石井桃子評伝への書評、『花子とアン』と村岡花子の実像の差から、戦時・戦後の児童書・児童雑誌や翻訳について

「萌え絵」として叩かれた絵本の一件とも地続きではないかと。
3
リンク www.shinchosha.co.jp 尾崎真理子 『ひみつの王国―評伝 石井桃子―』 | 新潮社 『ノンちゃん雲に乗る』『クマのプーさん』など、作家として翻訳者として編集者として、あふれる才能のすべてを「子ども時代の幸福」に捧げた百一年の稀有な生涯。自ら触れることの少なかった戦前戦中の活動や私生活についても、二百時間 18
リンク www.shinchosha.co.jp 尾崎真理子 『ひみつの王国―評伝 石井桃子―』 | 新潮社 ノンちゃん雲に乗る、クマのプーさん、ピーター・ラビットなど作家・翻訳者・編集者として幾多の名作を世に送り出し、溢れる才能のすべてを「子ども時代の幸福」に捧げた101年の生涯。200時間に及ぶインタビューや書簡、綿密な取材
リンク www.shinchosha.co.jp 尾崎真理子 | 著者プロフィール | 新潮社 尾崎真理子のプロフィール:1959(昭和34)年宮崎生れ。青山学院大学文学部卒業後、読売新聞社に入社。1992(平成4)年から文化部記者として文芸を担当する。東京本社文化部長を経て編集委員。著書に『現代日本の小説』、『大江健三郎 作家自身を語る』
リンク 好書好日 子どもたちのための101年の生涯 「没後10年 石井桃子展─本を読むよろこび─」|好書好日 文:志賀佳織 昭和初期から101歳で亡くなる2008年まで、編集者として、翻訳家として、そして作家として活躍し、日本の児童文学の世界に多大な功績を残した石井桃子。没後10年にあたる今年、改めてその仕事の軌跡や人物像に迫る回顧展が7月... 1 user 84

MUNEGASHI Isako @isako134

今日の朝刊見たら、花子とアンの関連本の一面広告があったんですが、村岡花子の著書(童話集)は1冊分だけで、あとはドラマのメモリアルブックと複数の白蓮関連本ので、林真理子コメントと自著広告に2/3ほどスペース割いていたでござる。 「赤毛のアン?そんなの知らねえ」という勢いです。

2014-09-25 11:51:40
MUNEGASHI Isako @isako134

村岡花子が翻訳したことのある原作からアニメ化された作品 ◇世界名作劇場 フランダースの犬、赤毛のアン、小公女セーラ、愛少女ポリアンナ物語、私のあしながおじさん ◇NHK総合夜7時半 子鹿物語、アニメひみつの花園 おいコラ。子供の頃に名劇を見た脚本家起用したほうがマシだろ。

2014-09-25 12:35:11

MUNEGASHI Isako @isako134

[書評]『ひみつの王国――評伝 石井桃子』 - 野上 暁|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト webronza.asahi.com/culture/articl… 《「花子とアン」をしのぐ、エキサイティングな労作》とあるように、モデルへの関心が薄かった朝ドラは比べものにならない。(実際、遺族はドラマに冷ややかな様子になっていた。)

2019-03-19 07:29:08
リンク WEBRONZA(ウェブロンザ) [書評]『ひみつの王国――評伝 石井桃子』 - 野上 暁|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト 「花子とアン」をしのぐ、エキサイティングな労作 石井桃子は、NHKテレビの「花子とアン」の村岡花子よりも14歳年下で、同じように子どもの本の翻訳をし、「ノンちゃん雲にのる」などの童話を書き、6年前
MUNEGASHI Isako @isako134

評文の冒頭で気になるところが。 《村岡花子は、キリスト教の信仰に篤かった父親が、彼女の才覚を見込んで給費生として東洋英和女学校に編入させ、10代の大半を寄宿舎で過ごし、抜群の英語力を身につけた。》 朝ドラではキリスト教要素をだいぶ薄めた印象はあったが、まずここからして違っていた。

