アニメ「ジョジョの奇妙な冒険(5部) 黄金の風」のラスボス、ディアボロについて考えたこと他

タイトルままです。25話「スパイス・ガール」まで思い至ったことをつらつら呟いたまとめです。メインのディアボロのこと以外に過去に呟いたこともまとめてます。
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テリー・ライス @terry_rice88

あー、そうか。ディアボロってキャラのバッググランドに「血統の否定」ってのが入ってるんだな…。 #jojo_anime

2019-04-06 01:27:50
テリー・ライス @terry_rice88

「血統」という点ではジョースター家とDIOの浅からぬ因縁が戦いと冒険の理由だった3部のカウンターになってるんだね、と改めて感じた。#jojo_anime

2019-04-06 01:30:57
テリー・ライス @terry_rice88

というか、名前のスペリングからしてディアボロ(Diablo)だからディオ(Dio)の変奏としてキャラを組み立てている公算がでっかいのか、ジョジョ5部のラスボスとして。しかも、これから登場してくるドッピオDoppio)もスペリングからディオを分かちてるんだな #jojo_anime

2019-04-06 01:43:46
テリー・ライス @terry_rice88

つまりどういうことかといえば、ジョジョシリーズ最大のヒールであるDIOを分割して存在させているということなんだろうな。ある種、ジョジョ5部はディオ・ブランドーとDIOが同時に存在しているシリーズでもあるし、なおかつディオという存在を解体してもいる。 #jojo_anime

2019-04-06 01:47:15
テリー・ライス @terry_rice88

3部におけるディオは肉体をジョナサンから奪って、頭部だけ本人という形で存在していた「不完全でいびつな怪物」だったわけだが、その子供として生まれジョースター家の血脈とディオの精神を受け継ぐジョルノはある種「完全体」なんだよな。 #jojo_anime

2019-04-06 02:11:57
テリー・ライス @terry_rice88

ディアボロについては、そういった「運命」やら「血統」やらを否定するカウンターとして存在していて、悪を為すのに過去も因縁も必要ではなく、今、ここに見える姿こそがそれを「象徴」しているというキャラクターの立たせ方。つまり絶対悪であるためにはどうあるべきかという考察 #jojo_anime

2019-04-06 02:11:58
テリー・ライス @terry_rice88

3部のディオは過去のジョースター家の因縁と自身のたどった数奇な運命の蓄積によって「悪」を貫くことができたわけだけど、5部のディアボロについてはそれらを否定すること「悪」を貫こうとする。徹底的に人間性を排除した上で、ギャングのボスとして「絶対的な悪」として立つ。#jojo_anime

2019-04-06 02:11:58
テリー・ライス @terry_rice88

だからディアボロにおいては人間味を垣間見せる過去血縁者の存在は自身の「悪」を揺らがせるものでしかない。ディオはその滲み出る血液より濃い「悪」という人間味と人生背景があって成り立っているから、真っ向から逆のパターンであるのよね。 #jojo_anime

2019-04-06 02:11:58
テリー・ライス @terry_rice88

ゆえにジョジョの作品テーマであるところの「人間賛歌」の否定論者でもあるわけね、ディアボロ。生きてきた時の中から滲み出る人間味やそこから蓄積された人間性を感じさせない得体の知れない人物であることが彼の「絶対悪」としての第一義なんだろうなあ #jojo_anime

2019-04-06 02:11:58
テリー・ライス @terry_rice88

こういうことを考えると、後々に出てくる「あの人物」の登場はある種必然に駆られてのものなんだろうなあ。それこそ「絶対悪」の対比として。そういった「運命」「血脈」のような流れを否定する敵を倒すことで改めてその人類の紡ぐ「流れ」が語られるという構成なんだなあ… #jojo_anime

2019-04-06 02:11:59
テリー・ライス @terry_rice88

だからジョルノ「神託者」であり「聖人」的な要素を帯びたキャラクターであるのは間違いがないし、そこに導かれていく人間の己が道を行きぬく賛歌でもあるのが5部の醍醐味でもあるんだな。作品の題材はギャングの内部抗争なのに宗教的な描きが色濃いのもそういう理由か。 #jojo_anime

