建築設計事務所のインターン・オープンデスクという制度について

建築設計事務所へのインターンシップ・オープンデスクという制度から、事務所経営の話まで。
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junkTokyo @junktokyo
国際的建築家を起用するロンドンのサーペンタイン・ギャラリーのパビリオン設計を今年担当する石上純也氏の事務所のインターン採用条件が「英国では問題になる内容」だと物議。「午前11時~深夜勤務、週休1日、期間2~3カ月(以上)、無給」。日本だとこれが普通なの? theguardian.com/artanddesign/2…
junkTokyo @junktokyo
インターンは「自前のPCとソフトで作業」、外国人の場合は招待状は出すがビザ取得は自力が条件。サーペンタイン・パビリオンを過去に担当した日本人建築家事務所やこのギャラリー自体も同様の無給インターンを使っていたことが問題になったとのこと architectsjournal.co.uk/news/serpentin…
junkTokyo @junktokyo
インターンの応募を断念した学生は「一瞬応募を考えたが、条件がひどすぎた。物価の高い東京ではとても生活できない」。人気事務所なら無給でも働けるだけで箔付けになる的な徒弟制度スピリットはもう通用しない時代
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
石上さんの件、同じ業界にいる以上同じ価値と報酬体系で動かないといけない訳で、ウチだっていわゆる巨大な優良企業と同等の完全ホワイトができる訳ではない。業界全体の報酬とアウトプット体系連鎖の中でまずとにかく生き残ることでしかモノは生み出せない。ただそれでも少しずつ責任を取れる体制(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
それに見合う成果と報酬の関係をしっかり説明してもらえる状況を、ロジックを、相応の価値を生み出す試みを、設計事務所一つ一つが業界全体の社会的責任として地道に、かつ相応に急いで積み重ねていかないと何も変わらない。うちみたいな事務所は当然普通に本業として行う作業以上の活動を一定程度(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
上乗せし続けないと特殊な価値は出しようがない訳で、それは当然自分たちの差異化の戦略であり我々の興味でもあると同時に、建築設計というアウトプットに新しい付加価値を載せて、それをきっかけに本来もらうべき作業+創造性+諸々のリスクに対する対価をもらえる土壌を作るための布石でもある。(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
石上さんの事務所の雇用体制がどうだったかは僕は知らないけれど、少なくとも設計事務所がより弱い立場のインターンに丸乗りしているような状況は、そういう理解を社会的に、設計事務所より強い立場の業界に求めていく上でいいことではない。こういうのは一朝一夕で正しいことに変更できるものでは(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
ないけれど、少なくともできる範囲の中で問題を理解して、できる限りそこに対する責任と取る姿勢、意思表示を行動にしていくことを積み重ねないと大きな変化は起きないと考えていて。僕はそういう意味で以前から無給のインターン、いわゆるオープンデスクという制度はどんなに背に腹を変えられない(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
としてもやるべきではないと考えていて、仮に少なくても何らかの明快な報酬は支払われないとアウトプットに対する責任を事務所が取りようがないし、結局我々自身をずっと正当な対価を求められない立場に置き続けることになる。雇用関係、契約関係になったとたんに上下関係になり、下が上を満足(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
させるまで対価は払わない的な前時代的制度(そこにパトロン的な、支払う方も無制限な支援を行う可能性もしくは義務を持つという対等な前提があるならまだしも)を、対等な専門性における双方向のGive&Takeの関係にアップデートしていこうとするのなら、まずは事務所とアルバイトとの関係から、(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
変えていかないと始まらない。少なくとも無償前提のオープンデスクであるならば、アウトプットが価値を生じるような作業をさせるべきではないし、そこに関らせるなら何らかの報酬は与えることは前提にしないと。オープンデスクというあまりに雇用者側に都合のいい制度は明確に禁止にした方がいい。(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
同時に大学で教える実務者が、実質的に学生を無給の(もしくはお金を払ってくれる)スタッフとして実務をさせている状況にも多いに疑問は感じていて、そこも社会的に対価が生じる作業と、学問的・実際的な教育の延長にある作業とは明確に区別されるべき。大学を無料人材供給の場ととらえている(続
