「まどかマギカによってゼロ年代の想像力は解放された」

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相楽 @sagara1

(ちなみに、『魔法少女まどか☆マギカ』って、SFとしては別にこれといって面白くはないよね。SF設定は舞台の書き割りであって、それを追求した作品では全くないと思う)

2011-05-10 12:36:43
相楽 @sagara1

ほむらのループ設定も同じで、あれは「願いには必ず相応の対価が伴う」作品世界の法則を強調する(←ループでも逃げられないぜ!)道具立てに過ぎないと思う。これも偏見だけど、あれを過度に重視する人はその人が元々、ループものが好き過ぎるだけのような気もする。

2011-05-10 12:42:10
相楽 @sagara1

あと、「この物語の人としての主人公はほむら」(by虚淵玄)ということで、少女のまま経験を重ねさせ「成長」を描こうとした時、ループ設定はとっても便利、という要素もあったのかもしれない。

2011-05-10 12:44:43
相楽 @sagara1

あと、その絡みで「まどかのは成長とはちょっと違う」(by虚淵)というのも昨日「オトナアニメ」のまどかマギカ特集を読み返したらあったなぁ。正確な引用は家に帰って参照しないと出来ないけど。改めて読み返すと、各方面バランス良く出来た特集だったなぁ。プロって偉いなぁ。

2011-05-10 12:46:02
相楽 @sagara1

(1/4)もっともらしいことを適当にもっともらしく連想で繋げると、なんだかいたたまれないものが出来上がる例を、『魔法少女まどか☆マギカ』と『新世紀エヴァンゲリオン』のでっち上げ比較として、ちょっと考えてみた。以下、例によって連続tweet。

2011-05-10 13:44:59
相楽 @sagara1

(2/4)まどか☆魔女化は公式の魔女図鑑に曰く、救済の魔女。徹底してグロテスクに描かれたそれは、いわばエヴァの人類補完計画の似姿だ。それを乗り越えたまどかの決断は、エヴァ以来のゼロ年代の呪縛に対する鮮やかな回答に他ならない。

2011-05-10 13:45:13
相楽 @sagara1

(3/4)それはミルトン『失楽園』を下敷きに描かれたフィリップ・プルマンの『ライラの冒険』(映画でなく原作小説)において、神を称するもの(オーソリティ)がやはり徹底的に惨めに描かれ打倒されることで、正しい想像力の呪縛からの脱却が図られたこととも似ている。

2011-05-10 13:45:24
相楽 @sagara1

(4/4)「卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない」(『デミアン』)。『少女革命ウテナ』でも描かれようとした「世界の革命」。まどかはエヴァの破壊を再破壊してみせたのだ。ここにゼロ年代の想像力は解放を得た。

2011-05-10 13:46:16
相楽 @sagara1

なんだか、自分で書いてて頭痛が痛くなってきた。何の為にもならん。

2011-05-10 13:46:29
相楽 @sagara1

なお、念のため。私は『魔法少女まどか☆マギカ』を一つの作品としてとてもとても好きです。別口で割合熱心(出来栄えはともかく・・・)な感想も書いています。一応、そこらへんもよろしく。※「『魔法少女まどか☆マギカ』において、美樹さやかが担った役割は重い」http://p.tl/-El1

2011-05-10 14:16:51