■明石市市議による状況説明
明石市議の中西礼皇です。 泉市長の市職員への暴言について、「暴言はダメだが内容は正当」という主張に反論と問題提起をします。 ①用地買収の交渉を7年間なにもしていないことはありません。 そもそも、あれだけの暴言を放つ市長の怒りに任せた「何もしてないやろ!」を鵜呑みにしてはいけません。
2019-01-30 11:29:33②値段の交渉もしてます。値段の提示もしてる。買収金額は概算から両者が詰めていくものであり、概算で合意できなければ完全な額が出ないのは当然。 ③国道の拡幅事業で国からの委託。市がなんでも勝手にできるものではありません。
2019-01-30 11:30:51③国道の拡幅事業で国からの委託。市がなんでも勝手にできるものではありません。 ④権利関係が複雑な案件。市長が土下座しに行くと言う前に、進捗これまで管理してなかったのか。 ⑤おまけ:24年から請負ってるので、7年じゃなく5年。
2019-01-30 11:31:23泉市長の部下に対する一方的な暴言だけを根拠に、市職員が悪いとか、内容は正論とか論じることは無意味です。メディアやブロガーは盛り上がって良いでしょうが、明石市は賛でも否でもイメージダウン。
2019-01-30 11:51:23@tamatanu どこまで、というのは難しいですね。泉市長は、数万円単位の予算まで詳細に口を出すことで有名ですので、今回も知ってたのでは?と思います。
2019-01-30 16:03:12記者会見の資料。 土地36筆、建物27件、権利者42人のエリア。 用地取得は容易ではない。 最後の1軒に7年かけたわけではないことをお知らせします。 (そもそも5年ちょっとだし) #明石市長暴言 pic.twitter.com/ymg1v14k1f
2019-01-31 15:55:24@muramasanico 買収修了は29年度末(30年3月)です。録音の日付は29年6月14日と明言されております。
2019-01-31 16:38:14■元東京都職員による説明
役人の説明を聞いてると「どっちにしろ年度内に用地買収を終えられる予算がなかった」ようにも読めるんだよな。無い袖は振れない。
2019-01-29 17:43:05「7年間具体的な買収価格を提示していなかった」ことを責められてるけど、すぐ買収する予算がないのに買収価格を示して、「ではその価格で売りましょう」と言ってもらったあと、「すみません、年度が変わって査定し直したら、去年より安くなっちゃいました」と言ったら、揉めるでしょ?
2019-01-29 17:44:50だから、用地担当者としてはすぐ買えるあてがなければ金額なんか言えない。そんなの民間でも同じことだと思うけどな。
2019-01-29 17:46:20明石市長の暴言の件。「7年も放置した職員の怠慢を叱った市長は正しい」という意見が多いようだが、公共事業の経験のある僕から見ると職員が言っていることも間違っていないように思うので、連ツイしてみる。
2019-01-30 19:44:05市長が起こっているのは、以下の点についてだろう。 ・ある用地の買収が遅れている(どの程度遅れているかはわからない) ・過去7年間、地権者に買収価格を伝えていなかった ・一番面倒そうな地権者への交渉を後回しにしていた
2019-01-30 19:45:31これに対して職員の説明はこう。 ・買収価格は概算を提示していた ・当該用地の買収予算は前年度までついておらず、今年初めてついた ・全事業費の予算を1年で確保しているわけではない
2019-01-30 19:47:29で、この時点で僕から見ると、職員の説明の方に「そりゃそうだなあ」と思ってしまうのだが、公務員経験がないと何がどうそりゃそうなのかわからないと思うので、説明する。
2019-01-30 19:48:38職員の説明は、こういうことだ。たとえばある道路の用地費用が総額10億円だったとする。役所は単年度予算なので、毎年2億円ずつ計上すれば5年で買収を終えられる計算になる。1億円なら10年かかる。
2019-01-30 19:49:48用地買収は、ほいっと行ってすぐにできることではない。まず用地を測量し、正確な面積を測る。また用地買収時には建物の補償もするので、土地家屋調査士に依頼して査定額を計算する。これらの調査は当然、地権者の同意を必要とする。
2019-01-30 19:52:052億円ずつ5年の予算が組まれていたら、まず協力的な地権者から順にこういった調査を行い、用地買収の手続きを進めていく。「ややこしいの後回しにして、楽な商売しやがって」と言われても、協力的な地主を後回しにするわけにはいかない。
2019-01-30 19:54:00年に2億円ずつしか用地買収できないとすれば、3億円4億円分の用地の交渉をするわけにもいかない。4億円分の地権者が「その金額で良いですよ」と言ってくれたのに2億円ぶんだけ買収して、翌年度再査定したら安くなっていたら、地権者は「なんでうちを先に買ってくれなかったのか」と怒るだろう。
2019-01-30 19:55:46もちろん地価は上がる可能性もあるから、逆もあり得る。いずれにせよそういうトラブルもあり得るから、一般にはエリアを区切って1年目はこの範囲、2年目はこの範囲、と用地交渉を進める。後の方のエリアに面倒な地権者がいるとわかっていても、先に進めるのは難しいだろう。
2019-01-30 19:57:34短期間で買収を終えたいなら、5年の買収期間があっても最初の方で一気に用地買収を進め、後半は残る地権者と粘り強く交渉する。当然、こういうことをするには予算も人員も集中投入する必要がある。体力のない小さな自治体には難しい。
2019-01-30 20:00:40ここまでの話は、明石市職員の話と符合する。年度予算は用地買収を大きく進めるには足りず、人員は1人しかいなかった。弾も兵隊もないのに「どうして陣地を占領できていないのか」と言われても困りますよ司令官閣下、と言っている。
2019-01-30 20:02:21じゃあどうするべきだったのか、ということになるが、「ない袖は振れないから工期を延長する」のか、「もっと集中的に予算と人員を投入する」のかいずれかの方向性しかない。で、予算と人員を確保するのは基本的に、市長の仕事だ。
2019-01-30 20:04:02