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
実務者が少なからずいる状況は、大いに恥ずべきこと。社会のルールとしてそこには明確な線を引くべきタイミングなんだと思う。以前はどうったかとか、それでも得られる経験はあるとか、それでも求める学生はいるというのは理由にならなくて、じゃあ求める人が居ればコカインを渡すのかという話になる。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
社会としての断捨離をするべきタイミングなんだとしたら、それは受ける側だけでなく提供する側としても同時にやらないとね。社会は循環で動いているわけで。言うほど単純ではないのは重々承知ではあるし、経営的に現実真っ赤なうちだってそんなきれいごと言ってられる状況では全くないんだけれど。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
でもまあ言いたいことは、世の中の設計料なるもの、全然時代の状況にあってないですよと。もっと全然沢山もらわないと我々の提供する専門性や作業への対価、創出する価値に全くあってないんですよということ。これはほんと声に出して言い続けないといけないし、そのための明快な指標も作らないと。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
かといって超売り手市場で報酬体系がインフレ状態で、かつ権利やエシカル云々に異常にセンシティブになってしまったシリコンバレーで働いてる人は、その状況に過保護になりすぎてしまってそれ以外の状況ではほとんと働けなくなる(アウトプット評価されないし報酬が全く合わない)状況も問題ではある
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
個とチームのモチベーション、責任と貢献という意識、短期だけでなく長期的な蓄積と成長という過度に契約オリエンテッドな社会で見逃されがちな価値体系の維持と創出など、いろいろ難しいところはあるよね。いわゆるどんぶり勘定とか長期の奉公みたいなことでしか生みようがない価値も確かに存在するし
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
設計事務所も、設計者目線ではなくて社会目線で何が価値で何がお金になり得るのか、しっかりビジネスの構造で建築やデザインを語れる、扱えることはどうやったって大事になる。そこから目をそらせたままではこの問題はずっと解決しないし、今後より社会の下風に立つようになっていくよ。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
自分のこと棚に上げた発言でほんとすみませんだけど、うちはうちなりに守るべき線は押さえた上で、この状況を社会的に変えるためのいろいろな試みは複数同時進行でやってるつもり。そういう行動が多発的に起きるようになって初めて社会が変わるものだと思うからあえて。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
どこか一つの事務所、一人の建築家の問題では全くない
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
自分だけ、自分の特殊解だけが良ければそれでいいという話じゃないでしょう。まずは業界全体のスタンダードを変えるためにできることを長期的に考える時期
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
オープンデスクが事務所運営上不可欠な生産力として常態化してる事務所は僕は嫌、人混みの中でタバコ吸うような意味で嫌、その中で僕はあのタバコの味が好きだったあれで人生教わったみたいな発言する意味も正直わからない
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
オープンデスク肯定してる人は原則自分がよかったから、自分の境遇には合ってた・必要だったという議論がほとんどで、自分と異なるどれだけの人にどういう影響を与え得るのか、建築という領域や日本という領域を越えたところでどんな影響を与え得るのかという視点が相対的に欠落してる印象は受けるよ。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
ローカルにコントロールできる特殊解と統計的に生じてしまう一定以上の系を同じ手法や価値や害の生成論で扱うのは間違いで、やっぱり社会的な系にはそれなりの諦めやルールは必要で、それはさらに外側の系のその時の趨勢や状況に応じて変化していく。その中で今建築界としてどうすべきかということ。
豊田啓介総研 @toyoda_noiz
グローバルな影響は知らんローカルに需給の利害が計算できる奴が自己責任でやればいいみたいなことでは、これからの建築家そういうグローバルであいまいな因果関係みたいなものもデザイン・コミットする職能になっていくはずの中で、自ら拡張的な可能性を放棄して閉じこもることになってしまう。
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コメント

Atsushi @atu4 3月25日
まとめを更新しました。
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