通貨はいかなる意味で政府負債なのか? 及びソマリアシリングの話

・通貨は納税手段であるがゆえに流通するのであり、その意味で政府の負債以外の何物でもない。 ・ソマリアシリングの流通価値は、新政府期待に基づいており、純粋な無政府通貨というわけではない。 ※政府債務の将来負担についての話も追加しました。 ※管理通貨制度における決済・債務ヒエラルキーについての話も追加しました。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

通貨はいかなる意味で政府負債なのか? 及びソマリアシリングの話 togetter.com/li/1305150  ここのコメント欄で展開したマリア・テレジア銀貨(租税貨幣論の反証としてしばしば引用される)についての議論を、この際なので紐づけておく。

2020-04-11 17:13:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

マリアテレジア銀貨は結局、エチオピアが納税手段として認可していたので、流通性が保持されていました。sirakawa.b.la9.jp/Coin/E015.htm  ここで重要なのは、通貨の流通性を基礎付けるのが発行ではなく受領だということ。 この例に見るように、自分が発行体でなくとも、受領によって貨幣が定まってしまう。

2020-04-11 17:16:53
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

この話で興味深いのは、マリア・テレジア銀貨の発行(オーストリア)と受領(エチオピア)が分離されることで、総体で見ると、オーストラリアがエチオピアに対して純債権を発行している構造になっていること。(当然、エチオピアから見たら、オーストリアに対する負債となる) twitter.com/motidukinoyoru…

2020-04-11 17:19:02
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

これは、固定相場制度における、固定先の基軸通貨国と、固定元の発展途上国の関係に通ずるところがあるかもしれない。(とはいえ、この場合は会計的に、基軸通貨国側が累積経常収支赤字を計上する構造になるが、要するにそれが許される権力関係が構築されてしまうという話) twitter.com/motidukinoyoru…

2020-04-11 17:21:01
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