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2018-12-14 00:22:46ジュディス・バトラーさんの講演原稿サクッと読んで見たよ。この程度の話を聞くのに行列してたのねみんな… まあバトラーくらいになると読み込んでいる専門の研究者からただのミーハーまでいろいろなレベルの人が集まるから、あんまり込み入った話はできないだろうけど。 meiji.ac.jp/bungaku/info/2…
2018-12-20 16:31:49むかし、リチャード・ドーキンスの講演に行ったら、ながながと「進化論が正しい理由」を説明してたけど、そのレベルで科学的素養がない人も会場に大勢いることを考えたらまあ仕方がないよね、と思ったのと同じだな。
2018-12-20 16:31:49バトラー、そもそもどうして非暴力主義を追求するべきなのか説明がなかったな。もし非暴力主義を追求するなら〜という形で議論が進んで、まあ仮定なのだとしたらいいかと思っていたら、最後の方に「破壊に対抗するために破壊してはいけない」と出てきて、いやどこでそういう話になったの?って。
2018-12-20 16:34:28バトラーさん、「日本は広島・長崎いらい非暴力主義の倫理と政治を守り続けてきた」ってなにその誉め殺しw でもこれ他の国でやってる講演の使い回しみたいだし、たぶん他の国ではアイロニーなく日本を褒めちゃってるんだよね… pic.twitter.com/cR48WXIlP8
2018-12-20 16:38:35先週火曜ですが、明治大学で開催された、ジュディス・バトラー名誉博士学位授与記念講演会「非暴力・哀惜と個人主義批判」に行ってきました。以下、会場でとったメモを私なりに復習(あくまで私のメモまとめなので、能力限界の問題は大きいですが……)。
2018-12-18 22:23:13先週火曜ですが、明治大学で開催された、ジュディス・バトラー名誉博士学位授与記念講演会「非暴力・哀惜と個人主義批判」に行ってきました。以下、会場でとったメモを私なりに復習(あくまで私のメモまとめなので、能力限界の問題は大きいですが……)。
2018-12-18 22:23:13バトラーが提唱する「哀惜可能性」という理念は、ざっくり言えば、差別される LGBTや女、難民、貧困者といった、差別されるまま死ぬまで捨て置かれる、死んでも顧みられないような人々を暴力から守らねばならない、そのためにはラディカルな平等性が必要であるというようなもの。
2018-12-18 22:24:14どのような命も平等に守られねばならない。人間だけでなく、動物や環境問題にも拡大して考える必要がある(このあたりハラウェイと近い考え)。ラディカルな平等性を担保するためには、リベラル個人主義を批判する必要がある。
2018-12-18 22:25:22リベラルの標榜する個人主義は、誰にも依存することなく、かつて誰かに依存したこともないような独立した完璧な成人男性として設定されており、女性や子供は初めから排除されている(完璧な男性を支える、完璧な男性が実は依存している女性や子供のサポートは否認され、顧みられない)。
2018-12-18 22:25:59リベラル個人主義はラカンの「鏡像段階」的なものであり、自己充足的な幻影としての男性性をサポートする女性性は否認され、この、ジェンダー化する労働分担は再生産される。
2018-12-18 22:26:18しかし、人間は誰でも相互に依存しており、誰の手も借りず完璧に独立した個人など存在しない。人間は人間だけでなく、動物や自然にも依存しているので、どのような人間もラディカルな依存性からは逃れられない。ゆえに、依存・相互依存を前提にし、平等性を理解せねばならない。
2018-12-18 22:26:42相互依存を平等の条件として受け入れることは、グローバルな義務であり、そうした場合の平等は個人の権利と矛盾する。平等性は個人が対象ではなく、相互の関係性の上に成り立つ。我々は脱国家的に、この義務を共有する必要がある。
2018-12-18 22:27:09「移民は我々を攻撃する」というような、命への脅威を感じることが破壊を肯定する。ゆえに、殺戮は、人にも動物にも(もちろん哀惜可能でないと判断された人々にも)平等に禁止されねばならない。
2018-12-18 22:27:37哀惜可能でないと判断された命は、顧みられず、差別的に運用されている。哀惜可能性の平等な運用が必要であり、誰かを「哀惜可能ではない」と判断する審判者には注意する必要がある。そして、相互依存性を認め、非暴力を徹底せねばならない。
2018-12-18 22:27:58というような話が公演の本編(ホッブス、ルソー、マルクスなどの哲学的枠組みは割愛)で、質問タイムがあったので、せっかくなので質問しました(生バトラーに質問とかマジ緊張した)
2018-12-18 22:28:26【質問】相互依存性を顧みない個人主義批判のお話がありましたが、日本は西洋に比べ個人主義が発達していないと私は考えます。西洋のように個人主義を経由した上で相互依存を平等の条件として受け入れるグローバルな義務に賛同することと、個人主義を経由せず義務に賛同することには差異があるのでは?
2018-12-18 22:30:53(承前)私は日本人としてそこに疑問と不安を抱きます。また、グローバルな義務を共有すると脱国家的になるというようなお話もありましたが、それでは、我々は、どのように各々の差異を担保すればいいのか?
2018-12-18 22:31:42(承前)ナショナリズムのない脱国家的な世の中で、ゲイ、レズビアン、ヘテロ、その他様々なセクシュアルアイデンティティの差異を担保するアイデアがあればお聴かせ下さい。( 補足、柴田は一切のナショナリズムが排されれば、セクシュアリティも変容が強いられると考えている。
2018-12-18 22:32:33(承前)二丁目のトランスとインドのヒジュラは成り立ちが違うし、セクシュアルマジョリティもマイノリティも、ナショナリズムから完全に自由になることはできないのではないかと。だけどここら辺の意見は質問の時には緊張によりすっ飛ばしました)
2018-12-18 22:33:09【答え】私は日本に来るにあたって日本のアントレプレナー(起業家)精神について論考を読んできました。日本型資本主義を大変興味深く思うのですが、わかりませんでした。ゆえに、最初の質問にはお答えできません。
2018-12-18 22:33:432つ目の質問に関して、現在LGBTや難民など、多くの暴力の危機にさらされている人たちがいます。暴力の脅威から守られていない彼らを助けるためには、超国家的理解が必要であり、暴力にシステマティックに反対するための勇気と連帯が必要です。私たちは経験を頼りあい、地球市民として行動すべきです。
2018-12-18 22:36:04という感じのお答えでしたね。正直、2つめの質問に関しては、「ちょっとズラされたなあ……」とも思いますが(質問に明瞭でない部分があったので仕方ないかもですが)、「超国家的理解」「地球市民」「 global mobilization」「 transnationalsolidarity 」などの言葉が印象的でしたね。
2018-12-18 22:36:54あと、バトラーが日本の起業家論を読んできたという話(現代日本人的主体のあり方に興味があるのだろうか?)が聞けたのは御の字という感じです。
2018-12-18 22:37:25