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再す誕ふ者ん🍜 @hfsm_ABIDING
番外編『BURNING DOWN THE BOX』リメイク再放送 #ギガベース日誌_Re
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「提督~?どこ行ったの~?提督~?」 GA管轄下の、とある鎮守府。 夜の執務室前の廊下を歩くのは、駆逐艦子日。この鎮守府を率いる提督の秘書艦である。 #ギガベース日誌_Re
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「んも~。どこほっつきあるいてんの~。提督ぅ~?」 子日は肩から下げた端末を慣れた手つきで操作し、鎮守府内の各設備の稼働状態を確認する。見たところ、数分前にUNAC保管庫に誰かが入った形跡があった。 #ギガベース日誌_Re
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横須賀第2軍港壊滅の反省を踏まえ、各鎮守府に配備されたUNACに秘書艦以外の艦娘が接触する事は禁止されている。 UNACを財団のネットワークから隔絶したとして、ギガベース鎮守府その他反企業勢力の艦娘によって操作される可能性があるからだ。 #ギガベース日誌_Re
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時間帯からして、整備の人間が入る事も不可能だ。 つまり、提督はUNAC保管庫にいることになる。 「もぉ~何してんだろ。しょうがないなぁ~」 間の抜ける声で愚痴りながらも、子日は1人UNAC保管庫へと向かった。 #ギガベース日誌_Re
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子日が現場に赴くと、保管庫の扉が大開きになっている。 何やらただ事ではない様子の声が中から響いていたので、子日は保管庫の脇にあるシャッターまで移動し、隙間から恐る恐る中を覗いた。 #ギガベース日誌_Re
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3隻の駆逐艦が、後ろ手を縛られその場に正座させられた子日の提督を取り囲んでいる。 「生体認証キー複製完了。これで、UNACは私達の物ね」 「それより、このおっさんどうすんだよ……そろそろ秘書艦辺りに嗅ぎ付けられてもおかしくないぞ」 「簡単じゃない。こうすんのよ」 #ギガベース日誌_Re
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提督の側にいる駆逐艦。特徴的な形状の頭部艤装から、叢雲と特定するのは容易だった。 叢雲はロングランスを振り上げ、提督の頭へ躊躇なく振り下ろす。 溺れたようなくぐもった声と、耳障りな金属音が保管庫に響いた。 「ちょっ、あたしが抑えてるんだぞ!きったねーなあもう!」 #ギガベース日誌_Re
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提督を取り押さえていた望月が叢雲を睨みつける。慌てて突き飛ばした男の肉体はびくびくと数回跳ねた後、動かなくなった。 一方で子日は動かなかった。というより動けなかった。 提督が殺されるよりとっくの前に、彼女の頭にはクロスボウのボルトが3本突き刺さっていた。 #ギガベース日誌_Re
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暗闇から現れた文月が子日の頭からボルトを引き抜き、端末を乱暴に奪い取る。 「みんな~。ここ覗いてた艦娘がいたから撃ち殺したんだけど、殺っちゃって大丈夫だった~?」 「やっばいじゃん、他の艦娘呼ばれてるかも……!」 「落ちつきなさい」 #ギガベース日誌_Re
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文月が持っていた端末を受け取り、邪悪な笑みを浮かべる叢雲。 「こいつ、秘書艦だったみたいね。お手柄よ」 「そうなの?やったりぃ~!」 はしゃぐ文月とは対称的に、不機嫌なままの望月。叢雲が端末を調べていると、もう1隻の駆逐艦が保管庫へとやってきた。 #ギガベース日誌_Re
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「設置、終わったよ」 「ありがとう、朧。UNACの指揮権限も奪取済みよ。それじゃ、始めるとしましょうか。皆、覚悟は良い?」 叢雲を囲む朧、文月、望月は、それぞれ手渡された装置や武装を抱え、首を縦に振った。 「それじゃあ、私達の門出を祝しまして!」 #ギガベース日誌_Re
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夜の沈黙に包まれていた鎮守府を、爆炎と鉄騎が引き裂いていく。 燃え盛る炎の中で、叢雲はただ義務的に、殺戮と略奪を遂行した。 #ギガベース日誌_Re
