小説の文章を推敲してる時の思考ルーチンについて

多少つぶやきで足りない部分はありますが、おおよそこんな感じで思考しております。ただ、普通の人は倒置法を多用なんてしてないでしょうから、あまり参考にはならないかもしれませんね。 いつものように、もし何か質問がある場合はコメントに書いていただければ可能な限りお答えいたします。 追記 鳥山先生のチェックを追加しました。多分、これが鳥山先生の講座の最終回になるんじゃないかと思います。これ以上のことをやるには、まだまだ自分は力量不足で、提出しようにもできませんから。 なので、鳥山先生は多少フリーになるので、教えてもらいたい人は今がチャンスです(笑)。
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高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

推敲するときのいい例文がでてきたのでつぶやこう。

2019-02-12 16:15:10
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

さらに速度を出すことは可能だ。《迷彩》に注いでる魔力をカットして、魔導エンジンに叩き込めばいい。だが、そうなればネウロイの巣の中にいるあいつらが目を覚まして自分を撃破しにくるだろう。

2019-02-12 16:20:49
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

これを一つの文章に纏める作業がどういう思考で行われるのか、分解してみようと思います。

2019-02-12 16:20:49
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

まず、この主格がなにかを調査します。これは、隠れているのでわかりませんが、作者にはわかります。当然ですね。ストライカーユニット、です。ですが、この文章にはまったくでてきません。出さずとも前後の文章から推察できるからです。

2019-02-12 16:20:49
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

そのうえで、  さらに速度を出すことは可能だ。《迷彩》に注いでる魔力をカットして、魔導エンジンに叩き込めばいい。 に着目します。これは倒置法なので、一つにまとめるのが容易だからです。では、どうまとめればいいのでしょうか。

2019-02-12 16:20:50
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

構造上、この文章は、aは可能だ。bをcすればいい、という形になります。 なので、どうしてそうなるのかを説明して、そのあとに結果を述べればいいことになります。すなわち、bをcすればaになる、です。 というわけで、こうなります。

2019-02-12 16:26:31
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

《迷彩》に注いでる魔力をカットして魔導エンジンに叩き込めばさらに速度を出すことは可能だ。 です。これに、今回は別の主格の文章である、 だが、そうなればネウロイの巣の中にいるあいつらが目を覚まして自分を撃破しにくるだろう。 を繋げます。冒険です。

2019-02-12 16:26:31
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

ですが、これはそれほど困難ではありません。なぜなら、倒置法が使われておらず、さらに原因と結果という関連ができているからです。そのはずです。わからないけど、そのはずなんです。 というわけで、これを合成すると以下の通りになります。

2019-02-12 16:31:02
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

《迷彩》に注いでる魔力をカットして魔導エンジンに叩き込めばさらに速度を出すことは可能だが、そうすると巣の中にいるあいつらが目を覚まして自分を撃破しにくるだろう。 という文章になります。自分的にはよくできていてにんまり。

2019-02-12 16:31:03
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

というわけで、ちょっと推敲における思考を文章にしてみました。

2019-02-12 16:31:03

で、この推敲文章を、鳥山先生に改めてチェックしていただきました。

高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine もういちいち提出する必要はないと思うのですが、今回、主格が違う文章も一つにまとめたので、一応チェックをしていただきたくありますがよろしいでしょうか。

2019-02-12 23:16:24
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine やったー! 原文はこれです。 さらに速度を出すことは可能だ。《迷彩》に注いでる魔力をカットして、魔導エンジンに叩き込めばいい。だが、そうなればネウロイの巣の中にいるあいつらが目を覚まして自分を撃破しにくるだろう。 これを

2019-02-12 23:18:21
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine 《迷彩》に注いでる魔力をカットして魔導エンジンに叩き込めばさらに速度を出すことは可能だが、そうすると巣の中にいるあいつらが目を覚まして自分を撃破しにくるだろう。 こうしました。

2019-02-12 23:19:22
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz OK! 私なら好みで「そうすると」ではなくて「恐らく」か「間違いなく」を使いますが、これで問題ないですよ。後は、「叩き込めば」の後に「、」を付けた方が良いかな? いずれにせよ、よく直ってます。出来るようになりましたねえ。

2019-02-12 23:24:05
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine あ、間違いなくの方が雰囲気出てますね。なるほど。言葉選びのセンスはまだまだ磨く必要があります。 ともかく、主格二つまでは一つの文章にいれ込められるようになったという事ですね。 ありがとうございました。

2019-02-12 23:27:37
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 自分の文章を読み直してください。「は」は一ヶ所にしか使ってないでしょ? 「に」を二回使っていますけど、それよりも「は」を一ヶ所で抑えているのがポイントです。いやいや、よく著者校のコツを覚えましたね。素晴らしいです。

2019-02-12 23:30:21
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine なるほど。理解しました。そして「に」が二回は気づきませんでした。そこが甘かったようです。 ということは、 襲いかかってくるだろう。 もしくは 襲うだろう。 にした方がいいみたいですね。

2019-02-12 23:34:25
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz いや、そこじゃないです。 《迷彩》「に」注いでる魔力をカットして魔導エンジン「に」叩き込めば でにを二回使っているという話でした。

2019-02-12 23:36:47
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz で、この「に」二回は直さなくて良いです。これで十分。

2019-02-12 23:37:42
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine おっとー、そっちでしたか。了解しました。

2019-02-12 23:38:21
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz はい、そうです。しかし、上手くなりましたね(笑)

2019-02-12 23:39:37
高嶋ぽんず@有識者 @ponzz

@toriyamazine 教え上手の褒め上手なんですよ、鳥山先生は(笑)。

2019-02-12 23:40:46
鳥山仁 @toriyamazine

@ponzz 下手なら褒めません(爆) 確実に著者校の手順を「解ってきている」のが解りますからね。これで貶すヤツがいたら頭がおかしいですよ。初稿と改稿じゃ別物じゃないですか。

2019-02-12 23:42:19