たらればさんの「7章バビロニア」「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」の感想が特盛過ぎて楽しい。ノッブとヒッジの分析や以蔵の話など

(2019/04/30更新) ※「帝都聖杯奇譚」攻略記 (2019/04/25更新) ※帝都奇譚駆け抜けを追加 (2019/04/23更新) 続きを読む
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たられば @tarareba722

FGO、次のイベントも第二部三章クリアが条件なのでおそらく参加できそうもないんですが、微塵も後悔はありません。わたしのデッキには紫式部がいて、彼女がバトル中に詠む「雲隠れにし夜半の月かな」は出会いと別れの刹那を想う和歌で、この歌の意味を噛みしめながら味わう7章終盤は最高だからです。

2019-04-10 21:28:58
たられば @tarareba722

「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな」(せっかく好機がめぐって出逢えたというのに、まるで、ふと見上げたら雲間に隠れた月のように、あなたは挨拶を交わす間もなく行ってしまったのですね…) 紫式部が自薦集『紫式部集』の冒頭に置いた、親友との邂逅を詠んだ歌です。

2019-04-10 21:31:26
たられば @tarareba722

出逢って、その姿を誰かと重ねて、別れて、その繰り返しが「人生」だと、人の生き様なのだと、『源氏物語』の作者が詠んだ歌です(小倉百人一首にもとられています)。 FGOいいゲームですねー。プレイヤーにはそれぞれの(サーヴァントとの)出会いと別れがあって、それぞれに違う物語があるんだなー。

2019-04-10 21:34:19

これまでの攻略記

まとめ たらればさんFGO攻略感想記「1部1章から6章まで」の軌跡 #FGO (2019/03/31) バビロニア攻略記を追記 (2019/03/24更新) キャメロット攻略記を追加 (2019/03/19更新) ホワイトデーイベント攻略記を追加 (2019/03/10更新) 5章攻略記を追加 さあ、ウルクの民となって命を燃やす時が来た。 350443 pv 3580 56 users 225

FGO7章バビロニア攻略記

たられば @tarareba722

第七特異点人理修復完了!!!!! 感想まとめますーー!! って…。。。 途中でとったメモが……A4で6枚に……。。。これはどうすれば……。。。。。

2019-04-14 17:39:37
たられば @tarareba722

だめだこれ編集できない。。。。(職業的問題発言) 細かく調整してたら何時間かかるかわからないので、時系列確認とか、参考的資料提示と感想の切り分けとか無視して、(最低限の注釈入れて)ざーーーっと呟くので、皆さまで脳内整理してください!! いくぞ!! いったい何ツイートだ!!(涙

2019-04-14 18:32:04
たられば @tarareba722

第1部 7章「バビロニア」人理修復完了しました!! ・心と意思と時間と聖晶石を割り進める旅でした ・とんでもなく分厚いシナリオと織りなす各キャラクターの生き様に胸がいっぱいです ・マーリン! 王!! そしてマーーーリンーーー!!! ・以下、ネタバレ頻出なので、未履修な方はミュート推奨です

2019-04-14 18:33:40
たられば @tarareba722

・しつこいようですが、初見の楽しみを奪いたくないので繰り返し ・この連ツイートはネタバレ頻出です。未履修の方でも楽しめるよう書きましたが、これからFGOを楽しむ予定の方は履修後にお読みいただいたほうがよいでしょう ・初体験は一生に一度の体験です、どうか大事に ・ではいざ

2019-04-14 18:34:16
たられば @tarareba722

・人類最古の物語のひとつ『ギルガメシュ叙事詩』は近代の学者が付けた表題で、古代にはアッカド語で書かれた冒頭句「すべてを見た人」と呼ばれていました ・すべてを見た人(=ギルガメシュ王)、この表題が重要な役割を果たしていたんだ…と本作(FGO第1部七章)最終盤で判明して震えました(後述)

