続)摂取基準の話はここからちょびっと難しくなります。http://bit.ly/jyLT9l 一番下に出てくる表は前回書いた「推定必要量」「推奨量」「目安量」「耐容上限量」「目標量」って言葉の意味がわからないと意味不明。さらにこれらの数値が何を基にして作られたか?ということも。
2011-04-30 13:36:22続)なんでこんな面倒な方法が取られているかというと、人間には非常に大きな個人差があって、それを1つにまとめて数値化することが不可能だから。だけど危険な状態にならないような目安を作らなきゃいけない。どうしたもんかということで、確率論が使われることになって、色々な数値が決められた。
2011-04-30 13:38:16続)こういうのは面倒な人の方が多いと思います。だから面倒な人は基準があることだけ覚えておけば十分。サプリメント飲むときとか、食事療法をするときに、基準とどれ位離れていて危険性があるのかないのか?それを確認することがリスクマネジメントになる。取り組むときに数値だけ確認すればいい。
2011-04-30 13:40:23続)実はこの基準があることすら知らないで行われる健康法というのもあって、だからこそ大胆な提案をするんだと、私は思う。つまり、相手がどの程度のリスクを負うのか?ということを考えていない方法論。個人差があるといっても、どの程度のリスクを負うことになるのかわかってないということだからね
2011-04-30 13:45:46続)健康法がリスクを認知した上に成り立っているのかどうか?そして自分も認知して、わかったうえで行動しているか?そこがポイントじゃないのかな。エビデンスだけに縛られることないけど、利用価値はある。何かあったときには国民消費者センターへ。自己責任ということになるかもしれないけど。
2011-04-30 13:47:38続)用語について簡単におさらいしておくと「推定必要量」は、これ以下だと欠乏症を起こす人が多いので個人差を考慮したとしても最低ラインにしたほうがいい量。「推奨量」はこれ位摂取できてれば何とかなりそうな量。「目安量」はほぼ大丈夫な量。
2011-04-30 13:49:18続)「耐容上限量」はこれ以上食べると過乗症の危険がある量。「目標量」はできるだけ近づけたほうがいい量。それぞれを何のために設定したか?目的についてはここ→ http://bit.ly/kGDlpe の2Pに書いてありますので詳しく知りたい方は読んでみて下さい。
2011-04-30 13:50:59続)で。http://bit.ly/jyLT9l下の表を見てみると、何だか○だの-だのがついていますが、-がついているのは数値が決定されていないという意味です。目標量や目安量がある場合はそれを基準にします。何故か?理由はについて栄養素によって理由が違うので、項目別のときに。
2011-04-30 13:53:28続)【重要】ここで注目すべきなのは耐容上限量がある栄養素。これらは排泄しにくい、あるいは体内の濃度が上がると悪影響が起こりやすい栄養素。上限量を超えると過敏に反応する人から副作用が起こり始めます。ただちに影響が出なくても継続的に摂取していれば健康被害がおこる可能性も高いので要注意
2011-04-30 13:54:34続)では基準値はどうやって決められたか?http://bit.ly/kGDlpeファイルの3ページ目に書かれています。最初の表に書いてありますが過剰症の場合は症例報告を参考にしてます。数例から数十例。数は少ないですが、過敏に反応する人であれば何かが起こる可能性があるということです
2011-04-30 13:55:42続)症状がでるまでの期間としては2番目の表にあるように数ヶ月。つまり継続的に大量摂取しないことが大切。短期間であれば健康被害につながらないので、早めにやめれば大丈夫です。
2011-04-30 13:57:183Pの3番目の表を見ていただければわかりますが、食品として摂取する場合とサプリメントでは扱いが違います。食品であれば被害につながることは少なく、サプリメントだと要注意です。http://bit.ly/kGDlpe
2011-04-30 13:58:19続)はぁぁとため息が出そうな話ですが、今までの話をまとめたものはhttp://bit.ly/kGDlpe このファイルの4Pに一覧表があります。参考にしてください。
2011-04-30 13:59:46そしてまだまだ続きはあって、それぞれの栄養素が何を根拠にしているのか?実際に食事に置き換えるためにはどうしたらいいのか?という話になります。やっと本番なんですが・・・。また明日にでもツイートすることにします。
2011-04-30 14:00:52書きながら思ったんですけど、栄養士がこういう勉強をしているっていうのはあまり知られていないかも?生化学とか生理学とか病理学とか、そういうことと平衡しながら栄養素を形に直す、再構築するための勉強をしていくわけです。じゃないと点が線にならない。と、ちょっとPRもしておきます。
2011-04-30 14:03:25