新作妄想即興劇まとめ

七峰らいが(@NO_NAME01)の頭の中で展開している妄想を即興劇形式でツイッターに出力したもののまとめ。ただし寝ながら書いたもの。
異世界 ログ
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七峰来駕 @NO_NAME01
(前回までのあらすじ)内向的で無職の男七峰ライガは自分のスマホにいつの間にかダウンロードされていたアプリを何気なく開いてしまう。それは異世界に通じる扉で、ライガの心の奥底にある願いを叶えるゲームを始めるという。異世界転移したライガは流れ星のようになって、小さな村の屋敷に着弾した。
七峰来駕 @NO_NAME01
即興第一話「寝ながら考えたのでタイトル未定(仮題)」 ※物騒な表現には別の字を当てています。
七峰来駕 @NO_NAME01
「4ね、転星者ッ」  低くうなるような声がする。化粧をし、髪を結った少女に見えるひとの口から。  細い指が爪を立てて、押し倒されたライガののど元を絞め上げる。絶対に離さないという強い意志が体重とともにのしかかった。 「お前たちのせいで、私たちが迷惑してるんだ。お前たちのせいで」
七峰来駕 @NO_NAME01
涙が化粧を汚す。転星者ことライガの抵抗を抑えながら首を絞めることに文字通りの手一杯で、それに構う余裕はない。 「4ね、4んで灰になれ転星者め。そうなればまだ使い道はある。お前たちは屑だ。秩序を乱し戦火を生む悪魔め。4ね、疾く4ね」
七峰来駕 @NO_NAME01
少女は、いや、少女にその身を似せた男子は体の震えに気がつく。彼にとってこれが初めての人56しだ。恐れに両手の拘束がわずかに緩んで、それがライガに呼吸する機会を与えた。 「し……にたく……ない」  慢性的な寝不足で荒れた肌に涙が伝う。ライガも泣いていた。 「しにたくない……」
七峰来駕 @NO_NAME01
皮肉なもので、常日頃から「4にたい」と口にしている者ほど、いざ4に直面すると手のひらをくるりと返してしまう。ライガもそれだった。もはや抵抗は無意味だとわかっていても、四肢は意に反して暴れ狂う。  平均よりも劣るが成熟したライガの体格を圧倒してきた男子にも疲れの色が見え始めた。
七峰来駕 @NO_NAME01
男子が最後の力を全体重に込めてライガの首を折ろうとしたその時、建物が縦横に大きく揺れた。 「あうッ」  バランスを崩した男子の手をライガは渾身の力でふりほどく。 「うわぁぁあああッ」  ライガは大きな揺れの中で転がりながら男子から逃れ、壁にぶち当たると、扉のノブに手をかけた。
七峰来駕 @NO_NAME01
「待て、そっちに行くなッ」  ふらつく足で下り階段を目指すライガに男子が飛び掛かる。  ライガはとっさに男子を受け止めるが、勢いを殺しきれずそのまま背後にバランスを崩す。 「う」 「あ……!?」  ふたりは組み付いたままらせん階段を転がり落ちた。
七峰来駕 @NO_NAME01
金属製のらせん階段に全身を強く打ち付けた痛みから先に立ち直ったのは、ライガだった。  初めに感じた違和感は、目のかすみだった。視界が悪くほとんど何も見えない。  手当たり次第床をまさぐってみると、手に当たるものがある。それは……おそらく眼鏡、のようなものだ。
七峰来駕 @NO_NAME01
試しにかけてみると、周りが明らかになった。しかし、明かりがなく薄暗いのはそのままだ。  横にはまだ倒れている人影がある。先刻のことだ、起こすと面倒かもしれないが……頭を打っているかもしれないと思うと、 「せめて気道の確保ぐらいは……な」  良心を起こして人影に近寄った。
七峰来駕 @NO_NAME01
「え……?」  そこに倒れているのは、七峰ライガだった。 「そんな、だって俺はここに────」  ふに、とやわらかなものに手が触れる。 「むね?」  ライガの胸に、大きな乳房が二つ付いていた。 「じゃあこれは────」  視界にチラチラと映っていた黒いものを掴む。 「いたたたた」
七峰来駕 @NO_NAME01
間違いない、自分の髪の毛だ。 「うそ────だろ」  声が低いので、どことなく自分の声だとライガは思っていたが。 「身体が入れ替わって────じゃあこっちも」  股間に手を伸ばす。 「ある……………よかった」と言いながら自分の発言にツッコむ。「ある!?」  ちょっと待て、と手。
七峰来駕 @NO_NAME01
「え? 両性具有(ふたなり)じゃないよね?」身体検査しながらライガはつぶやく。「じゃあ────さっきまで俺のことを殺そうとしてたのは男の娘で、しかも一緒に階段を転げ落ちたショックで入れ替わって────は? マジで? えっマジなの? 本当に?」
七峰来駕 @NO_NAME01
上着を脱いで肌を出すと、胸の下着に詰まったスライム状の物体があらわになった。  「うわぁ……すごいな……つるつるだ。ここどうやって剃ってんだろ……」  もはや七峰ライガの身体の気道確保のことも忘れて服を脱ぎ散らかしていると、 「いたたたた……」 「七峰ライガ」が目を覚ました。
七峰来駕 @NO_NAME01
「……あッ」 「…………」  半裸同然のライガを見て「七峰ライガ」は、 「お前……『転星者』だろ?」  ドスのきいた声をして立ち上がる。 「あ…………待って、ちょっと待って」 「私に化けることもできるとはな! 56す、今度こそ56してやる」 「待てって、この体は────」
七峰来駕 @NO_NAME01
「問答無用」 「ひぃッ」ライガは尻もちをついて両手を合わせおびえた声を上げる。「ゆるして……許してください」 「七峰ライガ」は、いや男子は、ふと立ち止まって問いかけた。 「お前…………能力は?」 「え?」 「『え?』じゃない。ちゃんと質問に答えろ」 「えっ、能力…………えっ?」
七峰来駕 @NO_NAME01
はぁ、と男子はため息をついて、 「お前は、その『変化』のほかに能力はないのかと聞いている。例えば『魅了』とか、『分魂』とか────」 「や、やけに例がニッチだな……」 「あ?」 「い、いや、ないない! そんな能力なんて大それたもの無い! いたって普通の人間だから!」
七峰来駕 @NO_NAME01
活動限界につき、ここまでとします。あしからず。

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