浮世絵関連のツイートまとめ。第14集(6500~7000件目まで)。

ツイート6500~7000件目までの浮世絵関連記事をまとめました。
4
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

国芳の美人画でまさか「山海愛度圖會」より先に「大願成就有ヶ瀧縞 那智の滝」が手に入るとは思ってもいなかった。かつて小学館の『原色日本の美術』第17巻で見て以来、ずっと心惹かれていた作品が、これもかつて心惹かれた芳年の「おきがつきさう」と並んで、いま手許にあるというこの喜び。 pic.twitter.com/TFstt0Yf5A

2018-08-10 20:45:59
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

那智の滝で荒行をする文覚上人の見立。 洗い髪の鬢を無造作に括った稲藁は、頭の鉢巻と水の跳ね返り、ほつれ毛は額を伝う水の流れ。滝縞の単衣が体を縫って流れる滝を表し、ひご輪で挟んだ丹波ほおずきと左手に提げた団扇が数珠と金剛鈴に見立てられている。地紙まで飛沫を表す水玉模様という凝り様。 pic.twitter.com/t1IyeBd96v

2018-08-17 20:08:10
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

ここからはこじつけになるが、女性が首から袈裟懸けにした懸守の紐は文覚上人(遠藤武者)出家の発端となった女性「袈裟御前」を連想させる。 袈裟御前は遠藤武者の傲慢な振舞から己の貞操を守るため、あるいは彼から母親を遠ざけるために、自ら夫の身代わりとなって武者に寝首を打たれた烈女である。 pic.twitter.com/9Xq8ugwcNp

2018-08-18 16:24:22
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

若い恋人同士を桜(吉野)と紅葉(龍田)の折枝で包み込んだ素敵デザイン。 「菱河筆」とあるので、「見返り美人図」で知られる菱川師宣(あるいはその一派)の手による作品であることは判るが、 一枚摺りの版画なのか、それとも版本の一部を切り取った零葉であるのか、詳細不明な点が惜しまれる。 #師宣 pic.twitter.com/DN87THRxqy

2018-07-22 21:49:22
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

白綾を身にまとって髪を振り乱し、腰には焼酎火を提げて、往来の人びとを驚かし、金銭を奪ったという天保初めの毒婦。深川三角屋敷の通称「ゆうれいお藤」。 #幽霊の日 #かわら版 #毒婦 pic.twitter.com/P9j943X4Mr

2018-07-26 21:56:16
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

三代豊国ほか合作「江戸の花名勝會」シリーズより、四枚続(四谷怪談の趣向)一番目「市ヶ谷 たにまち 念佛坂 小佛小平」 なにかと思ってよくよくみたら、小平の五指が蛇になってて不気味。 国立国会図書館DB dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… #四谷怪談 #怪談 #幽霊 #歌舞伎 #見世物 pic.twitter.com/3gEwE3DeIQ

2018-07-29 16:35:05
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

@kurok_yuu 三代豊国ほか合作「江戸の花名勝會」シリーズ四枚続(四谷怪談の趣向)の全体図 早稲田大学演劇博物館DB #四谷怪談 #怪談 #幽霊 #歌舞伎 #見世物 pic.twitter.com/63l4oZ13GT

2018-07-29 20:39:23
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌麿筆「當世子育草」 娘を柱にして追いかけ廻る子供たち。団扇いらずの可笑しさ。 わらんへは風の子宝なれはとて 達者にそたつ顔は福々 十返舎一九 pic.twitter.com/B2XOohy3OD

2018-08-08 20:11:50
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

「墨の薄い作品A(上図)」は墨が薄いのではなく、Bの船体部に施された「艶摺り」に光を当てて撮影したもので、完全同一。静岡本は薄墨の下げ暈しを省いて誤魔化した後版で、色版の歪みが諸方に確認できる。 周延筆「鹿児島暴徒圖」大英博物館に異版あり - 西南戦争錦絵美術館 seinansensonishikie.jimdo.com/%E9%9D%99%E5%B…

2018-07-23 21:59:05
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

版元 遠州屋又兵衛から出版された国芳の帆立型団扇絵。モノクロで判りにくいが、落款には「井草国芳」とあり、年月印に嘉永6年をあらわす「丑」の文字が読める。水中を遊泳する金魚やメダカを水盤の縁の蔭から覗き込むようなアングルで描いているが、必ずしも人間の視点から描いたものとは限らない。 pic.twitter.com/KedozO5caP

2018-08-11 16:50:05
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

「スプリングフィールド秘蔵浮世絵名品展」の図録を見ていて、偶然にもこれと組になる団扇絵を見つけた。「井草国芳」の落款とともに「衣笠・村田」の名主印と「丑八」の年月印が捺されている。何れも天保末年に制作された中短冊の通称「魚づくし」シリーズを団扇絵に移し替えて描き直したものらしい。 pic.twitter.com/9sbsCvWsYG

2018-08-21 20:16:26
拡大
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

この絵今までに数十回は見たはずなんだが、よく見たらこの風車、団扇の絵柄が「六玉川」になってる!! 左上から祷衣玉川、千鳥玉川、井出玉川、高野玉川、調布玉川、萩の玉川。 ※井手玉川と高野玉川は絵柄がよく判らないので適当ですw #六玉川 #扇風機 #団扇絵 #二代国貞 twitter.com/syukado/status…

2018-07-23 19:24:39
ぎゃらりい秋華洞 @syukado

暑い日が続きます。 江戸時代はこんな風にして 涼をとっていたようです。 手動式扇風機? 金魚は上から鑑賞していました。 国貞Ⅱ「あづまげんじ みたて五節句 さつき」 pic.twitter.com/hQeC8xBlJw

