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す再ふ誕ん者🍜 @hfsm_ABIDING
「うわぁ、わぁあっひぃ!」 深海棲艦犇めく海を、喚きながら駆け抜ける那珂。 「追っかけは嬉しいけど、過激すぎだって!」 深海棲艦化したギガベースの自律兵器達が那珂を執拗に追い回す。PAがその効力を取り戻したとはいえ、状況は目に見えて悪化していた。 #ギガベース日誌
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「悪質なファンには容赦しないから!」 弾の尽きた予備のパルスガンを投げ捨て、那珂は装甲の一部をパージする。 その下に隠された武装を手に取り、腰に設置された自らのコジマキャノンと接続。天高く掲げた板状の武装は、病的な緑光をその先端から漏らす。 #ギガベース日誌
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「吹っ飛んじゃえ!」 コジマキャノンと専用パーツを組み合わせ自身のジェネレーターと直結させた、火炎放射器ならぬコジマ放射器。 直接放出されるコジマ粒子の奔流を浴びた自律兵器達は、速効性の重度汚染によって片っ端から砕け散っていく。 #ギガベース日誌
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元は川内型姉妹艦との連携を想定し開発された粒子供給機構ではあるが、単純な高濃度コジマ粒子の放出というのはそれだけで殺傷兵器たるに十分過ぎた。 しかし、その汚染を掻い潜り、長門に酷似した深海棲艦が那珂を砲撃する。 「っ?!やっば……」 #ギガベース日誌
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「伏せてっ!」 不意の通信。それに従い頭を抱えしゃがんだ那珂の頭上を光が横切り、深海棲艦の船体に三つの大穴が開く。 続き、音速で割って入った川内のヒートパイルが残る追手を穿ち、へたりこんだ那珂の手を神通が優しく握った。 「那珂ちゃん、大丈夫?見つけられて良かった」 #ギガベース日誌
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「ど、どうにか……」 「雪風には会った?」 「会ってないけど、どうして?」 「手短に状況を説明する。ある程度は把握してると思うけど。あのでかい航空機……多分クレイドルね、あれが大量の深海棲艦をこの海域に投下してから、通信機器や広域レーダーの殆どがダウンしてる」 #ギガベース日誌
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「見ての通り、戦場は既に深海棲艦だらけ。提督達とも通信が繋がらない。状況の深刻さから、大淀が独断で撤退の判断を下した」 「そこで、唯一通信が繋がった雪風と、ギガベースの側で待機していた金剛さん達が、戦場に残ってる艦娘の撤退誘導を行う事になったの。あれ、見える?」 #ギガベース日誌
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神通が指差す先で、撤退指示を意味する色の信号弾が次々に立ち上る。 「OBで戦場を駆け回って、ああやって撤退指示を出してるわけ」 「……何が、起きてるの?」 「わからない。ただ、既にかなりの数の艦娘が沈んでる。それどころか、海上で深海棲艦化させられたやつも……」 #ギガベース日誌
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「とにかく、那珂ちゃんと合流できてよかった。急いでギガベースに戻りましょう」 「……わかった!」 3隻は周囲を目視で確認し、ギガベースを目指し一斉に移動を開始する。 「しっかし撤退ねぇ。久々に燃えたんだけど」 「状況が状況故、仕方ないでしょう。確かに名残惜しいけれど」 #ギガベース日誌
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「オーメルの連中、まさか艦娘を意図的に深海棲艦化させてくるとは思わなかったよ」 「あれは中々楽しめましたね。那珂ちゃんはどうだった?上陸攻撃部隊だったけれど」 「最初は良かったんだけど……武蔵さんがステージ壊しちゃうし、バックダンサーが厄介ファンになっちゃうし」 #ギガベース日誌
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「まぁ、次を期待しようよ」 川内は笑顔で那珂を励ます。 「オーメルに喧嘩を売ったんだ。今まで以上にヘイトが集まって、那珂の知名度も鰻登りだよ、きっと」 「そっか……じゃあ次までに新曲作らなきゃ!」 「次があるの?貴女達に?」 #ギガベース日誌
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脳に直接油を垂らしたかのような不快感と、それに伴う声。神通は一早く動き、両背のレーザーキャノンを展開する。 「敵、艦……っ、二時の方向に確認!艦載機射出……12機!」 「今の何いっ!?」 「知るわけないっ!来るよっ!」 #ギガベース日誌
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蛆に集られるような悪寒の余韻に耐えながら散開する3隻。レーザーキャノンとコジマミサイルの直撃を受け次々と艦載機が撃墜されるも、残った2機が那珂と川内をロックしミサイルを放つ。 「コジマミサイル?!」 「深海連中が……面白いじゃんっ!」 #ギガベース日誌
