アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、グラゼニ シリーズ構成・全話脚本:色々気付いたことメモ2
- makimogpfb
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いつもは日曜にやっている、高屋敷英夫さんについての特集ですが、グラゼニ(高屋敷さんシリーズ構成・全話脚本)について、ちょこちょこ気付いたことがあったので、ちょこっとまとめました(2弾目)。
こちらも紹介:
私の(高屋敷英夫さんについての)ブログの、グラゼニに関する記事:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/#グラゼニ
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・作品解説:
アニメ・グラゼニは、原作:森高夕次氏、作画:アダチケイジ氏の漫画をアニメ化した作品。監督は渡辺歩氏で、高屋敷英夫氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。
・本作のあらすじ:
プロ野球投手・凡田夏之介は、年棒にこだわるタイプで、「グラウンドにはゼニが埋まっている(すなわちグラゼニ)」が信条。そんな彼の、悲喜こもごものプロ野球選手生活が描かれる。
第1弾のまとめ↓
おにいさまへ…、やっぱ出崎統監督も、脚本の高屋敷さんも、エースをねらえ!で炸裂していた「中身がイケメン女子」文法を活用しているとこはニヤニヤしてしまうw 完全に男メンタル(男性が描く男)で描いてるよなあ、特にれいと薫は(※女子です)… ここらへん、お二人は息合ってる感じする
2019-03-31 17:16:38私のブログの、おにいさまへ…(高屋敷さん脚本)に関する記事一覧:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/#おにいさまへ…
wikiで、少しアニメの方の改変部分を読んだが、「やっちまいましたなあ(歓喜)!」と思ってしまったw出崎統監督も、高屋敷さんも、やはり原作クラッシャーの血が騒いでしまうのだろうか。F-エフ-のシリーズ構成・全話脚本で、高屋敷さんが大胆に改変したことに通じてもいる。
2019-03-31 17:40:58私のブログの、F-エフ-(高屋敷さんシリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/#F-エフ-
こりゃ、グラゼニで(主に時系列や構成の)大胆な原作改造を行っていても「脚色程度しかしてない」ってコメントするわな…<高屋敷さん だってその気になりゃ、キャラクターの生き方やテーマの根幹まで丸ごと大改造できる技術を持ってるんだもんなあ
2019-03-31 17:58:55グラゼニ、相当凄い事が行われていると思う。視聴者に原作通りと思わせながら、さりげない改変の蓄積により、夏之介の印象が原作より大分違ってきている…というか1話からして(良い方に)違う。カイジも、F-エフ-の軍馬も、「視聴者に好きになって欲しい」という意図があるんじゃないのかな、と思う
2019-03-31 18:04:48ミニコラムにて、夏之介が何をして、何を食べるのか考える…と書いていたし、「まず、自分がキャラクターを好きになる」→「それを伝える」が、きっちり出来る方なんではないかと。F-エフ-で軍馬が原作と180度違う行動/言動を取ったのも、そういった意志の強さが働いてるのではないかなあ
2019-03-31 18:08:59グラゼニの、夏之介のキャラクター改変については、詳しくは↓ togetter.com/li/1331431 いやまあ、1期の半分の節目に、熱い話を持ってきて(関谷との対決)、1期最終回で、夏之介は「自分で自分の道を決められる熱い男」とした構成を見た時は、ほんと感動したけど、2期も凄いものを見ている
2019-03-31 18:14:23やっぱ15話( makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/03/… )の、樹を叱咤する長台詞でガツンとやられたし、続く16話ラストの号泣で、更にやられた… カイジやF-エフ-の時と、私の「やられ方」が同じ… そういう構成なんだろうなあ。
2019-03-31 18:25:32ちなみに、F-エフ-で、軍馬が原作と180度違う言動/行動をするも、視聴者を「惚れさせる」技術が炸裂したのが15話( togetter.com/li/1260469 )。こちらも、「キャラクターを好きになってほしい」という、計算高くも熱い構成が見られる。やっぱ、グラゼニの構成との共通項はボロボロ出てくる
2019-03-31 18:29:47グラゼニ1期(探求中の高屋敷さんシリーズ構成・全話脚本)2話見返してた。 2-A話、年棒にこだわりすぎるスピリットでは先発になれない…と迫田に言われた時に「先…発…」という夏之介の追加台詞が入っており(原作は「…」)、先発の夢は諦めていない彼の「熱さ」が、やはり加味されている。 pic.twitter.com/URldoD80mg
2019-03-31 22:13:13グラゼニ2-B話では、グローブを黙々と磨く夏之介が渋谷(友達の先発投手)を思う場面が、アニオリ。高屋敷さん得意の時系列操作が炸裂しているのと同時に、アイデンティティを示す物を大事にしているというのが、「自分とは何か」を長年テーマにしている同氏らしい。 pic.twitter.com/7ilKxlTBRk
2019-03-31 22:20:20さらに、「負けんなよ、章!」と渋谷を想ってグローブとボールを合わせるのもアニオリ(画像1)。これも熱い。 予想はしていたが、味方の追加点に喜ぶ渋谷と夏之介のイチャ…もとい熱い友情のシーンもアニオリだった(画像2)。 で、前も書いたが、二人が笑い合う場所がベンチからシャワー室に変更(画像3) pic.twitter.com/tpbuk9D5M1
2019-03-31 22:28:46こう書いてみると、段階的に夏之介は「熱い男」であるという積み上げが成されており、原作通りだが「おれは今日、友達に勝ち星をつける!そのためだけに…投げる!」を盛り立てている(結局、勝ち星は抑えの瀬川につくがw)。 あと、二人の以心伝心的な心の会話のテンポが凄くいい。 pic.twitter.com/tXJ2bVQ7fE
2019-03-31 22:40:16ちょくちょく書いているが、高屋敷さんの担当作って演出作でも脚本作でも、笑顔が可愛いという不思議な特徴(脚本作でも表れる)があるのだが、これは、同氏が愛する「野球」の喜び方から来ているのでは…と思い始めている。野球アニメのグラゼニは、そういった原点を見れているのかもしれない。 pic.twitter.com/T6rNULFpVO
2019-03-31 22:56:08また、以前ちょこっと書いたが、「笑顔になるための状況設定」が高屋敷さんは上手いのだと思う。 人が満面の笑顔を見せるのは、 ・美味しいものを食べた時 ・勝利した時 ・友達といる時 などであり、そう思うと、同氏の担当作で飯テロや友情描写が炸裂するのも、人を笑顔にするための条件作りなのかも pic.twitter.com/9H0tx7j399
2019-03-31 23:11:27グラゼニ(探求中の高屋敷英夫さんシリーズ構成・全話脚本)17話も最高… ほぼ、ラジオ番組という舞台から動かないのに飽きさせない作りは、誘拐犯との電話交渉するだけのMASTERキートン8話(高屋敷さん脚本)や、班長が3回サイコロ振るだけのカイジ2期7話(同氏脚本)を思わせ、ほんと同氏の脚本技術が凄い
2019-04-02 21:19:24