礫川全次『独学で歴史家になる方法』読書メモ集

礫川全次『独学で歴史家になる方法』(日本実業出版社、2018)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

「「小さなリスペクト」を期待するーー結構なことだと思います。そういした動機がなければ、私たちは、努力しませんし、困難を克服することもないでしょう」(礫川全次『独学で歴史家になる方法』)。ウーン、異論は全くないんすけど、他人からの承認を当てにすると割と期待外れの結果になりがちかなあ

2018-12-15 15:11:27
荒木優太 @arishima_takeo

…なんて私なら考えちゃうかもしれない。まあ動機づけはなんでもいいのでいいんですけど。

2018-12-15 15:12:46
荒木優太 @arishima_takeo

「学問研究は、その「成果」を問うものであって、その「動機」を問うものではないのですから」(礫川全次『独学で歴史家になる方法』)。まさに。

2018-12-15 15:17:03
荒木優太 @arishima_takeo

リスペクトということでいうと、セルフリスペクトができる、というのが在野研究の良さの一つだと個人的には思うかな。他人には馬鹿にされるけど、私はこれをやったんだ、という達成感というか。まあこれは私の分野性が関係しているのかもしれない。

2018-12-15 15:14:51
荒木優太 @arishima_takeo

「私が「サンカ」という存在を知ったのは吉本隆明(一九二四〜二〇一二)の『共同幻想論」(河出書房新社、一九六八)を読んだときです」(礫川全次『独学で歴史家になる方法』)。やっぱり吉本さん強いね。彼が研究者なのかどうかとは別に、ある時期以降の在野研究史の画期であることは間違いない。

2018-12-15 15:23:25
荒木優太 @arishima_takeo

礫川全次『独学で歴史家になる方法』。変な精神論ではなく研究方法上のテクニカルな話に終始してるのはいいね。好感。あと柳田國男正誤表事件に笑った。

2018-12-15 16:02:18
荒木優太 @arishima_takeo

「まったく「研究の同志」が見つからない場合でも、「研究会」を立ち上げることは可能です。会員一名の研究会で、もちろん、あなたが会長です」(礫川全次『独学で歴史家になる方法』)。すごい。

2018-12-15 16:12:14
荒木優太 @arishima_takeo

ウェーバーのプロ倫は梶山力と大塚久雄の共訳で岩波文庫に入っていたが、1988年以降梶山の名が消え単独訳扱いになり、安藤英治はそれを梶山の業績を抹消する行為だとして批判したらしい。

2018-12-15 16:18:17
荒木優太 @arishima_takeo

礫川全次『独学で歴史家になる方法』読了。面白かった。歴史学は門外漢だが、直感的にかなり実践的に役立つアドバイスなのではないか。某国紀以降、在野vs大学みたいな擬似対立図式を持ち上げる風潮があるが、そもそもああいうのは学問とはいわん。在野を持ち上げたいならこういうのを推薦してくれ。

2018-12-15 16:36:16
荒木優太 @arishima_takeo

加藤泰造という対象も面白そうだね。

2018-12-15 16:36:55
荒木優太 @arishima_takeo

百田を批判するのは無論結構なんだけれども、レンジを広くしすぎて歴史を書くのはアカデミシャンだけ、みたいになるとそれはそれで考えものなわけで。あくまでアウトプットで判断するくせをつけたいものですな。

2018-12-15 16:43:06
荒木優太 @arishima_takeo

アカデミシャンは成果を商品にする努力をせねばならないって話と売れたもん勝ちって話を混同してはならぬ。

2018-12-15 16:45:28
荒木優太 @arishima_takeo

門外漢の私から見て在野史家ということでいうと、戦国武将は実は女だった説とか邪馬台国がどうのこうのとか言い出すと赤信号が点滅している感じが…つまりかなりアブナイ感じがするんですけど、実際のとこどうなんでしょうね。

2018-12-15 16:54:02
荒木優太 @arishima_takeo

文学研究の場合、その在野性を考えようとすると、研究と批評の緊張みたいな話になるんでしょうけど、この対立自体大した歴史的根拠もってない気がするんだよな。最近のひとは(私も含めて?)「批評だからできる」とか「所詮は批評であって研究じゃない」とか言いたがるけど。

2018-12-15 16:57:53
荒木優太 @arishima_takeo

近代文学ってそもそも在野だしな。

2018-12-15 16:58:55