- LeicesterP
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古典としての評価が確立するのは50年とか70年とか100年とかいわれるけど、今はそのスパンが10年から20年くらいになってきてるってから、古典というよりノスタルジーって感じになるのかもしれないとか考えた
2011-05-09 17:19:13そうか、ノスタルジーっていっちゃうのは、自分達の青春が古典として認められてうれしいって感覚と、お前らの時代はもう誇りかぶった古典なんだよって言われたくねえってのと、微妙なバランスの上で成り立ってるのかもしれない。
2011-05-09 17:34:42まあ、あくまで僕個人の感覚としては、90年代はまだ終わってねえし、ていうかちゃんと始まってもねえというのがあって、それだと古典の「時代を超えた」ってのはいい評価なんだけど、「時代を超えるどころか時代の文脈でちゃんと評価されてねえだろう」っていう想いもあるのだなあ
2011-05-09 17:44:03ノスタルジーだと、もちろんその時代に引っ張られる、無意識に賛美の傾向になっちゃうっていうのがある一方で、その時代と向き合あったうえで評価するってのも入ってくるからこそってのがあるかなあ。十分な主観的な評価抜きで、先に客観的な評価されたくねえって反発もあるし
2011-05-09 17:46:23だから、どうしても主観的な論になっちゃうし、主語に気をつける必要もあるんだけど、同時に何らかの主語を持った評価/ログってのも必要なんだろうなあって思う。その上にこそ客観的な物が残されるべきというか
2011-05-09 17:47:56そうなると、単純にその時代だけを振り返るだけじゃなくて、その後の記憶/記録/表彰の変遷まで追うってのは一つの方法で、歴史学的に言えば『記憶の場』的な記憶の歴史学だよなあ
2011-05-09 17:49:30こう考えると、恩師がいつかは自らの学園闘争の歴史を語らないといけない、それをする事なく死ねないって行ってたのはすごい納得いくなあ。今や忘れる事の出来ない自分の最もビビットな体験が、自分より若い世代によって纏められるんだから、そりゃあ、たまったもんじゃない所はあるだろうなあ
2011-05-09 17:52:23で、その歴史化のサイクルが60年代当時に比べて、90年代だと更に速くなってるからこそ、10年そこらでそれが(近)過去として語られる、作品化されるサイクルが少しずつ顕在化してくるようになるみたいな
2011-05-09 17:53:5390年代ならノスタルジーだけど、ゼロ年代だとまどマギみたいな形で早くも集大成みたいな作品が出てきてるんだろうなあ。時代の終わりの集大成的な作品は別にどの時代にもあるだろうけど、シュタゲとかなんかも含めてここまで露骨な形で浮上してくるのはこれまでなかったんじゃないかなあ
2011-05-09 17:56:29作られると同時に隅々までログに残されて行く時代としてのゼロ年代ってのに対して歴史家がどうい風に考えるか、で、後世の歴史家がどういう風に捉えるのかは非常に興味深いなあ
2011-05-09 18:02:35近代史は英語でModern Historyで、現代史はContemporary Historyなんだけど、WW2以後=Contemporaryにはもう無理があるなあと改めて再認識。
2011-05-09 18:04:15Contemporaryは常に今とつながってる時代だとして、Modernと今のContemporaryの間をどう呼ぶかはそろそろ本気で議論されるかな。Post-Modernだけはやめてほしいが
2011-05-09 18:05:36やっぱり歴史家がもっとアクティブにゼロ年代の議論に絡んで行くべきだったんだろうなあと。本当にそこの議論に対しては保守的だったから、だから、『思想』でヘイドン・ホワイトすら満足に消化できないとか批判されちゃうんだね
2011-05-09 18:09:55.@LeicesterP ちょっと考えてたんですけど、メディア側がゼロ年代とかテン年代とか、「語られる以前から歴史として捉える気満々」で「今」を待ち構えていた功罪ってのが、前世紀と違う空気なんだろうなあと。こないだ言ってた「ゼロ年代の作家は懐古してるヒマが無かった」の問題ですね
2011-05-09 18:13:43@izumino ゼロ年代に対する違和感は最大のそれですね。いうても80/90年代は終わるまでは80/90年代って言われなかったですからねえ。maa,
2011-05-09 18:15:56ゼロ年代は途中から「今」ではなく「歴史」にされた状態で半分くらいすごされてきたんだけど、そういう観測者がいるかのような息苦しさから、今年になってようやく抜け出て「今」を謳歌できるようになったし、そうあるべきなんじゃない? みたいな
2011-05-09 18:18:55後アレか、変わらない日常のループ物からの脱出に対して、同じようにゆっくり時間が流れつつも、過去(それこそノスタルジー)を一つのキーにして、そこから現在の流れが一気に加速する日常系ってのが今来てるながれなのかもなあ。あの花とか特に
2011-05-09 18:15:08サクラダリセットはリセットする決断によって運命を切り開くんじゃなくて、ケイが運命と向き合う事をはじめから決断している状態でリセットを選択するから新しいのね
2011-05-09 19:16:01ループという運命からリセットを使って抜け出すんじゃなくて、運命(もっというとシナリオとか未来視)を変えるためにリセットを使ってループさせるってのが個人的なツボにはまったのかもしれん
2011-05-09 19:18:02直近の「今」のために創作がされなければならないという事態が、かえって「振り返られるための歴史づくり」に加担してしまって、本当の「当時性」を満喫できなくなるんじゃないかとかなんとか。つまりヤングアダルト小説懐古な『魔法科高校の劣等生』も、10年代に出るべくして出るということですね!
2011-05-09 18:26:27経験と歴史、両者の違いを簡単に言えば今までのようなメタ物語系ループ構造の主人公は最終的に「運命」を引き受ければよかった。これからは「運命を真っ当した先にあるもの」を引き受ける必要が出てくるだろう。これは「魔法科高校の劣等生」や「ログ・ホライズン」に先んじて表れている想像力だ。
2011-05-09 18:57:18