2019-04-06 02:11:59
テリー・ライス @terry_rice88

あ、ひとつ言い忘れたので。このディアボロ自身の「人間性・人間味の否定」に対し、ブチャラティたちは物語において「現在の人間像に至るまでの背景」が語られているんだよね。彼らの人間味こそが「運命の原動力」になってるし、その流れに向かって彼らは「動いてもいる」んだなと。 #jojo_anime

2019-04-07 18:50:50

その他、ジョルノや5部について考えた過去のつぶやき。

5話時のインプレッション。

テリー・ライス @terry_rice88

このブラックサバス編が5部バトルの基調になるのもあって、手抜きしてはなるまいという気迫があったなあと。ポルポの末路も原作の構成をうまく組み直して、ジョルノの目的遂行のために何者も厭わない無情さが感じられたなあ。#jojo_anime

2018-10-27 22:10:19
テリー・ライス @terry_rice88

ポルポの言うところの「信頼」「侮辱」、康一の見たジョルノの人間像、あるいは「弓と矢」とスタンドの関係、といった辺りも全部後半の展開に密接に繋がっていて、全体を見渡せば、勝負所回だったのがよくわかりますね。この点では5部におけるスタンドバトル描写の「第1話」だったかと #jojo_anime

2018-10-27 22:10:19
テリー・ライス @terry_rice88

ここから一人一人から「信頼」を得ていくことになるんだけど、今ふと気付いたけど、「信頼」を得ていく順番って、年長から年少に順番になってるのね。ブチャラティと同い年のアバッキオが始まりなのも、そういうことなのかという感じ。年齢的にもグループのナンバー2だしね。 #jojo_anime

2018-11-04 22:46:49
テリー・ライス @terry_rice88

そう考えていくとブチャラティのグループ自体がなんとなく、ラップのクルーみたいな集団でもあり。ジョルノに黒人公民権運動で知られるキング牧師の有名なフレーズである「私には夢がある」をまんま自らのフレーズとして引用させているのも荒木先生に何らかのインプットがあったように思う #jojo_anime

2018-11-04 22:46:49
テリー・ライス @terry_rice88

ともかくその揺るぎないジョルノの「意志」によって、彼らの「運命」が目まぐるしく動いていくことになるのも示唆的ではあるよなあ。それを考えると今までのジョジョたちに比べると物凄く主体的かつ自覚的に物語を動いている印象が強いし、その強い信念があるからこそ #jojo_anime

2018-11-04 22:46:49
テリー・ライス @terry_rice88

見えない敵の襲撃に対して、信用されてない味方が対処できることを信用し、自ら罠に嵌りにいくという行動もできてしまうわけなのか、とも思う。ただその行動理念はやっぱり常人のものではない(物語に対して自覚的である以上)からその理解者としてブチャラティがいるのだなあと。 #jojo_anime

2018-11-04 22:46:49
テリー・ライス @terry_rice88

というかブチャラティがそれを読者に「通訳」してるからこそ、物語が成立してるといっても過言ではないから、5部における準主役といわれるのも納得ではある。とそういう点を考えると今回のヒキは非常にアツい感じだよなあと思うし、霧どころとして絶妙だったと思う。お見事。 #jojo_anime

2018-11-04 22:46:50

6話時のインプレッション。

テリー・ライス @terry_rice88

ああ、そうか。ブチャラティの格を他メンバーの背景エピソードによって際立たせることによって、5部におけるテーゼである「運命」を交差させているのか。非常に上手い構成だな。 #jojo_anime

2018-11-10 01:40:32
テリー・ライス @terry_rice88

ジョルノもブチャラティも「運命の導き手」であるという扱われ方で、同じ位置にいるキャラだけど、ジョルノが徹底的に神託めいた強さを確信している一方で、ブチャラティはとても人間臭くて、常に惑いながらも運命を掴んでいく、と。 #jojo_anime

2018-11-10 01:49:26
テリー・ライス @terry_rice88

この対比構図によって、ジョルノに負けないブチャラティのキャラクター性を補強してる一手であり、物語の後半に行くにつれてのリーダーシップを見据えてのとんでもなくい最良手を打ってきてるな。お見事というしかない。 #jojo_anime

2018-11-10 01:49:26