浅間山火砕流に最も脆弱なのは軽井沢西部小学校

西部小学校は避難所に指定されていますが、浅間山から火砕流が発生する危険が迫ったとき、地域の人たちはそこに集まって危険をやり過ごすのではなく、すみやかに地域外へ脱出したほうがよいでしょう。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

浅間山の周囲で噴火に一番脆弱な小学校は、長野原町立北軽井沢小学校ではなく、軽井沢町立西部小学校だ。追分火砕流の上に立地していて、8キロ円の内側にある。もちろんもっと脆弱な別荘地はあるが、小学校はそこが定住地域を意味する。 Asama eruptions and schools - google.com/maps/d/viewer?… pic.twitter.com/YBKDlKcsDG

2019-03-09 21:20:42
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

以前の私は、浅間山からの次の溶岩も、火砕流も、まずは(火口縁が低い)北の群馬県側へとうそぶいていたが、1年前にその意見を修正した。かならずしも北ではない。南かもしれない。確率はたいして変わらない。だから、北軽井沢小学校より近い西部小学校がリスクに一番さらされている。

2019-03-09 21:24:29
早川由紀夫 @HayakawaYukio

もし火口縁が低い方角に流れるのなら、円錐形の山はできない。高い円錐の頂点に火口があるということは、東西南北に均等に流したからいまそこが一番高いのだ。ただし、いまの浅間山は東西に長くて高いから、南か北に流れやすい。

2019-03-09 21:27:15
早川由紀夫 @HayakawaYukio

浅間山の場合、 ・4キロは火山弾が届く範囲 ・8キロは1783年8月4日吾妻火砕流の到達距離 ・12キロは1108年8月30日追分火砕流の到達距離

2019-03-09 21:28:52
早川由紀夫 @HayakawaYukio

火口が釜山の北斜面にできれば北に向かう。南斜面にできれば南に向かう。釜山火口の中にできたら、しばらくしないとどちらに向かうかはわからない。どちらにも向かわずに小さな噴火で終わるのが一番多い。

2019-03-09 21:33:11
早川由紀夫 @HayakawaYukio

軽井沢町は西部小学校を二次避難所に指定している。浅間山噴火危機でも2261人をそこに収容する計画だ。 pic.twitter.com/i4rzAMider

2019-03-10 06:01:38
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

大規模噴火のハザードマップ。既往の追分火砕流と比べると、たいへん奇妙な分布が描かれている。 pic.twitter.com/GKiZSgJO41

2019-03-10 06:03:25
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まとめ 浅間山大規模噴火のハザードマップを新聞報道で見て辛口コメント 大学の卒論研究なら、やり直しを命じるレベル。 6622 pv 42 24
早川由紀夫 @HayakawaYukio

天明噴火で追分や御代田が火砕流に襲われなかったのは、単に幸運だったからにすぎない。浅間山でプリニー式軽石噴火が始まったら、追分火砕流の上に住んでいる人はすべてすみやかに脱出したほうがよい。北軽井沢、大笹、追分、御代田、加増。

2019-04-04 15:10:35
早川由紀夫 @HayakawaYukio

プリニー式軽石噴火が始まってから少なくとも10時間は猶予があろう。その間に脱出する。1週間か2週間すればその後の見通しはつくだろう。つまり追分住民は、2週間暮らせる場所をいまのうちに決めておくとよい。これがあなたたちにいま必要な火山防災対策だ。

2019-04-06 07:52:18
早川由紀夫 @HayakawaYukio

脱出先は、風下の東ではなく風上の西が好ましい。

2019-04-06 07:55:07
早川由紀夫 @HayakawaYukio

追分火砕流の上に住んでいる人は2万人。これくらいなら上田市と長野市で十分収容可能だろう。(嬬恋村と長野原町は群馬県だが、吾妻川をくだらずに、さかのぼって上田市に向かう計画がよい)

2019-04-06 07:59:06