編集部イチオシ

ロリィタ精神論とダンディズム/ハードボイルドとの関係

まぁ、ここのところ、ロリィタファッションにおいてたま~に語られる、いわゆる「精神論」と昔ながらの「ダンディズム/ハードボイルド」について考えつぶやいてたので、それをまとめた個人的な備忘録です。 つぶやいた順番はわかりやすい(?)よう前後があべこべになってるところもあります。
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「ロリィタは戦闘服」という標語

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

なんか、「女子学研究会」 っていうのがあって、そこで書かれた論文↓をネットで拾ったんだが、これを読む限り、巷で話題の、 「ロリータは戦闘服」 ってスローガンの始まりは、やっぱワカメか。 おはようございます。俺です。 「『大人』になった『ロリータ』」 joshigaku.net/_src/sc1244/to…

2019-02-17 13:30:46
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ そこからの孫引きになるが、以下のとおり、 「ゴシック&ロリータ――それはスタイルではなく宿命。 ゴシック&ロリータ――それは流行ではなく存在理由。 (中略) これは貴方の戦闘服、夢見る力のない多くの人々と戦う為の。 皆、貴方に大人になることを拒否した現実逃避者の烙印を押す。 →

2019-02-17 13:32:48
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ でも現実を超えた場所にしか貴方の求める世界はない。 (中略) もう、現実に生きるのはうんざりなのです。 君は永遠の命を持ち幻想の国の住人として生きるのです。 ゴシック&ロリータ――それは美に殉じる覚悟を持った選ばれし者達。 ゴシック&ロリータ――それは羽根を隠し持つ悪魔と天使の末裔。」→

2019-02-17 13:33:57
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ と、引用の大元は「ゴシック&ロリータバイブル」のVol.2(中略となっている箇所に何て書かれているのかは、墨田の手元にないので確かめられない・・・)で、これが2001年発売の雑誌。ついで、2006年年に出版された「人造美女は可能か?」(巽 孝之・荻野アンナ篇 慶応義塾大学出版会)では→

2019-02-17 13:42:59
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ALIPROJECTの宝野アリカ嬢が、 「彼女たちにとって、ファッションは武装であり戦闘服と言っても過言ではない。戦う相手は、偽善と悪意に満ちた世の中であり、凡庸な他者たち、醜悪な姿と貧相な魂を持つ大人たちだ。」 とも書いている(「男性ガー」とも書いているがこれは余計だと思うが)。→

2019-02-17 13:46:35
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ 今でも青木美紗子さんがコラムやインタビューで「ロリィタは戦闘服」と言っていたり、久我真樹 @kuga_spqr って人の書いた「日本のメイドカルチャー史」って本の中の、ロリィタに触れた箇所でもその側面に触れられていたけど、時間を遡って、文献漁ればこうだった。ってな話。

2019-02-17 13:53:47
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

っか、背広を着ると心なしか身が引き締まるのと同様に、ロリィタ服着ると気分的になんかのスイッチが入るんなら判るけど、ではなくて「ロリィタ服着るなら、こういう気持ちでいなきゃならない」ってロリィタ服が戦闘服足りえるための言動・行動を求めるんだったら、そりゃ重くなるよな。 → twitter.com/InuiSumida/sta…

2019-02-17 14:24:23
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ ちょい前にハードボイルドだったりダンディについて触れたけど、そのダンディってフランス革命や中産上流階級(ブルジョワ)の台頭でグラつきはじめたイギリス貴族の社会的威厳をそれを体現するファッションによって誇示・維持しようという試みが始まりなのだし。→

2019-02-17 14:31:22
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ 逆に言えばロリィタ精神論はその延長線にある文化的な価値観だから、ダンディやってて陥りがちな、実際に先人たちが陥ったようなことは、当然、ロリィタでも陥りやすい。精神論を重要視すればするほどそうなりやすい。というのはあるよな。

2019-02-17 14:35:13

男性によるロリィタの精神?

