナルオンライン 生存競争の厳しい自然界において、なぜ多種多様な生物が共存できるのか?なぜ一番強い種類だけにならないのか?この問いは、生態学における重要な未解決問題の一つとされている。 京都大学フィールド科学教育研究センターの小林和也講師は、自然界で見られる性淘汰のうち「性的嫌がらせ」が生物多様性を維持している可能性を理論的に示すとともに、シミュレーションによってこの理論が上手く機能することを示した。 生態学における「性的嫌がらせ」とは、生まれてくる子供の数が減ってしまうかわりに競争相手よりも自分の子供の割合を高める性質の
saebou @Cristoforou
この「性的嫌がらせ」という語の使い方はおかしいと思うんだけど、人文学が科学用語を乱用するのは批判されてるんだし、科学も人文学や社会科学、あるいは日常語の乱用を避けるべきでは? / “23643” htn.to/beWsxy
saebou @Cristoforou
北米やヨーロッパの科学者から「セクシュアルハラスメント」を冠したタイトルが不適切だとして批判が殺到し、掲載誌が告知を出しているようです。 twitter.com/JEcology/statu… / “はてなブックマーク - 繁殖行動上の…” htn.to/JDFwpW
takasugi @GaoshanXinyu
記事からは削られているようだけど、社会問題の性的いやがらせとは異なる、と断言してるこの論文と、ソーカル事件で批判されたような人文系の「比喩ではない」用語の乱用は別物な気がする twitter.com/Cristoforou/st…
takehiko-i-hayashi @takehikohayashi
『交尾行動の新しい理解』amzn.asia/d/1qcmz23 というガチ生態学専門書で理論分野の総説を書いた私が通りますが、この用法での(sexual) harassmentは少なくとも近年の日常語からの転用でもウケ狙いでもないです。/ univ-journal.jp/23643/
takehiko-i-hayashi @takehikohayashi
生物の繁殖行動においてはharassmentとしかいいようのない「いやがらせ」行動がしばしば観察され、それをharassment behaviour等と呼ぶのは昔からです。少なくとも「近年の日常的用法をウケ狙いで採用したんだろ」とかいう憶測は全くの誤解だと思います。
takehiko-i-hayashi @takehikohayashi
この辺りでも不当な叩かれ方されてるのを見かけたので。(専門的語用法と社会的な文脈とのconflictをどう考えるべきか、という問題は別途あり、そこは重要だと思う。けれども、勝手な憶測に基づき叩かれてるのは全く不当だと思う) b.hatena.ne.jp/entry/s/univ-j…
saebou @Cristoforou
北米やヨーロッパの科学者から「セクシュアルハラスメント」という用語の使用がおかしいとして抗議が来ていて、雑誌のほうが対応している。 twitter.com/JEcology/statu… / “性淘汰が生物多様性を維持することを解明 -…” htn.to/fNHcshfPg
saebou @Cristoforou
この「性的嫌がらせ」という語の使い方はおかしいと思うんだけど、人文学が科学用語を乱用するのは批判されてるんだし、科学も人文学や社会科学、あるいは日常語の乱用を避けるべきでは?/雑誌が対応、メタブに続く / “23643” htn.to/beWsxy
あかみ@Harmonie Chromatique @har_chromatique
@Cristoforou 科学用語→自然科学用語ですね。 人文科学だって社会科学だって立派な科学ですから、自然科学だけに総称の「科学」を割り付けるのはやめましょうよ^^
saebou @Cristoforou
社会科学はともかく、人文学はScienceの入らないHumanitiesの訳語なので、「人文科学」という訳は特殊な場合以外私は使いませんし、人文学を科学と呼称するのはむしろ科学中心主義的ではないかと思います。 twitter.com/har_chromatiqu…
植村恒一郎 @charis1756
僕もまったく同意見です。人文学は「科学」である必要はまったくありません。「人文学」と呼ぶべきですね。隠岐さんの『文系と理系はなぜ分かれたのか』に、「価値の源泉としての人間を探究し、人間について知ろうとする知」が人文学であることが、とても明確に示されています。 twitter.com/Cristoforou/st…
けい @petros_kei
すごくその通りだと思う。「人文科学」って言葉、とても違和感ある。 twitter.com/Cristoforou/st…
