芸術家 横尾忠則さんの「公開制作宣言」

横尾忠則 @tadanoriyokoo

長い間、公開制作を中断していたが、先週、神戸で久々に生き返った。体調はもうひとつだったが、公開制作はぼくにとってはエネルギーの点滴である。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

公開制作は人前で絵を描くことだ。絵はアトリエでひとり閉じこもって絵を描く従来の考えを批判することでもある。公開制作が絵を変え、生き方も変える。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

公開制作時は、頭はチンパンジー状態。肉体はアスリート状態。絵は肉体労働。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

絵を取り戻すためには画家が肉体労働者にならなければならない。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

肉体労働の結果の絵を批評家はそこに精神を持ち込む。それでいい。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

公開制作は禅のように、頭を沈黙させる。雑念の去来を拒否する。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

アトリエを出て、公開制作の場に行こう。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

公開制作は画家をボージャクムジン（傍若無人）にさせる。宗教的修行などする必要はない。公開制作は禅堂である。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

アトリエの制作は画家を観念的にさせる。公開制作では画家を肉体そのものにさせる。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

絵は牢獄のようなアトリエで描くものではない。絵は公開制作という広場、又は舞台で描くものだ。人の視線を受けて、人の視線をはじく。これが創造である。

横尾忠則 @tadanoriyokoo

以上、公開制作宣言をする。bit.ly/1Xgurj