趣味と創造、批評と革新的なもの

趣味とは既存のものを受け取ることであり、創造とは新たなものを生み出し与えることであると思うゆえに、趣味と創造との間には明確な一線があると思います。 「批評家」という言葉は多くの場合、「自分では何も作らないが口だけは出す者」というニュアンスを孕みますけれども、私たちは「これまでにおいて通用している基準で以て未来までをも推し量ろうとする時」に、上記の意味でのいわゆる「批評家」となるのであって、この時において私たちは、革新的なものを異端として排斥してしまうのであると思います。 現在の課題から目を逸らしてしまい、未来を作ることを忘れる時に人は新たなものに触れられなくなると思うのです。
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大角 康 @koukaku0811

趣味は本質的に既存のものを享楽することと結び付いており、創造は逆に新たなものを作り与えることと思われるゆえに、たとえどれだけ洗練されていたとしても、趣味の延長線上には新たなものを創造する力は芽生えないでしょう。趣味から仕事へと移るには、大きな転換が必要であると思われます。 twitter.com/wit_bot/status…

2018-11-10 19:34:00
L. Wittgenstein bot @wit_bot

”どんなに洗練された”趣味でも、創造力とは無関係である。

2018-11-10 16:42:51
大角 康 @koukaku0811

好きなことを仕事にすることは楽なことだと素朴に考えてしまう方は、未だ趣味と創造との区別(見た目の上では似ておりますが、質的には全然逆のことです。芸術家と批評家とは互いに芸術に関わる者ですが、その関わり方は対極的に異なります)がつけられていないのだと思うのです。

2018-11-10 19:38:29
大角 康 @koukaku0811

稀有な例外を除けば、いつの時代においても革新的なものはほとんどみないわゆる「批評家」によって虐げられますが、「批評家」とはこれまでに通用してきた基準に忠実に物を判定する人々のことであると見れば、革新的なものが彼らに酷評されるのにも納得がゆくなと思います。 twitter.com/kakkyoshifumi/…

2018-11-11 16:57:14
柿内芳文(編集者) @kakkyoshifumi

映画ボヘミアンラプソディは、批評家にはボロクソだが一般客には超高評価で、まさに「ボヘミアンラプソディ」そのままではないか。オペラなんて誰も必要といていない、6分間は長すぎる、ラジオでかからない、なんて糞みたいな助言を聴いてたら、糞みたいな物しかこの世になくなっちまうぜ!

2018-11-11 13:33:23
大角 康 @koukaku0811

でもいざ新しいことを自分がしてみたとなると、周囲の権威ある人々からの酷評は本当に骨身に応えるでしょうね……。しかし酷評を喰らってもなお立っていられるだけのものが内側に宿っている者こそ、新たなものを生めるのでしょう。新たなものの価値を認める者は多くの場合その道のプロではなく

2018-11-11 16:57:15
大角 康 @koukaku0811

素人であるのは面白いです。知識を通して見るのではなく、魂で素直に物を見る時に私たちは物の持つ本当の価値を知ることができるのであると思います。審美眼は頭に宿ることはなく、求める魂にのみ宿るのであると信じています。

2018-11-11 16:57:15