哲学、創作。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。栃木県宇都宮市出身。『動きすぎてはいけない:ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(紀伊國屋じんぶん大賞2013、第5回表象文化論学会賞)、『勉強の哲学』、『デッドライン』(第41回野間文芸新人賞、第162回芥川賞候補)、「マジックミラー」(第45回川端康成文学賞)など。
うんざりだ。僕は保守的な男性像に開き直る立場ではない。逆に、この広告が推進するような「新しいタイプの男性」として昔から生きてきたと自負している。だからこそこういうのはうんざりだ。:カミソリの広告が問う「男らしさ」に賛否、伝統的な定義を見つめ直す時代が来た wired.jp/2019/03/07/gil…
2019-03-07 13:04:03男は感情をぐっとこらえてしかめ面をしていなければならないなんていう男らしさとかって子供の頃からまったく意識してない。男らしく、みたいなのには90年代の高校時代からすでに脱構築する発言を身近なところで行なっていた。いまさら脱男らしさなんて言ってる連中のいまさらぶりに腹が立つ。
2019-03-07 13:43:37男らしさからもう降りようというのも、LGBTの味方ですというのも、いまさら言ってるのであって、リベラル男のそういうのは、昔はそうじゃなかったのの「転向」なんですよ。僕は許さないからな。転向して良い人になりました、なんてぜってー認めてやんねーよ。
2019-03-07 13:50:23これほんと思うわ。 twitter.com/erishibata/sta…
2019-03-07 22:18:12これはあれですか?フェミニズムとかジェンダースタディーズではなく、自称リベラル異性愛男女のズブズブダブスタプレイという名の前戯ですか?という事案が多すぎる。
2019-03-07 22:17:29気がついたら夕方まで寝ていた。この1週間ほど、人間関係のトラブル(の相談)が相次ぎ、精神的にかなり疲弊していたようだ。そのひとつは、例によっての性差別/ハラスメント問題だった。
2019-03-07 22:29:50昨年の早稲田文学渡部直己問題からこちら、性差別/ハラスメントについて考える機会がとても多くなっている。ゲンロンの経営でもできるかぎり慎重になるよう心がけている。スクールの講師陣やカフェの登壇者の男女比率はまだまだ偏っていて、早く改善したいと思う。
2019-03-07 22:32:28数年前なら、ぼくはこういうことは言わなかったと思う。むしろ男女比率など気にせず内容で判断すべきだと言ったと思う。態度を変えた原因は多層的で、意識が進んだということもあれば、警戒するようになったというものもあるが、核の核を言えば、僕自身が男性性に「疲れた」というのが大きいと思う。
2019-03-07 22:35:26男性がすべて暴力的なわけではないとか、暴力を「男性」という特定のジェンダー名で形容することこそ暴力ではないかとかいろいろ異論があるのは知ってるけど、それでもあえていえば、いわゆる男性的暴力が向けられるのはけっして女性だけではなく、男性もやはりそう。
2019-03-07 22:37:12男性として生きるというのは男性的暴力のなかで「勝ち続ける」ということでもあって、いろいろ苦労がある。ぼくはそれに疲れてしまったし、そういう評価軸を隠さない人々と付き合うのも疲れてしまった。それは昨年末ゲンロンやめると言い出したこととも深い関係にある。
2019-03-07 22:40:20だから、男女比率を正常化したいという希望は、単に生物学的な話ではなく、ゲンロンの事業のなかに、男性的で暴力的で競争的なコミュニケーション「ではないもの」を導入したいという思いと関わっている。具体的には、売上がどうとか影響力がどうとかいうひとと、もう付き合いたくないのよね。
2019-03-07 22:44:25そういう「ではないもの」を生物学的な女性が必ずもっているかといえば、むろんそうではないだろうし、世界の情勢を見ると(広告とか)むしろ女性が上述の意味で男性的になることこそ奨励されているように見える。ぼくはそれを批判する気はないけれど、ゲンロンが目指すのは違うことだなと思う。
2019-03-07 22:47:15まあ、つまりは、(1)ゲンロンは女性も代表になったことだし、男女比率をいろいろ改善したいと思う。(2)とはいえぼくは(あたりまえだけど)女性の味方というわけでもなく、ただ男性性に疲れただけである。(3)そもそも哲学は競争原理の外側を目指すものなので、そっちにいきたい。そういうことですね。
2019-03-07 22:48:49なんか長文かいてしまいました。ぼくと同世代の性差別/ハラスメントについて考える機会があったもので、いろいろ内省的になってしまいました。ギスギスして嫌だ——とかいうとそれ自体当事者性がないと批判されますますギスギスしていく時代だけど、ゲンロンはゆるくやっていきたいと思います。
2019-03-07 22:50:46あ、それからね、批評再生塾のひとたちに言いたいんだけど、ぼくはだからほんとうは先日の授業でもあんなふうに「怒る父」の役割はしたくないんですよ。それをやっているのは、授業料をもらった責任からです。仕事としてです。ただ、それは本当は主任講師の役割ですけどね・・
2019-03-07 22:53:15率直に言いますが、男性的な競争原理プレッシャーを四方八方にかけまくって、対男性でダメージを与えていたのってまさに東さん当人じゃないですか。何をいまさら言っているのか。僕もそれで嫌な思いをしましたよ。自分が男性的攻撃性を向けられて疲れた?それもあるのでしょうが、しかしねえ。
2019-03-07 23:41:29昔はやんちゃだった男が「疲れて」よりリベラルに転向する、女にも男にも慎重になると言ったって、じゃあ前のことはどうなるんや、ですよ。
2019-03-07 23:43:09僕はゲイで國分さんはノンケだから対立するはずだ、ちゃんと対立しろとゲンロンカフェのイベントでアウティングしてまさしく男性的に競争を煽ったのは東さんじゃないか。
2019-03-07 23:49:19ぼくって、千葉さんとなにか組織的な権力関係をもったことありましたっけ? それは書き手と読者のあいだの精神的なイメージの話ですよね。ぼくが言っているのは、もっと具体的なことです。 twitter.com/masayachiba/st…
2019-03-07 23:51:11千葉さんがここでぼくに怒るのは、さすがに無理筋だと思います。あと、ぼくがいっているのは「男性的攻撃性を向けられて疲れた」だけではなく、「男性的攻撃性を期待されて疲れた」ということです。いつまで男の子であればいいの?って話。いまの千葉さんの反応がまさにそうであるように。
2019-03-07 23:53:40そしてぼくがいま言っているのは、そのような原理でしかゲンロンカフェのイベントを作れなかったことに限界を感じている(し、実際のところそういう司会も限界がきている)ので、少しずつでも変えたいということです。それはまちがっているでしょうか?
2019-03-07 23:59:43