新海誠の新作を期待に胸おどらせて観に行った人間による「星を追う子ども」感想

4年ぶりの新海誠氏の新作「星を追う子ども」を観てきたので、感想をまとめてみます。 観てから時間が経っているので、話を思い出し切れていない状態で書いたものです。どうという事はない、よくある感想ですが、暇つぶしにどうぞ。
星を追う子ども
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葦乃有楽斎 @NDTSYK
新海誠監督作品「星を追う子ども」観てきました。感想は後ほど……「ズラーッと」書こうと思います。ネタバレはなるべくしないように。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
「星を追う子ども」の感想ですが……様々な感想にある通り、徹底された「ジブリ的な物へのオマージュ」が随所に張り巡らされています(「的な物」と言ったのは「世界名作劇場」を彷彿とさせたり、他の「宮崎駿監督作品」等も含めて、という意味ですが)。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
これは多くの人がそう感じたと報告されているので、製作者側でも「それと分かっていて」作られたのだと思います。分かっていないとは思えない、つまりジブリを追ったのは意図的であると考えられます。問題は、これが吉と出たか凶と出たか、なんですが……。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
結論から言いますと、この「ジブリ的な演出」は良い効果をもたらさなかったのではないかと思います。内容に関しても、今まで興味を示していた層とはまた違う層向けの作品に仕上がっているため、これまでの新海誠氏の作品と同じような物を観る気でいると肩透かしを食らうのではないでしょうか。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
彼のこれまでの作品に関しては門外漢なため詳しくは省きますが、これまでの狙い目だった20~30代男性だけでなくより多くの人に訴求したいという気持ちがあり、また彼自身の新境地を目指したいという前進的な姿勢が表れていました。彼のファンなら観て、その変化をじっくり追って欲しいと思います。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
自分はあまり「星を追う子ども」を楽しむ事は出来なかったのですが……自分が不服だった点は、その「オマージュ」に関連してはいるのですが、むしろ話全体の「説明不足感」や「山場とそうでない部分の、展開におけるスピード感の明らかな差」が非常に気になりました。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
物語は主人公・少女アスナの日常から始まり、森に突如出現するケツァルトルという生物に襲われた後、シュンという青年に助けられる事で本格的に動き出します。途中からは森崎という先生と共に「アガルタ」という地下世界にある秘密を追いかける事になります。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
しかし、一度助けられただけの青年にアスナが執着する理由がよく分かりません(恋心?)。途中、シュンの弟でシンという青年も登場するのですが、シンがアスナに協力する動機も不明です。唯一、信念・目的を残さず伝えてくれたのは森崎先生だけでした(最後はほとんど先生の物語でした)。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
この他、地下世界の村や国、秘密にまつわる伝説などが多く語られるのですが、2時間の中に話を詰め込みすぎたのか、それら全てを語りつくそうとするあまり、重要なシーンだけを切り貼りしたような印象を受けました。そのシーンとシーンの繋ぎは、まるで何かの総集編のようでした。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
話が伝わっていないのに、いきなり急展開が起こる。新しい設定がパッと出され、特に回収されないままに、その場しのぎで終わる。登場人物も、ある一つの役割だけを与えられたようなキャラクターが多く、目まぐるしく動く展開がご都合主義的にも思えてしまいました。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
そういう感じで、自分は物語に入り込めなかったので、クライマックスのシーンで壮大な音楽がドッと掛かりだした時も、盛り上がる事が出来ずに何とも言えない気持ちになってしまいました。話の筋自体は良く、ラストシーンはインパクトがあるので、この駆け足感は勿体無い感じです。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
ただ、戦闘シーンは中々迫力があり、カメラワークも激しく動くため臨場感があります。また、自然を遠景にする場面での描画力は流石の出来で、作品世界の美しさ、情緒感に魅了されます。「星」がタイトルにもなっている通り、星空の表現には力が入れられています。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
感情の機微を丹念に描く、という方針ではないと思われますが、むしろそのキャラクターの単純さなども、若めの年齢層にも分かりやすくした物として考えれば、「パッと見で判断できる」美術的な美しさを表現できる新海誠氏の強みを全面的に売りに出そうと考えた結果だと思われます。
葦乃有楽斎 @NDTSYK
個人的にはちょっと残念でしたが、新海誠氏が意欲的な態度で映画を創りだそうとしているのが分かったので、次の作品を楽しみにさせてもらおうと思っています。