【憑依:ホラー】小話「にへらぼう」

まとめました。
1
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

▼ 今日、電車で痴女を見ました。 手を胸と足の間に差し込んで、にへらぁと呆けた笑みを浮かべていた、OLっぽいお姉さん。 たぶん、すごい美人だったと思う。 なんであんな事してたのかな……やだ、また、気持ち悪くなってきちゃった。

2019-01-20 00:27:27
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「おーっすユッキーっ!  どしたん、なんか顔色悪いよ?」 いつの間にか後ろに居た、友人の叶海が。 肩に手をやり、顔を寄せてくる。

2019-01-20 00:27:57
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「え、あ……そ、そう?」 叶海のスキンシップは過剰だと思うんだけど、まあ慣れてきたしもういいかな――みたいに思っている。 「そうそう! なんか変なものでも食べた?」 「違うよー。ちょっと朝、電車で"変なの"を――」

2019-01-20 00:28:39
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「っ!」 突然、叶海がしゃっくりのような短い悲鳴をあげる。 少しうつむいたかと思うと、すぐ何事もなかったかのように顔を上げる。 「あ、大丈夫、なんでもない。  それでさ、その"変なもの"って――」 ……あれ? 叶海、こんな笑い方、してたっけ――?

2019-01-20 00:29:35
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「――"こんな顔"じゃ、なかった――?」 にへらぁと、蕩けるように表情を歪ませていた―― 「ひっ……か、叶海……? 冗談なんて――」 嘘、これって――朝の女の人と――同じ……?

2019-01-20 00:30:32
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「あぁんっ……気持ち……いいぃんっ……ぁはっ」 叶海はいつの間にか服を半脱ぎにして、自分の胸や股の辺りを執拗にこね回していた。 「ちょ、ちょっと叶海!?」 「気持ちいいよぉ~……あっ……あはっ……」 笑いながらひたすらに、自分の体を慰める叶海。

2019-01-20 00:31:15
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「や、やめなよ! みんな、見てる……!」 「あはぁ~……あたしぃ、みんなに見られてコーフンする……変態女なのぉ~……んはぁぁんっ」 おかしい。変だ。だめ。耐えられない。 「叶海!!!」 思わず、大きな声を上げると――

2019-01-20 00:32:13
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「え、ちょっと……叶海?」 叶海は私を見てにへらぁと笑うと、糸が切れるようにカクンとその場に倒れ伏した。

2019-01-20 00:32:40
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「――そうなの?  ふうん、急におかしな行動を――」 たまたま近くにいた保健の佐神先生が手伝ってくれて、なんとか叶海を保健室のベッドに寝かせることができた。

2019-01-20 00:33:39
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「お酒でも飲んじゃったのかしら?  バレたら大事になっちゃう事だから、ほどほどにね」 「いえ、そんな……叶海はお酒なんて飲むような子じゃないです」 "いつも優しい父親が、酔っ払って帰ってくる時だけは嫌い"そんな事を言っていた叶海だ。 わざわざお酒なんかに手を出すとは思えない――

2019-01-20 00:34:17
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「でしょうね。熱もないし、異常な発汗もない。  こうしていると、全くの健康体ね。何かあったのかしら?」 「えっと……その、なんて言えばいいか……」 「なんでもいいわ、話してちょうだい。  悪い病気かなにかだったら、大変だもの」 「……はい。えっと――」

2019-01-20 00:34:39
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

わたしは、恥ずかしさを堪えながら、友人の――痴態を、できる限り正確に、佐神先生に伝えました。 「――そんなことがあったの?  急に――笑いだして?」 先生はどこか不思議そうな表情で、わたしの顔を見ます。 「はい、そうなんです。  こう、にへらぁっと笑ったかと思うと、突然――」

2019-01-20 00:36:45
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

――ぴくん。 先生は突然「えっ」と声を上げ、顔を伏せました。 「せ、先生――?」 わたしはおそるおそる先生に声をかけます。 先生はすぐに顔をあげると。

2019-01-20 00:37:12
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「ごめんなさい、ちょっと虫がいたように見えて。  気のせいだったみたい。大丈夫よ」 そう言って先生は笑顔を見せる。 よかった、いつもの先生だ――

2019-01-20 00:37:31
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「ところで――さっきの話なんだけど」 先生は話題を変える。 さっきの話。 そう、急に叶海が、笑いだして――

2019-01-20 00:38:47
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「それって、もしかして――  ――こんな感じぃ?」 「――ひっ!  せ、先生!?」 先生は突然、にへらぁと表情を崩し、笑い始めました。

2019-01-20 00:39:06
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

まただ――叶海とも朝の女の人とも――"同じ顔"! 「せ、先生! どうしちゃったんですか!?」 「ああ、大丈夫よぉ、ちょっとした健康診断だからぁ」 意味がわからない、話が通じてない!

2019-01-20 00:39:52
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

先生は白衣を乱暴に脱ぎ捨て、スカートを下ろし、ブラウスのボタンを外してガバっと広げ、ついには下着まで脱ぎ捨ててしまいました。 「せ、先生! 先生ぃ!」

2019-01-20 00:40:20
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「柔らかくしなやかでぇ~、しこりの一つもないっ! 私の胸は健康だわっ!  あっ、あん、あんっっ! んっ、んんッ! ああん、あっぁあ~ん!」 大きな胸をこねくり回して、息切れしそうなほどの喘ぎ声を上げます。 「せ、先生……」 ど、どうしよ。先生まで、おかしく――

2019-01-20 00:40:50
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「最後はこれねぇ~、検温のお時間でぇ~すっ」 先生は傍にあった太い体温計を手に取ると、ぺろぺろと舐め回すように下を這わし……あろうことか――その、自分の、女の子の穴の中に――

2019-01-20 00:42:05
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

「んっほおおおおぁっっぁぁぁぁん!!!」

2019-01-20 00:42:12
九重七志@憑依特化 @yorishirosama

あまりにもだらけて、どろどろで、いやらしく染まったその顔は。 にへらぁと、滑稽なほど不気味に笑い続けていた――

2019-01-20 00:42:22
残りを読む(39)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?