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牧眞司の文学あれこれ(2019年版)

文学評論家、牧眞司さんの書評を集めました。
書籍 文学
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牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
コニー・ウィリス『クロストーク』(早川書房)、ようやく読了。ウィリスの長篇は、ぼくにとって難物で、避けて通るわけにはいかないが、読んでも読んでも終わらない感があって、よけいに捗らない。これは相性ですね。 しかし、ツマらないかといえばそんなわけはなく、ちゃんと面白い。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
好みを超えた圧倒的なストーリーテリングというのはあるものです。ロマンチック・コメディとしてこうなるだろうという大筋での予測はつくももに、細かい伏線とかキャラクターの動かし方がみごとで、舌を巻く。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
テレパシーについてのアイデアも、内容的には50年代SFから一歩も進んでいないのだけど、そこに携帯電話の新機能開発というサブプロット、お節介な親戚の干渉という設定が絡むことで、物語としての膨らみ、テーマの立体的的展開が出てくる。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
NEWS本の雑誌「今週はこれを読め! SF編」更新されました。こんかいは『GENESIS 一万年の午後 創元日本SFアンソロジー』(東京創元社)を取りあげています。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
書評のさわり―― 創元SF短編賞出身組では、まず、第一回の受賞者である松崎有理、同じく佳作の高山羽根子、同じく選考委員特別賞の宮内悠介が居並ぶ。(略)しかし、この三人が同じ賞の同じ回からデビューしたのだから、いまから思えばちょっとした奇跡だ。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
ワイルドでクレージー。 『ゴーストと旅すれば』はイイぞ! こんなバカでムチャな青春小説があるだろうか?! 盗んだバイクで走り出すなんてレベルじゃない。 再刊熱望! twitter.com/allreviewsjp/s…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
NEWS本の雑誌「今週はこれを読め! SF編」更新されました。こんかいはコニー・ウィリス『クロストーク』(早川書房)を取りあげています。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
書評のさわり―― それはかならずしも瑕疵ではない。超光速航行を説明抜きに描くことが許されているように、あくまで作品内の決めごとにすぎない。テキスト化された「声」は、電話やメールと実質的に等価であり、そこにブリディの勤め先が携帯電話会社だという意味がある。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
亀和田武『雑誌に育てられた少年』(左右社)読了。さまざまな媒体に発表した、雑多な内容の文章を集めたヴァラエティ・ブック。 pic.twitter.com/CjEtFKrZ9D
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牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
とくに60~70年代の対抗文化に関わる文章は、貴重な証言といえるだろう。亀和田さんは敵に対しては舌鋒が鋭いが、自分が好きな対象に対してはちょっとセンチメンタルなところがあって、なかなか良い塩梅だ。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
SF読者にとっては、〈一の日会〉についての鏡明さんとの対談や、「紙畸人列伝 牧村光夫」がじつに興味深い。亀和田さんは高校時代にファン活動をしていて、ほかに当時のSFファンダムについての文章やSFの書評もあり。高校生のときに書いたブラッドベリ『十月はたそがれの国』書評なんてのまで。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
エロ雑誌関連では、亀和田さんが編集長を務めた『劇画アリス』の舞台裏や、その当時に繰り広げられた劇画評論バトルロイヤルの経緯が面白い。へえ、そうか! そんなことがあったんだ。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
NEWS本の雑誌「今週はこれを読め! SF編」更新されました。こんかいはジョン・スコルジー『星間帝国の皇女』(ハヤカワSF文庫)を取りあげています。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
書評のさわり―― 銀河帝国という大時代な設定のわりには読みやすいのは、カーデニアの性格による。彼女は現代的な感覚と常識の持ち主であり、皇帝の座についたのも(略)大企業に勤める若い女性社員が、まったく望んでもいない重要なポジションを急に任されたような webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
先日の「SFファン交流会」で配布した、2018年お薦め国内SFリスト、ぼくのぶんを掲げます。 ●長篇 山尾悠子『飛ぶ孔雀』 北野勇作『その先には何が!? じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』 藤井太洋『ハロー・ワールド』 早瀬耕『プラネタリウムの外側』 門田充宏『風牙』  →
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
→ 勝山海百合『厨師、怪しい鍋と旅をする』 谷甲州『工作艦間宮の戦争 新・航空宇宙軍史』 倉田タカシ『うなぎばか』 高島雄哉『ランドスケープと夏の定理』 飛浩隆『零號琴』
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
●短篇 宮内悠介「ホテル・アースポート」(アンソロジー『Genesis 一万年の午』所収) 彩瀬まる「山の同窓会」(アンソロジー『』プロジェクト:シャーロック』所収) ただし雑紙初出が2017年 片瀬二郎「お行儀ねこちゃん」(アンソロジー『NOVA 2019年春号』所収)  →
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
→ 桜坂洋「リスポーン」(アンソロジー『スタートボタンを押してください』所収) 吉田エン「ヴェスタの半神」(〈小説すばる〉10月号) 三方行成「〈サルベージャ〉VS甲殻機動隊」(連作集『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』所収)
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
フランシス・ハーディング『カッコーの歌』(東京創元社)読了。ハーディングは一昨年訳出された『嘘の木』が面白かったが、本作も期待にたがわぬ出来映え。1920年のイギリスの家族、長女トリスが沼に落ちた事件をきかっけに、日常のなかに不協和音が高まっていく。 pic.twitter.com/A5D4czY1Xs
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牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
超自然とも幻覚ともつかぬ冒頭の描写から、あれよあれよというまに、不思議な出来事が襲いかかる。「私は誰?」というテーマが、幻想文学の書法に沿いつつ、当時の世相を背景とした社会意識の文脈においても、展開される。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
NEWS本の雑誌「今週はこれを読め! SF編」更新されました。こんかいはスー・バーク『セミオーシス』(ハヤカワSF文庫)を取りあげています。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
書評のさわり―― 本書は、入植する側、現住生物の側、双方の視点に立ち、きれいごとではなくダイナミックに干渉しあう世界観や価値観を、百年以上(略)にわたって綴っていく。人類の尺度でいえば、七世代に及ぶ。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
ウィリアム・ギャディス『J R』(国書刊行会)読了。アメリカの実業・金融社会の虚栄/虚像を諧謔味たっぷりに描く。シチュエーションの説明がほぼなく、話者が誰かはっきりしないまま、会話がえんとつづくし、行アキもなしにいきなりの場面転換はあるしで、100ページあたりまで手探りで読むのだが → pic.twitter.com/WuUKfrPXTQ
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牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
→ いくつかピースが嵌まると、まだ嵌まらない部分がどうなっていくのか想像を掻きたてられるようになる。そこから先、読者の予想の上をいく、妙なつながり(そして脱線)が次々に出てきて圧巻。もつれた因果の感覚がピンチョンぽい。
牧眞司(shinji maki) @ShindyMonkey
NEWS本の雑誌「今週はこれを読め! SF編」更新されました。こんかいはフランシス・ハーディング『カッコーの歌』(東京創元社)を取りあげています。 webdoku.jp/newshz/maki/20…
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