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着弾直前のクイックブーストで誘導を切り、3隻は改めて相対する大型深海棲艦の容貌を確認する。 スカート状の巨大な多重装甲で下半身部分を構成する陸上泊地型。黒く凝固した海面に立つそれは、病的に見開かれた赤い眼をぎょろつかせながら両腕を大袈裟に広げ叫ぶ。  #ギガベース日誌
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「大丈夫あるわ、次じゃない継続がある。保証されたコンティニューじゃないあなただけの始まりと終わりがある絶対に取り戻せる!ある、ちゃんとある!救済の向こう側であるったらあるのだからうけいれてえぇぇえええぇええっ!!!!!!」  #ギガベース日誌
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泊地水鬼を取り囲んでいた深海棲艦達が、泊地水鬼に最も近接していた川内を狙い攻撃を開始する。艦娘の躯体を切り刻み、その断面から兵器群を生じさせたような容貌の深海棲艦達は、悲鳴に似た叫びを轟かせながら川内を囲い込む。 「だぁず、げ、な、ぎゃっ」 「うっさいっ!!」 #ギガベース日誌
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一喝と共に放たれたHEATロケットが川内を阻む深海棲艦達を穿つ。川内は自身の視覚をシャットし、自分のみを仮初の夜に誘い込んだ。 「さぁ……」 両腕のガントレットを拡げ川内に覆い被さろうとする2隻のツ級。次の瞬間、その背後からヒートパイルの杭が胴部に突き刺さった。 #ギガベース日誌
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「私の時間だ」 感覚時間の細分化と負荷を度外視した処理速度上限の突破。夜というシチュエーションが齎す高揚。川内は攻撃を全てQBで回避し、深海棲艦の群れへ突入する。 自分の感覚、命、全てをFCSとレーダー、そして己の感覚に預け、夜を舞う歓びに震える。 #ギガベース日誌
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砲塔一体型シールドを掲げたル級がシールドごと本体を貫かれ爆散。猛進する悪夢を、深海棲艦は物量で封じようとする。 「崩れろっ!もっとだ……もっとっ!」 川内を包囲する深海棲艦。彼等が砲を放つより早く、川内を中心に小規模のコジマ収縮が発生する。 #ギガベース日誌
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アサルトアーマー。ギガベースの艦娘の中でも適性が認められた極一部にのみ与えられる、防御用のコジマ粒子を圧縮し周囲に解き放つ全方位攻撃手段。 川内を中心とした大規模コジマ爆発に飲み込まれた深海棲艦達は跡形も無く消し飛び、泊地水鬼の防衛網に抜け穴が生じる。 #ギガベース日誌
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「もっと突き崩す!!」 抜け穴を駆け抜ける川内。那珂と神通は進路上の深海棲艦の排除に集中し、直に中枢を突き崩そうとする川内のサポートに徹底する。 水鬼からの砲撃を回避し、ホ級を踏みつけ跳躍する川内。そのFCSは水鬼のがら空きのスカート部をロックしている。 #ギガベース日誌
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水鬼の下部に容赦無く突き刺さる成形炸薬の杭。しかし、川内はヒートパイルを通じて感じた悪寒から、咄嗟にサイドブーストを噴かす。 その直後、炸裂する水鬼の艤装。しかし、その爆発は被弾による内部からのものではなく、外部に向けての衝撃である。 #ギガベース日誌
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宙を舞う川内を空ごと薙ぐ様に、黒い水流が水鬼の艤装口蓋部周辺から生じた発射口から放たれる。川内は空中でQBを連発し、水流を掻い潜りながら海面に着水した。 「反応装甲たぁまた厄介な……!」 「姉さん!」 「構うな!来るよっ!」 #ギガベース日誌
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反応装甲の爆発によってか、水鬼の脚部が部分的に損傷し、裂傷個所からは光を吸い込むようなどす黒さを有す液体が溢れ出る。 「いたい……いたいぃ!壊れるっ!壊れちゃう!最っ高に!でも大丈夫!壊れても糧に、高みへとぉっ!!!」 恍惚の声と共に、四方八方に放たれる水流。 #ギガベース日誌
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「壊れるのは救い!檻を壊して報われる!至上の喜びを貴女達にあげるからぁぁああっ!!!」 狂乱のままに切り刻まれる取り巻きの深海棲艦達。泊地の思考は敵と味方の判別すらついていない。 「何あれ!」 「水圧カッターとは、また厄介な」 「避けりゃいい!行くよ!二人とも!」 #ギガベース日誌
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