2019年1月5日

エレン先生が小泉八雲を語るとしたら

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uroak_miku @Uroak_Miku

第七部、国際結婚論の続き。元ネタの本を県図書館で再度借りてきたけど、この著者さん「人類はいつになったら戦争の愚かさを学ぶのでしょうか」とかかっこいいこといって国家と国家の関係調整については結局逃げてしまうところがいかにも女子大のフェミ系教授。あなたの地位は国家が保証してるのにね。

2019-01-05 18:44:19
uroak_miku @Uroak_Miku

それはいいとして、私のほうの論、ここからどこに進めたらいいのか。あえてゆっくりペース、何日もかけて這っていくスタイルを選んで、日々ゆるゆるこつこつ。

2019-01-05 18:45:59
uroak_miku @Uroak_Miku

ラフカディオ・ハーンが論に出てきて自分でびっくり。彼が日本国籍を得たとされる明治29年当時、日本に国籍法はなかった。日本人女性・小泉セツの両親の養子となって、それで自動的にニホンジンとなったのでした。 これ、婿養子というのとはちょっと違うのですよ皆さん。

2019-01-05 21:04:09
uroak_miku @Uroak_Miku

ヨーロッパの民法(いわゆるナポレオン民法が基本OS)でいくと、セツとは義兄妹ということで、婚姻なぞハレンチとされる。 しかし日本はもともと婿養子制度があって、そして国籍法未整備だったゆえに、小泉家のメンバーになる=ニホンジンという理屈がまわったのでした。

2019-01-05 21:07:18
uroak_miku @Uroak_Miku

明治3年に戸籍法が誕生。これは江戸時代から続く、お寺が各檀家のメンバーの生没や婚姻などを記録管理していた(つまり家単位で人民を把握するシステム)やり方と、西洋の民法のしくみを折衷したものでした。

2019-01-05 21:11:13
uroak_miku @Uroak_Miku

これ、いろいろ面白い逸話があるのですが長くなるので今は省略。明治政府にすれば、戸籍法にもとづいて家ごとに人民を把握できる体制ができて、おかげで人民を「国民」にする足掛かりができたわけです。

2019-01-05 21:15:12
uroak_miku @Uroak_Miku

ナポレオン民法は、フランス革命の精神を受け継いで、家単位ではなく個人単位で生没年月日や婚姻関係などの情報を管理するシステムを基本にしていました。

2019-01-05 21:17:20
uroak_miku @Uroak_Miku

明治日本は家単位。家長がいて、その下に家のメンバーがいて、それらを一括りというか一袋とみなして各人の基本情報を把握するしくみを選んだ。 檀家制度の延長でできるぶんラクだったから。

2019-01-05 21:20:18
uroak_miku @Uroak_Miku

そして政府が情報管理する各戸が、すなわち二ホンコクセキの最小単位だった。 森なにがしさんが家長の家(という戸)があって、この戸が政府の戸籍に記録されている=戸のメンバー全員が二ホンコクセキ、という考え方です。

2019-01-05 21:23:01
uroak_miku @Uroak_Miku

ここまで私はあえて「二ホンコクセキ」とカタカナ表記しています。「国籍」という概念そのものが、明治のある時期まで日本にはなかった(西洋にはあって日本の役人や学者たちはしっかり研究してはいた)から。

2019-01-05 21:25:52
uroak_miku @Uroak_Miku

しかし西洋にはあるわけですよね。だからイギリス国籍であるハーンがニホンジンになるためには、裏ワザを使わざるをえなかった。

2019-01-05 21:27:29
uroak_miku @Uroak_Miku

惚れた女・小泉セツの属する家のメンバーになるわけです。養子ですね。これでハーン氏は日本の戸籍法が所轄するところの、とある一家の一員となって、つまり日本の戸籍に入る(「得る」かな)。これで自動的に二ホンコクセキを得ることになったのです。

2019-01-05 21:32:06
uroak_miku @Uroak_Miku

国籍法ができるのは、ハーンが小泉八雲になったより3年後のことでした。

2019-01-05 21:32:45
uroak_miku @Uroak_Miku

これでもわかりやすく説明しているつもりですが、皆さんわかるかな。

2019-01-05 21:35:47
uroak_miku @Uroak_Miku

この逸話をもとに、オンナの人権とかなんとか議論を巧みに「我はフェミニズム学者、女子大教授、目覚めよ教え子の諸君」の方向に誘導していくのは、やはり感心しませんね論そのものは非常に面白いんだけどこの本。amazon.co.jp/dp/4589031183

2019-01-05 21:40:19
uroak_miku @Uroak_Miku

置くべき軸足が反対側ではないかなーと思ったりしますね。それはいいとして、この戸籍=国籍論を応用すれば、ずっとずっとひとりで考え続けてきた、国語VS日本語という、明治以来なお続く世紀のプロレスについて、補助線を引いて幾何的に語れるのではないか、とイメージしている。

2019-01-05 21:43:51
uroak_miku @Uroak_Miku

ちなみにハーンの婿養子入り=二ホンコクセキの理屈を当時のイギリス政府(というか役所)は理解できず、イギリス国籍離脱の申請は受理されなかった(らしい)。 つまり今でいう二重国籍状態だったといわれています。 pic.twitter.com/KSNM6NFo7z

2019-01-05 22:13:19
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uroak_miku @Uroak_Miku

日本女性(つまり明治政府の戸籍に記載があるメス)が外国人に嫁ぐ場合、それから生まれた子についてはどうなるのか――明治最初期に、いりくんだ逸話がありますがここでは省略。

2019-01-05 22:16:08
uroak_miku @Uroak_Miku

ああそれから、東京帝国大学(明治日本にダイガクはここしかなかった!)の英語講師をハーンは勤めていて、しかし訳があって辞任。入れ替わりに講師となったのがこの方です。 pic.twitter.com/fcIBCIxFbA

2019-01-05 22:22:27
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uroak_miku @Uroak_Miku

学校で私たちが習ってきた「国語」は、明治期に英語の血が混じったものです。 そして敗戦後に敬語の体系が天皇制とともに崩壊するなか、再整備されています。

2019-01-05 22:24:43
uroak_miku @Uroak_Miku

ここから先は、今度の本で小5の子にもわかるよう語っているので、ここでは論じない。

2019-01-05 22:25:34
uroak_miku @Uroak_Miku

這うようにして、この授業初日への、長い長い旅を続けています。 pic.twitter.com/dYiCJ5pSjD

2019-01-05 22:27:12
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