クルセイド・ワラキア #10 前編
◇これまでのあらすじ:ネオワラキアに押し寄せる論理十字軍!吸血鬼ニンジャ殺しのデミ太陽球と戦車部隊が蹂躙を開始!これを迎え撃たんとするブラド・ニンジャとサツバツナイト!苦戦を強いられる2人だったが、デミ太陽球の電源系をカシウスとジェイクらが強襲したことで、反撃の糸口を掴んだ…!◇
2019-03-08 21:49:26◆ニンジャスレイヤープラスより【クルセイド・ワラキア】#10◆ pic.twitter.com/6iOv4nUvem
2019-03-08 21:50:03「イヤーッ!」「アバーッ!?」カシウスのボトルネックカットチョップ!「イヤーッ!」「アバババーーーーッ!」サマーソルトキック!「イイイヤアアアアーーーーッ!」「アババババーーーーーッ!」さらに隻腕のインペイラー・ツキが、オムラ主任の心臓に決まった!「ヤッタ!」ミカエルが叫ぶ! 0
2019-03-08 21:52:49カシウスは腕を引き抜き、返り血を浴びカラテを啜る!彼はただ、ネオワラキアのため!ワラキアの民を守るため!そして己の主君のために!「殿!お急ぎください!長くはもちません!」地下へ殺到してくる論理十字軍ニンジャたちを睨みながら、カシウスは祈った!この声よ、ブラド・ニンジャに届けと! 0
2019-03-08 21:53:05『コーッ!シュコーッ!エメツ発電所からの供給ケーブルを捨てよ!電源系を切り換えるのだ!既に攻城要塞XЯuS4deR(クルセイダー)には、十分な聖電力が蓄えられておる!』ウリエルは目を剥き、シスターオイラン技師たちに命令を飛ばした! 1
2019-03-08 21:57:02『急げ!何をグズグズしておるか!』『アバババババーーーッ!?』ウリエルの怒りに触れ、シスターオイラン技師の1人がニューロンを焼かれて死亡した!『一刻も早くデミ太陽球を安定させねば、どうなると思って……!』 2
2019-03-08 22:00:18SMAAAAAAAAAASH!次の瞬間、ウリエルの懸念を証明するかのように、赤い目を輝かせた二つの影が大聖堂の一階大扉から打って出た!「「イイイヤアアアーーーーーーッ!」」サツバツナイトとレッドドラゴン!彼らは再びゴシック大聖堂の壁面を駆け上り、赤黒い螺旋の槍のごとくデミ太陽球へと迫った! 3
2019-03-08 22:02:15『ヌウウウウアアーーーーッ!野蛮なる獣めが!』壁面中腹に張り付いたウリエルが、大型メカアームとZAPライフルでこれを狙う!『奴らを止めろ!止めろーッ!』『『『AHHHHHHHHHHHH !』』』セラフィムニンジャ部隊が空中から急角度の滑空攻撃を開始!戦闘データ蓄積により次第にその攻撃精度を増す!4
2019-03-08 22:04:54ZZZZZZT!再びバチバチと明滅するデミ太陽球!破壊するならば、今しかない!それを目指し、ツインタワー型尖塔の両サイドを駆け上るサツバツナイトとレッドドラゴン!ウリエルは蜘蛛型マシンの巨体を揺らし、中腹部でそれを食い止めんとする! 5
2019-03-08 22:08:07「「イヤーッ!」」『グワーッ!』両者のカラテが機械アームの一本を貫き、破壊! 突破! 死を厭わぬセラフィムニンジャ部隊の連携カタナ斬撃をかわしながら、なおも前進する!……だが、その時! 6
2019-03-08 22:11:26#AKINA:『電源系切り替えが完了。デミ太陽球、出力128%にて再び安定します。耐久テストの結果は完璧です』 ブゥン。制御装置まであと一歩というところで、デミ太陽球が再び激しく燃え上がった!凄まじい熱と光が、怒涛のごとく押し寄せる! 7
2019-03-08 22:13:06「ヌウーッ!?」さしものブラド・ニンジャも本能的に怯み、顔を両腕で覆う!「レッドドラゴン=サン!アブナイ!」サツバツナイトが叫び、危険を告げる!直後、ブラド・ニンジャの背中側から、巨大な鋼鉄の杭が突き立てられた!「グワーーーーッ!?」鉄杭は鎧を破壊し、ブラドの腹側へと貫通! 8
