トークウィーク『まちがたり』第七夜:『林丈二さん、ちょっとお聞きしたいのですが…』 イベント実況まとめ

『まちがたり』実行委員会 @machigatari

「トークウィーク『まちがたり』」もいよいよ最終夜！ 『林丈二さん、ちょっとお聞きしたいのですが…』@根津 鷹匠 18時すぎより入場開始となります。よろしくお願いいたします。

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「トークウィーク『まちがたり』」 『林丈二さん、ちょっとお聞きしたいのですが…』 満員の根津 鷹匠ではじまりました！ #まちがたり pic.twitter.com/dDCUdyGvvg

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石井: 今日は片手袋研究家として。学生時代からの憧れの人で今の活動にも影響を受けた林丈二さんと町についてお話しすることができて本当に嬉しい。 トークウィーク最終日の自分へのご褒美としても…… #まちがたり

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「路上観察学会」=路上をよく観察しながら歩いて学ぶ会 スライドの冒頭は林さんが手を加えてくださったまちがたりのロゴマーク。 #まちがたり pic.twitter.com/wrOke81ZpJ

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林さん独特の語り口で和やかにスタート。 いまは誰もがスマホと身体が一体化しつつあるので、面白いものを撮影するのが一般的になっているが、はじめた当時はわざわざ町中のものをカメラに収めるのはめずらしかったかもしれない。 #まちがたり

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いまはコンデジを使っている。フィルムからデジカメへの切り替えは、学会メンバーで1日歩いてからフィルムをラボに出して夜に映してお互いに貶しあうことが習慣になっていたので時間がかかった。 #まちがたり

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赤瀬川源平さんについて。 赤瀬川さんは町の中のダークマターに気付く力を持っていた？存在しているけど見えないもの。 若い頃は自分の進もうとしている道に迷うものだけれど、その先にいつも赤瀬川さんがいてくれるので安心できた。路上観察学会のメンバー皆がそうだったのでは。 #まちがたり

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というやり取りの最中にプロジェクターが暗転…… 「ダークマターですかね」 #まちがたり

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トマソン。見たことはないけどなんだかおもしろい。なぜおもしろいのか。その答えを表現するための言葉や視点を赤瀬川さんは示していた。答えを言うのではなく、思考の過程をそのまま公開して、各々が答えに至るためのきっかけを与える。答えは人によって違うし、時代によっても変わる。 #まちがたり

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石井: 林さんは誰かに見てほしいという気待ちはあるんですか？ →なくはないけれど、そのためにやっていないのは確か。 フェイスブックのいいね！が少ないと気にはなるけれど…… 誰かに媚びるためにやっていても自分が飽きてしまう。 #まちがたり

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見つけたものは2000種類に分類できる。自分の中で分類しきれないものを見つけられたときがうれしい。分類しきれないということは、複雑な要素が絡まっているから。 #まちがたり

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石井: 分類したものの整理方法は？ →「サザエ」＋「中央区」＋「ぞろぞろ」など、キーワードを添える。 石井: 近年のマニアの世界は細分化しているけれど、林さんは網羅的。「ぞろぞろ」という分類のされ方も興味深い。 #まちがたり

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石井: ネコの写真が林さんのフェイスブックに上げられていて、どんな意図でいらっしゃるのかと… →ネコの写真はいいね！がつきやすいので… #まちがたり

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「きっかけ」→「起承転結の『起』」 撮影したものは思考のきっかけ。「結」はない。赤瀬川さんの小説も、どう表現してよいかわからない、ということがそのまま書かれているのでは。 #まちがたり

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石井: 路上観察者は、 ①物体そのものが好きな人 ②物体の背景の物語・気配が好きな人 の2通りに分かれるように思う。林さんはどちらか。 →どっちもだと思う。 #まちがたり

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石井: ①網羅的に全て撮ろうとする人 ②自分の中で良いと思うもののみを撮る人 も2通り。 →これは明らかに②。希少であるという事実があっても、後世に残す価値があると感じられないものは撮っていない。基本的には好き嫌いで撮っているが、好きでなくても心に引っかかったものは撮る。 #まちがたり

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対象に対して何も感じなければ、何もない。ストーリーを感じられたところから世界が広がる。役に立つ・立たないではない。 なぜやっている？という質問への答えはない。起承転結の「起」をやっているのに、「結」を求められることが多い。 #まちがたり

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石井: マンホール愛好家がたくさんいることについて。 →目立つことを意図してデザインされたマンホールには興味がなく、人が撮ったものを面白いと思うことも滅多にないけれど、まれに素晴らしいものに出会う。面白いものを見つけられてしまって悔しいという気持ちも感じる。 #まちがたり

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路上観察学会のメンバーは自分の世界の中で対象を理解しようとしていて、それぞれが造詣が深いのでやり取りの中に入るより聞いているだけで楽しんでいる。 →その方々が口を揃えて林さんは別格だと。林さんは「起」を示しているからでは。 #まちがたり

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石井: 新興住宅地でも面白いと感じることはあるか。 →少ない。若い世代がローンを抱えて暮らし、働くのに忙しいのだろう。身の回りの生活を豊かにするゆとりがないのでは。生活がはみ出てきづらい環境。 #まちがたり

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一見雑多になっていても、どこかにその人の美的感覚や個性がはみ出しているかもしれない。 #まちがたり

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みんなスマホを見ているけど、僕はスマホを見ている人を見ているのが面白い。ニヤニヤしていたり、乗り過ごして慌てていたり。ほらやっぱり #まちがたり

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石井: 今和次郎の考現学のように、後世に残さなければという意識はあるか。 →自分が気づかなければこの先誰も気づかないかもしれないと思うことはある。 #まちがたり

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些末なものは記録に残らない。江戸博で藤森さんが監修したジオラマ制作。細部を記録している人はあまりいない。自分が貴重だと思ったものは自分で残してやろうという気持ちがある。 #まちがたり

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石井: 周りにも「自分が記録しなければ」と誰に頼まれてもいない使命感に苛まされているマニアがたくさんいる。 #まちがたり