2019-04-14 18:35:48
たられば @tarareba722

・何度かお薦めした『シュメル神話の世界』岡田明子、小林登志子著に、シュメル文明とは「泥の文明」であるという記述があります ・イラク南部チグリス・ユーフラテス川近郊は沼の多い湿地帯であり、ペルシア湾と両河の水利を得られるいっぽうで、石材も木材も乏しい土地でもありました

2019-04-14 18:36:33
たられば @tarareba722

・そうした土地で頻繁に利用されたのが「泥」すなわち「粘土」であったわけです ・シュメル人たちは(度重なる洪水がもたらした)粘土を使って煉瓦を作り、それで倉庫や城塞、神殿、つまり都市文明を作り上げました ・なにより、その粘土が柔らかいうちに葦筆で文字を記して乾かし保存する技術が発展

2019-04-14 18:37:10
たられば @tarareba722

・そこに役所や商人の記録とともに、「物語」が刻まれたわけですね ・シュメル文明においてその「泥」が(エレキドゥだけでなく)人間そのものの創造神話に関わってくるのは当然の流れであり、またこの章の特に最後半部分で「膨大な泥」が破滅的(再生的)手段として登場するのは大変感慨深かったです

2019-04-14 18:38:07
たられば @tarareba722

・第3節でエルキドゥ離叛、マーリンさんとアナ登場 ・マーリンシスベシフォーーーウ! ・「塔から先に出してやった」って、落としたってこと? ・フォウもフォウで…何年生きてるんですかこの怪猫 ・第4節、本章において死が「眠り」であること、「冥界が身近であること」を示唆する解説

2019-04-14 18:39:15
たられば @tarareba722

・第5節、ギルガメシュ王の解説が深い ・現代における差別や偏見、冤罪が、古代における「生贄」と同じ効果ではないかと ・たとえば現行法制度における冤罪は「制度上の欠陥として出てしまうエラー」と認識されています ・それはまさに神の摂理に人が対抗する「生贄」として機能しているのではないかと

2019-04-14 18:41:00
たられば @tarareba722

・牛若丸(と弁慶)、レオニダス登場 ・このコンビをこのシナリオのこの位置に組み込んだシナリオすげえ ・どちらも「寡兵で大軍と闘った戦術的天才」かつ「非業の死を遂げた名将」で、ええと、嫌な予感しかしないという ・加えて牛若丸(源義経)をライダーに設定したFGO運営の慧眼を超絶評価したい

2019-04-14 18:41:55
たられば @tarareba722

・司馬遼太郎は源義経を、「日本史上ただ一人の、もしくは世界史上数人しかいない騎兵の運用者だった」(『手掘り日本史』)と評価しています ・以下、一之谷の合戦に代表される源平合戦において義経が発揮した天才性について、駆け足で解説します(『義経』より要約)

2019-04-14 18:44:28
たられば @tarareba722

・それまで騎兵は「単独戦闘における優位性」のみが着目されていたと ・ところが源義経は10世紀時点、一之谷の合戦において(世界で最も早いタイミングで)騎兵を戦術的に運用、つまり「徒歩では不可能な距離を馬に走らせてより多角的な集団攻撃部隊として活用した」と

2019-04-14 18:45:29
たられば @tarareba722

・司馬によると、こうした騎兵運用は、近代以前の日本戦闘史上においては義経の370年後にようやく織田信長が活用したのみであり、その後は日露戦争での秋山好古の出現を待つことになる、とのことでした ・ちなみに司馬は武蔵坊弁慶を「記録者であり解説者」として描いていて、それも合わせて面白いです

2019-04-14 18:46:40
たられば @tarareba722

・義経と弁慶関連文献は以下がお薦めです ・英雄的、物語的、伝説的な活躍を知りたいなら『義経』司馬遼太郎著、『天馬、駆ける 源義経』安部龍太郎著 ・史学的な実像がお好みなら、『陰謀の中世史』呉座勇一著、『源義経の合戦と戦略 その伝説と実情』菱沼一憲著、『源義経』五味文彦著 ・五冊って…

2019-04-14 18:47:33
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