2019-03-08 22:16:46果たしてこれは!?『コーッ!シュコーッ!串刺しにされた気分はどうだ、串刺し公!』ナムサン!ブラド・ニンジャはウリエルの蜘蛛足メカアーム先端部を背中側から突き刺され、そのまま高々と掲げられてしまったのだ! 9
2019-03-08 22:20:25「くそ坊主めが……!」ブラド・ニンジャは牙を剥き、敵を睨みつけた。そしてブラックヘイズ戦と同様、己の肉体を瞬時に小型の蝙蝠の群れに変化させ、この拘束を逃れようと試みた。だが、デミ太陽球があまりにも近すぎ、蝙蝠の群れは瞬時に燃え上がって消えてゆく! 10
2019-03-08 22:24:06「グワーーーッ!」ナムアミダブツ!遂にブラド・ニンジャの肉体全体が発火し始めた!黒髪が焼け、その肌も崩壊してゆく!『コーッ!シュコーッ!串刺しの炙り焼きにしてくれよう!』 11
2019-03-08 22:27:59「レッドドラゴン=サン!ヌンチャクを!」サツバツナイトは尖塔の左サイドを全速力で駆け上り、セラフィムニンジャ部隊のネオン・カタナ斬撃をかいくぐりながら、後方に手を伸ばし、叫んだ!ブラドを助けに戻る時間はない!デミ太陽球を破壊せねばならない!「燃え尽きてしまうぞ!ヌンチャクを!」12
2019-03-08 22:30:03「サツバツナイト=サン、持っていけ!イヤーッ!」レッドドラゴンは己の右腕にありったけのカラテを籠めると、ヌンチャク・オブ・デストラクションを、前方のサツバツナイトめがけて投げた! 13
2019-03-08 22:34:34『コーッ!シュコーッ!させるものか!』ZZAP!ZZAP!ZZAP!ウリエルはサツバツナイトを狙い、肩のZAPライフルを乱射!高熱のレーザー光線がゴシック聖堂の装飾をズタズタに切り裂いてゆく! 14
2019-03-08 22:36:42「イヤーッ!」サツバツナイトは壁面ジグザク走行と連続側転でこれを全弾回避!ヌンチャクはカラテの炎を纏いながら飛び、行く手を阻むセラフィムニンジャの頭を破壊して爆発四散せしめながら、サツバツナイトの前方へと到達した! 15
2019-03-08 22:40:32「イイイイヤアアアアアアーーーーーーーッ!」サツバツナイトは全力疾走!目にも留まらぬ速さで、尖塔左サイドからセンターへと斜めに駆け上がる!飛来するセラフィムニンジャ部隊の、複雑に絡み合うネオン斬撃をかわして、高く、高く跳躍!ゴウ!目の前にはデミ太陽球!凄まじい熱が彼を迎える! 16
2019-03-08 22:42:09「Wasshoi!」サツバツナイトは跳躍の最高高度でヌンチャクを掴み取った!タツジン!そのまま空中で身をひねり、大聖堂の頂に据えられたデミ太陽球制御装置に狙いを定める!着地と同時に、最大級のカラテを叩き込むつもりなのだ!何たる空中身体制御能力か! 17
2019-03-08 22:45:21『ヤメロ!一帯が消し飛ぶぞ!』ウリエルが目を剥き、叫ぶ!「イイイヤアアアーーーーーーーッ!」だがサツバツナイトは限界までカラテを漲らせると、渾身の力でもってヌンチャクを振り下ろし、デミ太陽球の制御装置を殴りつけた!SMAAAAAAAAAASH!大気を震わせるほどの轟音! 18
2019-03-08 22:48:22……サツバツナイトは大聖堂の屋根の上に着地し、ヌンチャクのザンシンを行った。シシオドシを打ったかのごとき一瞬の静寂が、戦場を圧した。直後……ZGGGGGGOOOOOOOOOOOM!デミ太陽球の光はセンコ花火めいて急激に萎縮、消滅!ゴウランガ!……プロイェスティの空に〈夜〉が戻った! 19
2019-03-08 22:52:10「イイイヤアアアーーーーーーーッ!」ほぼ同時に、ブラド・ニンジャは〈夜〉の力を取り戻し、無数の蝙蝠の集合体と化して拘束を脱した!……そして、おお、見よ!ネオワラキアの暗黒の空から、冷たきカルパチア山脈の崖の底から、あるいは戦車部隊に蹂躙された黒い大地から……! 20
2019-03-08 22:56:44