2019-03-19 07:30:56
MUNEGASHI Isako @isako134

さらに評者は、この本の著者が児童読物改善ニ関スル指示要綱などに評価が甘いのと、戦後に講談社と小学館が発行した娯楽的な児童雑誌について創刊時期を間違えていると、漫画などに対して著者に偏見や調査不足があることをも指摘している。石井桃子評伝としては、書評の見出しどおりに力作ではあるが。

2019-03-19 07:54:01
MUNEGASHI Isako @isako134

《良心的などといわれた雑誌群が休刊を余儀なくされたのは、その子ども離れした文壇的な権威主義が、子ども読者に受け入れられなかったのと、「少年」(光文社)や「少年画報」(後の少年画報社)や「おもしろブック」(集英社)など、漫画や絵物語を中心に据えた創刊誌に押し出されたからなのだ。》

2019-03-19 07:54:29
MUNEGASHI Isako @isako134

戦後すぐに出た「良心的な児童雑誌」について以下の評もある。 kodomo.go.jp/jcl/section3/i… (国際子ども図書館) 《作家たちは、戦後の新しい現実にふさわしいテーマを描き出す方法をすぐには見出すことができず、創刊された雑誌も、それぞれ終刊に追い込まれていきます。》

2019-03-19 07:54:59
MUNEGASHI Isako @isako134

赤とんぼ(実業之日本社・1946年4月号~1947年10月号) 銀河(新潮社・1946年10月号~1949年8月号) 少年少女(中央公論社・1948年1月号~1951年12月号)

2019-03-19 07:55:23
MUNEGASHI Isako @isako134

一方、『少年』を発行した光文社の年表はこうなっている。 kobunsha.com/company/histor… 《昭和21年11月(1946年) 「鉄腕アトム」「鉄人28号」が連載された伝説の雑誌「少年」創刊。》 《昭和26年4月(1951年) 『ノンちゃん雲に乗る』(石井桃子)第一回文部大臣賞受賞。》

2019-03-19 07:55:50
リンク TezukaOsamu.net(JP) アトム大使|マンガ|手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL 手塚治虫公式WEBサイトです。マンガについてご紹介
MUNEGASHI Isako @isako134

なお、石井桃子『ノンちゃん雲に乗る』の最初の出版社は大地書房で、ベストセラーになるのは後の光文社版だった。 iiclo.or.jp/100books/1946/… (大阪国際児童文学振興財団・1947年の初版本の画像あり)

2019-03-19 07:56:13
MUNEGASHI Isako @isako134

戦後に江戸川乱歩の少年探偵シリーズを再開した『少年』で鉄腕アトムの前身となる『アトム大使』が連載されたのと、『ノンちゃん雲に乗る』出版権を光文社が得てベストセラーとなったのが共に1951年。 「良心的な」児童文学と、批判対象にもなった漫画や小説が共に同じ出版社にて売れることになった。

2019-03-19 07:56:52

MUNEGASHI Isako @isako134

戦時中に児童向出版物や漫画の内容に大規模な規制が加えられたのは昭和13年(1938)10月に『児童読物改善ニ関スル指示要綱』を内務省警保局図書課が決定・通達したことによる。霜月たかなか編『誕生!「手塚治虫」』(朝日ソノラマ)では1947年『新宝島』までの「空白」に触れている。

2010-05-19 08:05:43
MUNEGASHI Isako @isako134

東京地婦連が都条例案に反対したのは、戦前・戦時中の表現規制を知る古参のメンバーが歴史を繰り返すまいと危機感を抱いたからという話を聞く。複数の児童文学者も規制に積極的にかかわり、1938年に出された内務省の『児童読物改善ニ関スル指示要綱』は、当時の児童向け絵本や雑誌に影響が出た。

2015-09-29 06:32:55