【書き起こし】「ジャーナリスト安田純平さんに聞く シリアで拘束された3年間」安田純平×山崎やよい×保坂修司×荻上チキ 2018年11月15日(木)放送分 TBSラジオ 荻上チキ・Session-22 #ss954

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橋本 至 @kid75

【書き起こし】「ジャーナリスト安田純平さんに聞く シリアで拘束された3年間」安田純平×山崎やよい×保坂修司×荻上チキ 2018年11月15日(木)放送分 TBSラジオ 荻上チキ・Session-22 #ss954 tbsradio.jp/313563 これより連投。

2019-01-14 19:49:35
橋本 至 @kid75

蓮見孝之さん:「ジャーナリスト安田純平さんに聞く シリアで拘束された3年間」。シリアの武装勢力に拘束されていたジャーナリスト・安田純平さんが先月3年4カ月ぶりに解放され、日本に帰国しました。帰国後に開いた記者会見ではおわびと感謝を述べたうえで、

2019-01-14 19:49:35
橋本 至 @kid75

今回の取材の目的について「過激派組織ISの内情や、シリアの反政府勢力の支配地域の実情などを知るためだった」と説明。拘束していた組織の正体や解放の理由などについては「分からない」と話しています。

2019-01-14 19:49:35
橋本 至 @kid75

また、拘束されたことについて自己責任だと批判する声に対しては「批判があるのは当然」としたうえで、「紛争がある以上、それを見に行くジャーナリストの存在は必要だ」と強調しました。今夜はシリアで武装勢力に拘束された3年間、安田純平さんはどのような経験をし何を見たのか、

2019-01-14 19:49:36
橋本 至 @kid75

そして現地の実情はいかなるものなのか、シリアに詳しい専門家の方々と共に安田純平さんのお話を伺います。

2019-01-14 19:49:36
橋本 至 @kid75

荻上チキさん:安田さんが記者会見をした時、ワイドショーやニュースなどいろいろ見ていましたけれども、その中では本人が「確かに自己責任だ」と認めたところは繰り返し放送されていはいたのですね。

2019-01-14 19:49:36
橋本 至 @kid75

僕はその後の安田さんの発言がとても大事だと思っていて、プロのジャーナリストだから当然ながら自己責任として行くと、ただ日本政府が、例えば「この人は救っていい」といった判断をする線引きを行ってしまうと、民主主義国家として役割が果たされていないじゃないか、

2019-01-14 19:49:36
橋本 至 @kid75

という言葉も添えられていたわけですね。そこを使ったメディア、使わなかったメディア、いろいろあったと思いますけれども、そうした議論が分かりやすいところで起きている部分もあるのですが、

2019-01-14 19:49:37
橋本 至 @kid75

何といっても安田さんがシリアに行かれたのは、そこで起きている実態を伝える役割が必ず必要だということで、きょうはその安田純平さんにどういった経験をされたのか、そこから見えてくるものは一体どうなっていくのかといったことを立体的に考えていけるようにしていければと思います。

2019-01-14 19:49:37
橋本 至 @kid75

蓮:では専門家の方々をまずはご紹介しましょう。シリア在住経験がある考古学者の山崎やよいさんです。こんばんは、よろしくお願いします。 山崎やよいさん:よろしくお願いいたします。

2019-01-14 19:49:37
橋本 至 @kid75

蓮:山崎さんは1989年から考古学者として、シリア第二の都市・アレッポをベースにさまざまな遺跡の発掘調査や修復事業に参加。シリア国立アレッポ大学考古学科講師の経験をお持ちで、現在は日本でテレビ取材のコーディネーションや通訳として活躍されています。

2019-01-14 19:49:38
橋本 至 @kid75

荻:山崎さんはシリアで主にどういったお仕事をされてきたのでしょうか? 山:今ご紹介いただきましたように、最初は考古学のリサーチャーということでアレッポ博物館で客員研究員として発掘をしたり、発掘した遺物を研究したりといったことをして、発掘だけではなく修復事業などもありまして、

