@tarafuku10 さんの『動画「ファシズムは右翼? それとも左翼?」を訳してみた。左派から右派への罵り言葉としてよく使われる「ファシスト」という言葉。しかし、ファシズム のルーツは左翼にあるのです。政治評論家のディネシュ・ダスーザが語ります。』

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動画「ファシズムは右翼? それとも左翼?」を訳してみた。左派から右派への罵り言葉としてよく使われる「#ファシスト」という言葉。しかし、#ファシズム のルーツは左翼にあるのです。政治評論家のディネシュ・ダスーザが語ります。 youtube.com/watch?v=m6bSsa… pic.twitter.com/wtnkLEWM2P

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「アイツはファシストだ!」 これは、何十年にもわたって、左派が右派に投げつけてきたお気に入りの中傷である。1970年以降、すべての共和党大統領、そしてほとんどの共和党支持者がファシストと呼ばれた。最近はさらに拍車がかかっている。 pic.twitter.com/l4UuzdueVB

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このレッテル貼りの基本にあるのは、ファシズムは政治的右派の現象であるという考えだ。左派は、そう信じこんでいる。一部の自称白人至上主義者とネオナチはこのレッテルを喜んでさえいる。 しかし、これは正しいだろうか? pic.twitter.com/EPRfiQIEpE

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この質問に答えるには、ファシズムとは何かを理解する必要がある。ファシズムの基礎となるイデオロギーとは? それはどこからやってきたのか? これらの質問に答えるのは簡単ではない。資本主義の哲学者ならアダム・スミスだ。マルクス主義ならカール・マルクス。では、ファシズムの哲学者は誰なのか? pic.twitter.com/NbnHgIupXl

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そう。あなたは知らない。恥じる必要はない。ほとんど誰も知らないのだから。これは、そんな人物など存在しないという意味ではない。政治的左派が多数を占める歴史学者たちが、ファシズムの本当の理念と直面するのを避けるために、彼を歴史から消し去らなければならなかったのだ。 pic.twitter.com/fNnPOoDdBp

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皆さんにその男をご紹介しよう。名前をジョヴァンニ・ジェンティーレという。1875年生まれのジェンティーレは、20世紀前半において世界で最も影響力のある哲学者の1人だった。ジェンティーレは、「正反対の方向性」を持つ2種類の民主主義があると考えた。 pic.twitter.com/G7icFMFAz5

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1つは、米国のようなリベラルな民主主義。ジェンティーレはこれを個人主義的であり、自由と個人の権利を重視しすぎであり、したがって利己的であると否定した。もう1つは、ジェンティーレお薦めの「真の民主主義」。個人が自発的に国家に従うような社会である。 pic.twitter.com/9WOxaFrzyq

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彼の哲学的な師であるカール・マルクスと同様に、ジェンティーレも家族のようなコミュニティを築きたいと考えていた。「私たち全員が集結する」ようなコミュニティである。この思想に魅力があることは簡単にわかる。実際に、これは今でも左翼の好む修辞的テーマである。 pic.twitter.com/y3QD4buptV

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たとえば、1984年の民主党大会で、NY州知事のマリオ・クオモは、米国を大きな家族に喩えた。人々は、政府を通して互いに助け合うというのだ。 30年後も変わらない。2012年の民主党大会のスローガンは、「私たちすべてが属するのは政府のみ」。まるでジェンティーレから引用したかのようなセリフだ。 pic.twitter.com/K2W2ZQU42A

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ジェンティーレは左派の人間であることを思い出してほしい。彼は筋金入りの社会主義者だった。彼にとって、ファシズムは社会主義の一形態、しかも最も実現可能な形態だった。マルクスの社会主義は階級に基づき人々を駆り集めたが、ファシズムは国民的アイデンティティと階級に基づき人々を駆り集める。 pic.twitter.com/Yyx3wKno3l

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ファシストとは、国家的アイデンティティを持つ社会主義者なのだ。1930年代のドイツのファシストはナチスと呼ばれた。これは、基本的に「国家社会主義 (Nationalsozialismus)」の略である。ジェンティールによれば、全ての私的行為は社会に奉仕するために行われるべきである。私益と公益の区別はない。 pic.twitter.com/fK7CS4qAmm

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正確に言えば、これら2つは同じものである。では、社会を管理するのは誰か? 国家にほかならない。結果的に、社会に従うことは国家に従うことになる。経済的な事項だけでなく、あらゆる事項についてである。全てが政治化するので、どのように考え、何をすべきか、国家が全ての人に命令することになる。 pic.twitter.com/9GqUwbLVQx

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ジェンティーレの思想を実行に移したのは、1922年から1943年までイタリアをファシスト独裁で支配したベニート・ムッソリーニだ。ファシズム初期の理論的声明の1つである「ファシズムの教義」でムッソリーニは、「すべては国家にある。国家外では人間的なものは存在せず、価値も持たない」と書いた。 pic.twitter.com/RFferd6Oun

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これはジェンティーレの言葉を単に言い換えたものである。 このイタリア人哲学者は忘れられてしまった。しかし、彼の哲学はこれまで以上に現代性を帯びている。なぜなら、現在の左翼の哲学は彼の哲学とほぼ双子と言っていいからだ。彼の仕事は、中央集権国家を信奉する進歩主義者達に直接訴えかける。

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ここアメリカでは、ヘルスケアから、金融、教育、エネルギーまで、左翼は国家による管理を民間部門にまで大きく拡げてしまった。こうした国家に管理された資本主義は、まさに1930年代にドイツとイタリアのファシストが実践したものである。 pic.twitter.com/cSMvSEKJ3K

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左翼は彼らの仲間であるジェンティーレを認めることはできない。保守主義をファシズムに結び付ける彼らの試みが台無しになるからだ。保守主義は、個人が自由を謳歌できるように小さな政府を望む。左翼やジェンティーレは逆だ。個人や産業のリソースは中央集権国家に奉仕するためにあるのだ。 pic.twitter.com/aTf2aOQnH0

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ジェンティーレを認めることは、現在の左翼のイデオロギーとファシズムとの強い絆を認めることである。だから、彼らはジェンティーレを忘れられた者として葬り去るのだ。 だが、忘れてはならない。さもなければ、ファシズムの亡霊は私たちに付きまとい続けるだろう。ディネシュ・ダスーザでした。 pic.twitter.com/aF5a39AqIM

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