先生と私④【トライアングル】

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1 横山先生と付き合いはじめてから、 安田先生の問題はありながらもお互いの勤務が合うときに食事に行ったり、先生の家に行ったりして久々に彼氏がいる状況を楽しんでいた。 先生の家の方なら職場から離れてるから可能なんだけど、スーパーで一緒に買い物することなんかが幸せだったりした。

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2 先生が持つかごに二人でいろいろ入れていくっていうなんでもないことが嬉しかったりした。 最近同級生の結婚ラッシュで、まだ付き合って間もないんだけどこういう状況に少し結婚が頭を過ったりもする。 私が取ろうとして届かない棚の上の方の物を、先生は意図も簡単に手に取り私の頭に押し付ける。

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3 『ちっちゃ』 って笑われるけど、 あぁ… めっちゃ好き… 私の中の先生の存在が形を変えながらどんどん大きくなっていく。 それと共に独占欲も芽生えていく。 『ん…あっ… エリ…好きやで…』 「先生…好きぃ…」 その夜も激しく抱かれ、愛してる人と繋がれる喜びを感じながら何度も達した。

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4 「先生って、どんな恋愛してきたんですか？」 ベッドの中で初めて先生に聞いてみた。 『どんなってなんやねん。 ほんまに女ってそういうの知りたがるよな』 「だって先生ってやっぱりモテてきたんでしょ？」 『んーまぁ俺やからな(笑) ってそんなん聞いてどうなんの？ええやん過去の事は』

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5 「あー言えないんだ… 院内にも関係あった人っていてるの？」 『もうええって。今はお前だけ、それで許して。…ってなに急に？ なんか不安にさしてる？』 「ううん… 勝手に心配してるだけ。 先生のこと好きすぎて…」 『お前… アホか、そんなかわいいこと言うなや。心配してんのは俺の方や』

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6 『そんな心配やったら付き合ってること公表したら？俺は大丈夫やけど…』 考えて見るけど、過去に嫉妬の標的になった先輩が嫌がらせに合って退職に追いやられたの目の当たりにしてるし… 「前の先輩のこともあるし、やっぱり怖いよ… あそこまでならなくても仕事やりにくくなるのは嫌やし…」

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7 『あの先生のとことかうまいことやってるやんか？』 「もー先生も分かってるんでしょ？自分が一番人気あるって。 先生八方美人なとこあるから誰にでも優しくするし…」 『八方美人？…俺が？お前じゃなくって？ そんな優しくしてるつもりないけどな…』 「無意識にやってるならタチ悪いですよ」

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8 『お前が言うな』 なんてやり取りをした数日後、ちょっと遅めの病棟の新年会があった。 いつもお酒が飲めない私は二次会に参加することは ほとんどないけど、 ‘’先輩お願いします！先輩が頼んだら横山先生来てくれると思うんで… 先輩も参加して下さい‘’ 今回は断れそうにない。

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9 自分より若い子たちが自分の彼氏を狙う気満々なのに…なんで断れないんだ私は(泣) 事情を話すと私が行くならと言う条件で先生も参加することに。 私と先生が少し遅れて後輩がセッティングしたカラオケルームに入ると、 ナースが10人(大倉くん含む)くらいともう一人先生がいる。

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10 あっという間に大人気の横山先生はさらわれるかのように奥の方の席に連れていかれる。 ‘’先輩ありがとうございます！‘’ って言われて、私はちゃんと笑えてたのかな…(泣) それを見てる私の後方から、 《あれー？めずらしくない？》 と少し鼻にかかる安田先生のあの声が… わ… さらに帰りたい…

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11 「先生もいたんだ…」 《俺いけるときはだいたい参加やで。みんなと親睦深めななぁ♪》 無視するわけにいかないけど、横山先生の視線が気になる。 そんな先生も周りの相手で忙しそうで、なんだかんだお互い様のような状況… 私は入ってすぐの席に着くと、ごく自然に安田先生が隣に陣取る。

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12 《横ちょもエリちゃんもあんまり参加してるイメージないんやけど》 「そうなんです…後輩に横山先生連れてきてって泣きつかれて…」 《エリちゃんお人好し過ぎるやんか… んでもうあの状況かいな》 室内は割りと広く、奥の横山先生と入り口の私はお互いに話してる内容までは分からない。

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13 ‘’あー安田先生もー💕こっちこっちー！‘’ 《俺ここでいいわー》 すごいなあの肉食系の後輩たち… 服も丁度いいくらいに胸元開いてて、 髪型もメイクもすごい盛れてるし、 いい匂いもする… 正直あの自分の欲求に素直な感じが羨ましい… あんまり見たくないけど、横山先生をちらっと見ると…