あかみ@Harmonie Chromatique @har_chromatique
@Cristoforou おっと、その観点は新しくて私も見落としていました。 確かに人文学は科学と別枠にすると、芸術実技を大学でどう扱うか、って議論がクリアカットになりますね。 今度は人文学ごと大学教育の場から追放しろって議論にどう立ち向かうかの議論が必要ですが、芸術単体よりは考えやすいはず。
奥山雄大(ver.関西) @yokuyama
例の論文タイトルの件、よく考えるとやはり腑に落ちないのは、ヒト社会で倫理にもとるとされる行為を呼ぶ言葉はすべて行動生態学で使ってはいけないのやろか?セクハラはだめやとして、例えば子殺しはいいのか?全ての用語を排除していくのが正しいあり方なのか?といった疑問が浮かぶ。
奥山雄大(ver.関西) @yokuyama
全てのヒトの行動を動物の行動と区別して呼ぶことがもし可能ならこういうコンフリクトは起きないと思うけど、ヒトも動物である以上これは難しいのではないやろか。実際どういう解決策があるのか知りたい。
奥山雄大(ver.関西) @yokuyama
ちなみに気になって調べてみると、sexual harassmentという用語は少なくとも1981年には名のある生態学系の雑誌に掲載された論文で使われているので、少なくともごく最近になって社会的な文脈から行動学に転用された単語ではないらしい。
yamasa7 @yamasa7
@Cristoforou こういった意見についてはどのように思われますか? twitter.com/yokuyama/statu…
saebou @Cristoforou
@yamasa7 その行為が倫理的に問題あるか否かにかかわらず、人の社会生活に関する語をむやみに自然科学で動物や植物に適用するのは擬人化を招いて正解な記述を妨げるからダメなのでは?たとえば「結婚」は別に人間社会で倫理的に問題ある行動ではありませんが、動植物には使いません。
蟲喰ロトワ(むしくろとわ)プロ蟲ソムリエ/ラオス在住/次回帰国3月6日 @Mushi_Kurotowa
@Cristoforou @yamasa7 前後関係でいうと一般的用語を転用したのではなく、動物行動学の論文が先とのことです。twitter.com/yokuyama/statu… 論文は検索上、用語に一貫性があることが望ましいですが、後から社会的意味が付け加えられたマイナーな専門用語について、研究者側が譲るべき根拠はどう考えられるでしょうか。
奥山雄大(ver.関西) @yokuyama
@Cristoforou @yamasa7 この点につきまして、「人の社会生活に関する語をむやみに自然科学で動物や植物に適用」したケースではなく、適切に動物の行動を記述した用語であり、少なくとも40年近い用語を使用してきた歴史もある、というのが観測範囲内での行動生態学者の見解だと理解しています(当方は植物学者ですが)。
yamasa7 @yamasa7
@Cristoforou 用語を新しく定義する際に、擬人化を招き正確な記述を妨げる危険性の高い現象については、人間のための用語と、それ以外の生物のための用語を別々に定義し、使い分けるということが必要ということですね。それなりに長い間使われてきた用語については、線引きが難しいかもしれませんが…
saebou @Cristoforou
@yokuyama @yamasa7 まず、私が見た限り英語圏の科学者の意見は、sexual harassmentという語がもう使われていない用語であるとか、文脈上適切でないことを指摘するものがほとんどです。ここでsexual harassmentという語の使用自体が適切だという主張を行うと、日本でだけ廃れた語を使用しているという話になりませんか?
saebou @Cristoforou
@yokuyama @yamasa7 また、もしsexual harassmentという語が英語で使われているとしても、植物に「性的嫌がらせ」という日本語をあててよいかは全く別の話だと思うのですが、この訳語も専門用語として既に40年以上使われているのでしょうか?なお、英語の日常語としてのsexual harassmentは70年代初頭から使われています。
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コメント

ジョージ2世 @GEORGE221 2018年11月30日
少なくともこのケースなら「性的妨害」とでも訳せばいいと思う。「性的嫌がらせ」としか訳せない理由は見当たらない。
九十九 @hakqq 2018年12月1日
まーたお気持ちヤクザのアヤつけか