2019-01-14 19:53:16
橋本 至 @kid75

日本とシリアの合同の修復調査などがあったのでそれに加わったりもしておりました。

2019-01-14 19:53:16
橋本 至 @kid75

荻:シリアの情勢がかなり不安定化してからは、山崎さんのシリアとの関わりはどうなっていったのでしょうか? 山:2011年に紛争が始まったのですが、残念なことに2012年にまだ現地にいたシリア人の私の主人が亡くなりまして、その後日本に帰国せざるを得ない状況になって、

2019-01-14 19:53:16
橋本 至 @kid75

ただ私も漫然と荒廃していくシリアを見ているわけにはいかないので、2013年からシリア人の難民女性を対象に共同作業・自立支援の活動を始めております。

2019-01-14 19:53:17
橋本 至 @kid75

荻:ISが支配していた地域では、遺跡が壊されるような姿が繰り返し描かれたり報道されたりしていましたが、そうしたものにどういった思いで触れていましたか?

2019-01-14 19:53:17
橋本 至 @kid75

山:まず「ISが」というのがすごくクローズアップされて、私はそれをとても遺憾に思っておりまして、というのは遺跡の破壊はISがプロパガンダ的にしていたわけですけども、それ以外に紛争に紛れて他の遺跡などいろいろなところで侵害が行われていたわけで、

2019-01-14 19:53:17
橋本 至 @kid75

そういった意味で報道が激しくなればなるほど、もっと本質が見失われていくんじゃないか、考古学であるとか考古学以前に人命の話などが、プロパガンダに消されてしまうような状況があったように思って。

2019-01-14 19:53:18
橋本 至 @kid75

考古学者としては遺跡が壊されるのは悲しいのですけれど、それ以上に悲しいことが起こっているということが伝わっていないんじゃないかと思っていました。現在もそうですけども。

2019-01-14 19:53:18
橋本 至 @kid75

荻:そうですね。バンダリズムといって、象徴的なものを壊すことによって耳目を集めて我々の力を誇示する、というのが一つのテロだったり暴力行為だったりするわけですけれども、そこからさらに目を背けさせるものが、足下で起きている人命への攻撃ということになるわけですよね。

2019-01-14 20:02:22
橋本 至 @kid75

今回安田純平さんをお迎えしていろいろお話を伺いたいのですが、山崎さんは安田さんにどういったことを伺いたいですか?

2019-01-14 20:02:22
橋本 至 @kid75

山:非常に苛酷な生活をなさってきたということで、今反政府勢力の最後の砦といわれているイドリブ県にいらしたわけですけれども、安田さんが帰ってこられたがために、ここだけに焦点が当たってしまう。やはりさっきの考古学の話と一緒で、

2019-01-14 20:02:23
橋本 至 @kid75

何かの場所に焦点が当たってしまったが故に全体が見えなくなってしまうのが私は怖いと思うので、そのあたりを安田さんは今後どういうふうにフォローしていかれるのかというところなどをお聞きしたいなと思います。 荻:その辺り、お話を広げながら考えていきたいと思います。よろしくお願いします。

2019-01-14 20:02:23
橋本 至 @kid75

蓮:そしてもうお一方、日本エネルギー経済研究所・中東研究センター研究理事の保坂修司さんです。こんばんは。よろしくお願いします。 保坂修司さん:よろしくお願いします。

2019-01-14 20:02:23
橋本 至 @kid75

蓮:保坂さんは中東情勢やシリアなどの武装勢力の動向にも詳しく、最新の著書に岩波現代全書から出版されている『ジハード主義 アルカイダからイスラーム国へ』(iwanami.co.jp/book/b308212.h…)があります。 荻:保坂さんは安田さんにどういったことを聞きたいですか?

2019-01-14 20:02:24
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