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

「この姿こそ、男性におけるゴシックロリータの像として考えられるのではないでしょうか。」 いや、逆。 男性達の間で廃れていったダンディズムを、とあるワカメが女性の中に見出して、それを「ミシン」や「下妻物語」という本にしたことから始まったのがロリィタ精神論。 wunderwelt.jp/blog/743

2019-02-15 13:26:43

ちなみに19世紀ヨーロッパの文化・風俗を論じた本を複数出した英文学者、山田勝の書籍を参考として、ボウ・ブランメルから始まったそもそもの「ダンディズム」の特徴を大雑把に挙げると、

1.社会の風潮には流されない生き方を、服装によって体現する。
2.本物志向でまがい物を嫌う。
3.世俗的なもの、家庭的なものを軽蔑する。
4.貴族であろうとする。
5.人工的な「楽園」を求める。
6.「やせ我慢」の美学を追及する。

となり、「ロリィタファッション」という文化において掲げられていることと共通した点がいくつも見出せる。
それを踏まえて、 かつて嶽本野ばらが言っていたことを読んでみると↓

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

「ハードボイルドは本来、男性のダンディズムに直結したものですが、現代の男性にハードボイルド的な生き方は可能かと考えたときに、僕はできないだろうと思ったんです。 →

2019-02-15 13:31:03
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ 代わりにそれを実現するのは女の子だという確信がありました。乙女やロリータというキーワードへのこだわりは、そこから来ています。」(ダヴィンチニュース 2002年6月「嶽本野ばらロングインタビュー」より) 個人的にはダンディズムとか、あまり良いとは思ってないが。 ddnavi.com/interview/1447…

2019-02-15 13:34:08

で、今後どうなるのかな?

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

昨日、触れた「ロリィタ精神論とハードボイルド」について、参考になりそうな記事↓ っても、ロリィタファッションの方は、 → togetter.com/li/386692

2019-02-16 14:51:03
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ 「ロリィタ精神論は絶対なんだっ!」(下妻期) ↓ 「なんか、ロリィタ精神論ってウザくない?」(クールジャパン期) ↓ 「でも、やっぱそんなに喧しくない程度には必要かも・・・」(今ココ) という経緯で、ハードボイルドのようにその精神が否定された時に →

2019-02-16 14:51:37
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ それを標榜して体現したファッションスタイルもこの世を去る。なんてことにはならなかった。これは、ロリィタに求めている根本的な部分が普遍的なもので消えることがない上、ロリィタの代わりにそれに応える「ポスト・ロリィタファッション」と呼べるロールモデルが確立されずにいるからだと思う。

2019-02-16 14:59:23
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ちょっと前に「ロリィタ服を着てなくても、心はロリィタ」というネオロリが、ポスト・ロリィタファッションたり得ようとしたけど、結局、なにを以ってしてロリィタなのかが曖昧なままだったし、KERAがデジタルに移行して一発目に「 #大人なのに女児服着てる 」を取り上げ、おもいっきりコケたし。→

2019-02-16 15:08:46
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→将来、ずっとロリィタファッションがあり続けるか?でなきゃ、ポスト・ロリィタファッションの登場によってロリィタファッションがお役御免になるか?って話になったら、たぶん前者の可能性の方が高いだろうね。 ロリィタさんは「過疎った~!」なんて現状を嘆いているけど。

2019-02-16 15:15:03

なんか、Togetterのイチオシ記事になってしまったので補足。

墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

いや、この先、なにかにつけて同じようなことをつぶやくと思うんで、 「あれ?俺、前にも似たようなこと言ったよな?」 といって読み返すためだけに作った記事・・・というかメモなんだが、おススメになるほどのものなのか?<RT (--;)

2019-02-20 12:12:01
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

というか、ざっと持論を書いたけど「ロココの精神」って言葉についての考察が抜けてるし。 簡単に説明すると、「ロココの~」は「下妻物語」という小説の中で竜ヶ崎桃子が18世紀フランスの貴族文化に憧れているという設定だったからこそ、→

2019-02-20 12:22:58
墨田狗夷@複垢 @InuiSumida

→ そういうカタチになったといういわゆる〝ガワ〟でしかなく、その中身=核を成してるのがこれまでに話したダンディズム/ハードボイルド。と。 この構図を説明しておかないとわけわからんと思う。 ただでさえ、「人に読んでもらう」というのは二の次な記事なのに。

2019-02-20 12:29:57