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「艦娘の強盗団~?」 単語の間抜けさに面喰らい、わざとらしく聞き返すDfJに対し、バリーは淡々と説明を続ける。 「既に3つの鎮守府が壊滅してる。配備されたUNACや備蓄資材の殆どが奪われ、艦娘や戦闘員はおろか管轄区の民間人まで皆殺しだ」 「マジでッ?!」 #ギガベース日誌
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身を乗り出して反応したのは、DfJではなく横で食事中だった瑞鳳である。 「瑞鳳ギガベースの艦娘やめて強盗団になる!!」 「構わないが、与えた装備は全部置いていけよ。今着てる服もな」 「ケチ!」 瑞鳳を無視し、DfJはバリーに目配せする。 #ギガベース日誌_Re
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「徹底した殲滅のせいか、サインズの連中は3つ目の鎮守府が落ちるまではお前等の犯行だと決めつけていた」 「なんて迷惑な話だ。風評被害でしかない」 「……3つ目では奇跡的に生存艦がいてな。そいつの証言から、襲撃犯が艦娘のみで構成された集団だという事が判明した」 #ギガベース日誌_Re
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「それで?そんなニュースを伝えるためだけにここに来たわけじゃあるまい。ナイチンゲールまで連れて。食費と部屋代請求するぞ」 「当たり前だろうが。一つ、仕事に付き合って欲しい」 バリー・ブルは、下衆でありながらも眩しく見える笑顔を浮かべ、DfJに言い放った。 #ギガベース日誌_Re
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「企業連及びサインズからの正式な依頼だ。この艦娘強盗団を、俺と、俺に雇われたお前達で叩き潰す。付き合ってくれるだろう?」 #ギガベース日誌_Re
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「断る」 「やっぱりな。そうこなく……え?」 DfJは、話は終わりだと言わんばかりに昼食のピザに手を伸ばし始めた。一発で受諾してもらえると考えていたのか、バリーは数秒固まった。 「り、理由を聞かせろ」 「色々あるが……全部話したほうがいいか?」 #ギガベース日誌_Re
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「当たり前だ。昔のお前なら二つ返事で受諾してた内容だし、こないだのオリョール攻略に協力してやっただろうが」 「まぁ落ち着けよおっさん。オリョールの件ならもう金を払っただろう。そうだな……まず第一に、近々控えてるドでかい戦争の準備で、ここを離れにくい」 #ギガベース日誌_Re
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「次に、ただの野良艦娘、それも企業連がちょっと本気出せば潰せそうなチンピラのボーフラの集まりの駆除に、俺やギガベースの艦娘が駆り出される理由が無い。正直なところ、お前とナイチンゲールだけで何とかなるだろ」 「……お前を呼ぶ理由ならある」 「ほう。言ってみろ」 #ギガベース日誌_Re
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「サインズの連中も馬鹿ではない。生存艦の証言を基にした徹底的な調査で、犯人の艦娘達の拠点を特定した。だが、特定しただけで、それ以上の介入には未だ踏み切れていない。その原因が、この拠点にある」 バリーが差し出した端末を見て、DfJはピザを口に運ぶ手を止めた。 #ギガベース日誌_Re
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「BIGBOX……!」 「旧GA本社要塞にして、かつてのORCAの根城。此処に住み着いた艦娘共は、様々なルートで似たような境遇の艦娘を集め、今や百隻以上に及ぶ大艦隊と化している。数多くの防衛設備がそんな連中の制御下にあるとなっては、サインズもそう簡単に手出しはできない」 #ギガベース日誌_Re
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「お前にとっちゃ古巣だろうから、施設の内部構造や防衛設備については詳しいと思ってたんだがな……そこまで言われちゃしょうがねえ」 「待て。俺は行けないが、艦娘を貸すぐらいなら問題無いかもしれん」 「その言葉を待ってた!」 #ギガベース日誌_Re
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