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14 ドレスは着てないけどここはキャバクラなのかって感じで、ちやほやされまくってる真っ最中だった。 自然にボディタッチ繰り出してる後輩… あ、手とか見せてるし… 私の好きな、私を触る手なのに… 私が安田先生に抱きしめられてるとき、 きっと先生もこんな気持ちだったのかな…って反省する。

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15 全員の分の飲み物がきて乾杯して、それぞれ曲を入れはじめた。 曲がはじまると、話すために耳元へ口を持っていき距離を詰める後輩たち… 私はそんなものを見せられながら、 みんなに合わせて適当に手を叩く。 はぁ早く終わってほしい… 《そんな顔して横ちょ見てたらみんなにあやしまれるで》

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16 左耳に安田先生の声… 「え？顔に出てます？」 《ん？なんて》 耳を傾けて近づく先生、その耳に話しかけるけど横山先生に見られてないかな… 見てみると相変わらずハーレム状態。 しばらく経って、 ‘’安田先生ー！いつものやってくださいよぉ！‘’ とリクエストがかかり、先生が曲を入れる。

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17 曲がはじまると主音量を下げて、私と反対側にあったギターケースを開き、 《エリちゃんの為に歌うから聞いてな…》 先生がギターを弾きはじめるとみんな盛り上がり、後輩たちからも黄色い声援が上がる。 私の知らない歌だったけど、こんな近くでアコギを感じたのは初めてで、歌詞も良くって…

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18 歌でこんなに心を持っていかれるのは初めて… はじめは画面の歌詞を見てたんだけど、 真横でラブソングを歌う先生の 時々鼻にかかる美声が私のすべてを包み込み、気づけば視界は先生の横顔… 綺麗な横顔に、捲られた袖から覗く筋肉質な腕… しばらく見惚れてるとこちらを向いた先生と目が合う…

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19 その一瞬で胸に針で刺されたような痛みが走る。 ‘’先生ー！抱いてー💕‘’ 後輩の声に我に返るのと同時に、ポケットの中のスマホが震える。 (外に出ろ) 横山先生からのメッセージ… 従って廊下に出ると少し遅れて先生も出てくる。 私の手を引きズンズン歩いていく。 男子トイレの中を確認すると

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20 一気に個室に引きずり込まれる。 後頭部を強く掴まれ、痛いくらい唇を貪られる。 息苦しさに先生の胸を押して少し離れようとする。 『お前どんな顔であいつ見てんねん』 「ごめんなさい、感動してしまって…」 『距離も近いねん、なにあいつの耳元で喋ってんねん』 「それは先生だって…」

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21 『お前が頼むから来たんやろ』 「ちやほやされてデレデレしてたくせに…」 『断って空気悪しろって言うんか』 「そうじゃないけど… 手だけは嫌… この手だけは私の…」 先生の右手首を両手で掴む。 見つめられながら、その手が顔の前にきて親指で何度も唇をなぞる… 『手だけでええんか』

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22 「嫌… 全部…私の…！」 先生の顔を両手で強く引き寄せ私からキスする… 貪るようなキスが再開され互いに高ぶっていく 抱え込まれてキスしたまま体の向きを変えられる 壁に手をつく状態にされ、 荒々しくタイツとショーツを下ろされると、いきなり先生のもので突き上げられる… 「やぁっ…」

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23 「まだ…」 『ん？もうぐちょぐちょやん… キスだけで感じたん？ それともヤスの歌に感じてたんか』 「そ…んなこと…言わな…いで… あん…やぁっ ああ…」 『声でかいって… 乱れすぎやん… あの子らに嫉妬してたんか』 先生の大好きな大きな手で口を塞がれながら激しく攻められる

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24 「んーっ…ん…」 『あの子ら酒の勢いですごいで… めっちゃきわどいとこまで触ってくるし…』 「んー…」 聞きたくなくて首を振るけど 『胸とか押しつけてくるしな…』 「んーっ！」 『耳元で抱いてとか…触ってって言うてくんねんで… 我慢すんの大変やったわ』 気づいたら涙が流れてた…

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25 それでも腰は激しく動かされたまま… 同時に敏感な蕾も攻められ 「んんーっ！」 泣きながら達してしまった 『なに勝手にいってんねん』 さらに続く行為に崩れ落ちそうになるのも許されず 『涙見せられても許されへんわ… 俺の嫉妬なんてそんなもんじゃないで』 氷のような声を後頭部に感じる