河野太郎・衆議院議員、大塚耕平・厚労副大臣の「ワイドスクランブル」での発言(文字おこし)
- toshihiro36
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ナレーション:一刻も早い事態の収束と補償を求める原発周辺の避難住民の声に政府は応えることができるのか。閣内で原発問題の対応にあたる大塚・厚生労働副大臣とこれまでも原発の安全性に疑問を呈してきた自民党の河野太郎・衆議院議員に菅政権の震災対応をズバリ聞く。
2011-05-05 13:45:18寺崎:こんにちは。震災からまもなく2カ月になろうとしてますけれども、避難所で生活する人たちの負担というのもますます重くなっていますね。仮設住宅にいつ入れるのかわかわない日々です。そして、原発事故のために避難している人たちもいつ戻れるのか全く分からない状態で不安な日々を過ごしてます
2011-05-05 13:49:57大下:スタジオには被災者支援にあたっておられる民主党の大塚耕平・厚生労働副大臣、そして与党時代から原発の安全性に疑問を呈してきた自民党の河野太郎・衆議院議員にお越しいただきました。よろしくお願いします。
2011-05-05 13:56:05寺崎:まず河野さんにお伺いしたいんですが、この震災後原発問題への政府の対応をご覧になって、どこが一番の問題だととらえていらっしゃいますか?
2011-05-05 13:59:16河野:それぞれの場所で、それぞれ頑張っていらっしゃってるとは思いますが、一つは情報の出し方が極めてずさんで特に海外に対して風評被害になってしまっていることだと思います。二つ目はこれだけの事故を起こした東京電力にきちんと賠償させなければいけないですが (つづく
2011-05-05 14:03:56河野:政府から新聞にリークされたものをみていると最初から国民負担でお願いしますという話になっていて。いや、その前に東京電力がやれるところまでキチンとやった上で・・。今の東京電力の存続ということを前提にせず、東京電力がキチンと賠償した上で、どうしても足りないところは (つづく
2011-05-05 23:44:38河野:電力料金なり税金なりでお願いしますという順番がまったく逆になっていて、東京電力を残すために国民負担でお願いしますという今のやり方はおかしいと思います。
2011-05-05 14:15:07寺崎:その賠償の国民負担の問題はこのあとお話を伺っていくんですが。大塚さん、いま河野さんからありました情報の開示について遅れがあるとのお話。これはどうですか?
2011-05-05 14:18:24大塚:予測情報について5000件ぐらい出していなかったことが先週報道されまして、細野首相補佐官もそれを認めつつ国民の皆さんがパニックになることを心配したという発言があったということです。
2011-05-05 14:22:23大塚:その時そういう判断があったということは考え方としてわかりますが、河野さんが仰るように、より適切な情報の出し方があったのではないかということについては正すべきは正して、今からでも遅くないのできっちりやっていくべきだと思います。 (つづく
2011-05-05 14:26:03大塚:私の所管する分野と比較して申し上げると、厚生労働省として食品の放射性物質のことも最初はずいぶんご心配いただきました。我々も中で相当の議論があったんですが、わたしとしては全ての情報を国民の皆様に開示をすること以外に食品についての安全は確保できないという判断で (つづく
2011-05-05 20:43:50大塚:全部お出ししてますので、だいぶ国民の皆様も冷静にご判断いただけるようになりましたので・・。原発事故そのものの情報についても、その方向でこれからはやっていくべきだと私は思います。
2011-05-05 14:35:00寺崎:原発事故の対応についてこの番組で昨日も一昨日もこの話をしてきたんですが、福島県内の学校や保育所の校庭・園庭の放射線量の上限が年間20mSvに政府が決めた。これに関して内閣府参与の小佐古先生がこれはダメだと涙を流して辞任された。 (つづく
2011-05-05 14:40:11寺崎:この点について保育所は厚生労働省の所管であるということで、副大臣の大塚さん、この20mSv/年の上限ってこれで大丈夫なのかという問題についてはいかがでしょうか?
2011-05-05 14:44:30大塚:まず放射線の影響は低ければ低い方がいいに決まってます。平時は1mSv/年以下ですから、できるだけその範囲に留めるようにするというのが今の20mSv/年の基準の元でも言われております。したがって20mSv/年までどうぞということではまったくありません。 (つづく
2011-05-05 14:49:04大塚:その点は誤解のないようにしていただきたいと思います。その上で、なぜ20mSv/年という判断をしたのかということは賛否両論があると思います。1mSv/年に抑えられればそれにこしたことはないんですが、何か原子力発電所の事故が起きた時の基準として (つづく
2011-05-06 10:04:11大塚:国際放射線防護委員会・ICRPという国際的な組織が事故が起きた時の直後の緊急時においては100ミリから20ミリ、その後の復旧期においては20ミリから1ミリの間にという参考値を示しておりまして。今は緊急時から復旧期に入る過程なので、境目の20ミリを採用したというのが (つづく
2011-05-05 14:59:14大塚:原子力安全委員会の判断であり、政府の判断でもあったということだと思います。ただ冒頭に申し上げましたように、平時は1ミリですから・・。20ミリまでいいということではなくて、20ミリを基準としながらも出来るだけ低く抑える努力を最大限するということ。 (つづく
2011-05-05 15:03:31大塚:政府としてはそのことに全力を尽くしますし、20ミリ基準はとりあえず8月までと当初から言われておりますので放射線の影響がだんだん下がっている状況ですけれども、その状況をしっかり見極めながら、お子さんの安全に支障をきたさないように、引き続き対応することにつきます。
2011-05-05 15:09:22寺崎:河野さん、今のおはなしだと20(ミリ)じゃなくて低い値の方がお子さんにとっていいんじゃないかと思うんですけど、どこで決まったのかがわかりにくいっていうことが今回はありません?
2011-05-05 15:12:04河野:いちばんあれ(問題)なのは、この20ミリを主張したのは文部科学省で、細野補佐官あるいはこの原発問題に民主党でかかわっていた長島昭久代議士は相当下げろという議論になった。20ミリの数字を下げると、一部の生徒は疎開をしなくてはいけなくなるというのが (つづく
2011-05-05 15:18:14河野:文部科学省の反対の理由だったと思うんですが、疎開をすることによって精神的に影響が出るのを文科省は恐れたんですけれども・・。私はそれよりも前に健康に影響が出ないようにしなければいけないと思いますし、我々の親の世代は戦争で疎開をしているわけですから (つづく
2011-05-05 15:22:17河野:疎開そのものが、しないにこしたことはありませんが、そんなに命にかかわるものではありませんから・・。むしろ安全の方をきちっととって、不安なくやっていただく方がいいんだと思います。 (つづく
2011-05-05 15:25:30