イリーガルスクリーン、ムービングか否かの境界線

イバカのピック&ロールを題材に、少し検討してみました。
0
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

このイバカのピックに対して 「イリーガルスクリーン、ムービングピックではないか」 という意見もあると思うので、 『何がムービングで、何がムービングではないのか』 について検討してみたいと思う。 先に言っておくが、これは実際かなり曖昧な問題。 twitter.com/MBTResearch/st…

2019-03-01 20:50:24
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

TORvsBOSから、TORのセット。 DHOから、DHOユーザーがRipをかけに行く形のSpain PnR。(DHO Spain) 余談だが、イバカのボールスクリーンにも注目。ファウル(イリーガルスクリーン)のリスクを背負いながらも、ハンドラーDFにHitする直前までボールスクリーンの位置を調節。 pic.twitter.com/5ttKpnc3mU

2019-02-28 13:28:44
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

とりあえず、JBAの資料を見てみると、ムービングスクリーン、ムービングピックの定義は、『相手の動きに合わせて、動いてスクリーンをかける』とある。 恐らく最も明らかなのは、ドライブ中のハンドラーと、それに付いていくハンドラーDFに対し、後出しでコンタクトしに向かうパターンだろう。 pic.twitter.com/MJ1XNlK0n7

2019-03-01 20:53:16
拡大
拡大
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

ただ、例えば『相手の位置やスタンスに合わせて、スクリーンを調節する』という行為が禁じられているわけではない。 実際、以下映像のようなスクリーン角度変更("flip")にイリーガルスクリーンがコールされることはまずあり得ないと言って良いはず。 pic.twitter.com/y23rtjnsVb

2019-03-01 20:56:32
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

『相手の位置やスタンスに応じてスクリーンを調節すること自体が禁じられているわけではない』とすると、以下のようなイバカのスクリーンも、「まだドライブを始めていない(ドリブルキープ中)のハンドラーに対するスクリーンの調節」と見なされれば、イリーガルスクリーンをコールされないことになる。 pic.twitter.com/kh4y1jMq2H

2019-03-01 21:01:03
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

当然、ドライブ中のハンドラーに対してスクリーンの調節を行うと(裏を返せば、スクリーンの調節中にドライブを始めてしまうと)、その際はムービングスクリーンの規定に抵触するということになる。 pic.twitter.com/LBTf4PBu02

2019-03-01 21:03:24
拡大
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

問題は、 「ハンドラーがまだドリブルキープ中か」 「ハンドラーがドライブをスタートしたか」 が曖昧なタイミングが存在するということである。 この曖昧なタイミングのぎりぎりまでスクリーンを調節した場合(イバカのシーンはまさにこれにあたる)、審判が完全に的確な判断をするのは非常に困難。 pic.twitter.com/Y0E5tQmemP

2019-03-01 21:06:05
Modern Basketball Tactics Research (MBTR) @MBTResearch

現実の試合では、「ドリブルキープ」と「ドライブスタート」の間の曖昧なタイミングを狙って、スクリーンをギリギリまで調節するという手法が、あらゆるカテゴリーで採用されているというのが実態だと思われる。 後から見返せばファウルを取られかねないものもあると思うが、上記が今の現状である。

2019-03-01 21:08:40