2018-07-23 11:32:17
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

国芳「百人一首之内 崇徳院」 保元の乱に敗れ、配流された讃岐の地で生きながら天狗となる崇徳院。風にはためく袍の袖に描かれた雲文は天狗の羽へと変じている。鼠潰しの背景に版木の不気味な木目を浮かび上がらせ、鑑賞者の不安を煽る表現は、現代の漫画における背景効果処理に通じるものがある。 pic.twitter.com/eAlAt1bv2z

2018-08-24 20:08:07
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

広い余白を装飾するように版木の木目を強調して摺る表現は、江戸後期の錦絵に比較的よく見られるが、このような使い方は面白い。国芳が鼠つぶしの背景に、版木の木目を効果的に利用した例は他にも知っている。北斎や広重の風景画では、水や空の流れにこのような版木の木目を効果的に用いている。

2018-08-24 21:16:16
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

広重筆「山海見立相撲 讃岐丸亀」 諸国十ヶ所の山と海を描いた広重最晩年のシリーズ。 最終ポイントである讃岐国からは象頭山と丸亀港を選び、港付近の潮の流れを版木の木目を利用して、巧みに表現している。 広重の風景版画史上、ここまで版木の木目を最大限に活かした例は他にない。 #広重 pic.twitter.com/5ojVFZKYoM

2018-08-25 16:31:28
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌麿筆「江戸六玉顔 この君猫を愛す」 蔵前の茶屋の娘とその飼い猫。「江戸六玉顔」は「諸国六玉川」のもじりで、江戸の盛り場で暮らす玉の容姿を備えた女性たちを描いたシリーズ。副題の扇地紙には撫子の花が描かれており、「六花撰(六歌仙のもじり、六人の女性を花に譬える)」の要素を含んでいる。 pic.twitter.com/1PCfHYKFY3

2018-08-29 20:08:38
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

国芳筆「日本名産尽 肥前の国五嶋平戸或は紀州又ハ諸之浦にて鯨をとる図」三枚続 巨大な黒いセミクジラに群がって肉の解体作業をする人々の姿は、まるで小人島に上陸した朝比奈の周囲を取り巻く小人のようである。 国芳もきっとそんな風に思いながら、浜辺のクジラ漁をスケッチしていたに違いない。 pic.twitter.com/Zy715DtRoH

2018-08-30 19:56:39
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

葛飾北斎の「冨嶽三十六景 尾州不二見原」に描かれた桶屋をモチーフとして、明治時代に作られた象牙細工の置物。 トレードマークにもなっている巨大な木桶の枠は、「たらい船」を作るためのものではないかとも言われている。 #葛飾北斎 #富嶽三十六景 #象牙細工 pic.twitter.com/XxOwBp0DWh

2018-08-31 20:05:23
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

魚屋北渓による摺物「稲穂に秋茜」。 四ッ谷西念寺横町で九月二日に開かれる長唄のおさらい会を関係者に報せる目的で作られた私的な配り物。使用されている絵の具は草、黄、紅、鼠の四色であるが、色数を押さえることで秋のスッキリとした空気が、摺物らしい丁寧な摺彫で見事に表現されている。 pic.twitter.com/U7hXKQpqsu

2018-09-01 16:28:11
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

中短冊判の「月に雁」は大判タテ1/2の規格で、二つの異なる図柄を大判一枚に同時(二丁掛という)に摺り、半裁したもの。広重の中短冊が未裁断で遺ることはことは少なく、どの絵がペアであったか不明なことも多いが、幸いこの「月に雁」は本来、左に「松に雉」を据えた一組であったことが判っている。 pic.twitter.com/WGr5YdsPtP

2018-09-05 20:19:37
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

すでに裁断されてしまっている作品の中から、その「一組」を確実に見つけ出すには、少なくとも2つの条件が必要。その条件が揃わなければ、ペアとなる作品を特定することは難しい。 #広重 #花鳥画 #中短冊 pic.twitter.com/BtqpSEWk1m

2018-09-05 20:48:59
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

重陽の9月9日に文学フリマ大坂で初売される大和堂さんの新刊「ゆる江戸 VOL.3」に特別寄稿として6ページを担当させていただきました。 「浮世絵版画の出版履歴」と題して、開版された版木から錦絵がその後どのように摺り増しされたかを述べています。 後日通販も行われます。詳しくは→@pororon_s pic.twitter.com/qXRt03Z6Yz

2018-09-07 20:02:56
拡大
拡大
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

一般の浮世絵解説書ではあまりピックアップされていない部分を中心に取り上げました。後半では、現存する藍摺作品を調査した結果から、天保前期に流行した藍摺出版(とくに美人画)の実態について紹介しています。 #ゆる江戸 #藍摺 #美人画 pic.twitter.com/GflyjiO2lv

2018-09-07 20:56:44
拡大
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

広重筆「風涼雪月花之内 月に雁」 「雪月花」三枚組の一つですが、他の二図については未見。落款から天保13年前後に描かれたものと類推されます。絵提灯の図柄はいわゆる「藍摺」で表現されていますが、藍摺の流行が下火になった後も、涼を求める団扇絵にはしばしばこの藍摺が用いられました。 #広重 pic.twitter.com/b1oz9a2BTD

2018-09-08 16:16:19
拡大
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

国貞筆「翁草姿花競」天保末−弘化期 翁草(=菊)と美を競う女性たちの姿を描いていますが、柵から覗くのは異様に巨大な菊の花です。実はこれ、北斎が10年余り前に描いた「菊に虻」を剽窃したもの。翁草の「翁」は「北斎翁」の意と解することも出来ますが、国貞も随分奇抜なことをしたものです。 #重陽 pic.twitter.com/S7IwMhI4MB

2018-09-09 16:20:54
拡大
拡大